つづき
その日から俺の最悪の日常が始まった。
俺の傷跡がクラス全体に広まってしまった次の日、いつも通り教室に入った瞬間、頭上から冷たい液体が降り掛かってきた。
何が起こったか分からず俺がフリーズしていると、周りのクラスメイトたちからクスクスという冷笑が聞こえてきた。
俺はまず状況を把握するために、液体が降ってきた頭上を見上げてみた。
俺の頭上、もとい教室のドアのすぐ前の上側に、余った水が滴り落ちている掃除用具のバケツがあった。
よく見てみると、バケツに細工がしてあった。そこで俺はようやく理解した。
nk(あぁ、俺周りで冷笑してるクラスメイトの誰かに、細工したバケツ使って冷水かけられたんだ)
とりあえず俺は机にカバンを置いて、中にはいっていた塗れていない汗拭きタオルでカバンや濡れてしまった髪や体を拭いて
制服へと着替えた。
ふと、先程バケツでみ冷水をかけられた場所を見てみると、クラスメイト達が手際よく後片付けをしていた。
nk(誰も俺が冷水をかけられた事に何も言わないから予想はしていたけど、主犯とは別に共犯がこんなに居たなんて…)
後片付けをしているクラスメイトの数を数えてみると、約15人いることが分かった。
後片付けとは別に、教室の中で何が起きてるかわからないようにドアの窓から中見えないよう、ドア前でたむろしている奴を含め
ると、おそらく20人前後…この様子だとクラスメイト全員が共犯と考えていいな。
俺が思考を巡らせている間に、後片付けは終わりドア前でたむろしていた奴らは席へ戻っていた。
当然バケツの日だけですむ訳はなく、黒板消しを落とされたり、教科書やノート全て破られていたりラクガキがされていた。
そんなクラスほぼ全員による集団いじめが始まってからちょうど一週間がたった。
そんな俺はいま何をしているかと言うと…
「っぷ、やっぱそんな傷跡がある”ブス”には残飯がお似合いだなw」
「おいおい、お前それはブスに失礼だろ?w」
「それもそうだなwあー傑作だわ〜」
校舎裏の日陰になる場所でクラスメイトに残飯処理をさせられています。
今の俺の体制は、クラスメイトは俺の後頭部を足で踏みつけて、残飯の入った袋に押し付けているような状態だ。
くっそ、給食の時間に席を外さなければ睡眠を入れらて、今のような事態にならなかったはずなのに…!
俺が過去の行動を悔いていると、学校のスピーカーから「キーンコーン」とチャイムの音声が流れる。
「あ、やっべ!次掃除の時間じゃん…早く行かねぇと怒られる!」
「え、マジじゃん!今日は短縮授業だから気づかなかった…俺らの班規則に厳しいで有名なあの矢部だろ?急げ!」
そう言って、クラスメイト達は焦って駆け足で校舎へと入っていった。
nk「んしょ…っう゛ぉ゛ぇ……」
長時間色々な残飯が混じった匂いと味最悪のゲテモノを顔に押し付けられていたから、いや、長時間うつ伏せになっていたのに急
に立ち上がったせいだろうか、原因がどっちかは分からないが腹から気持ち悪い得体のしれないものが込み上げてきて、上から吐
いてしまった。
nk「ゲホッゲホッ…ぉ゛ぇ」
????「あの〜大丈夫、ですか?」
嘔吐してしまい気持ち悪くなって咳き込んでいると、青みがかった黒髪で引き込まれる宝石のような青色の瞳、目元に涙ボクロが
印象的な青年が話しかけてきた。
投稿遅くなりすいません…
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