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運命にさえも抗って



ねぇ、俺知ってるんだよ?まろとりうらが運命の赤い糸で結ばれてることなんて。

けど…諦めきれないんだ。

…まろ、大好き。


俺が一人で学校終わり、通学路を歩いていると占い屋があった。

興味本位で占ってもらうことにした。

そこにはおばあさんが座っていて、よく見るような水晶玉が机の上に丁寧においてあった。

何を占ってもらえるかと聞くと、おばあさんは俺の顔をじっと見つめた。そしてこう言った。

「お前さん、好きな人いるんだろう?」

「恋愛関係なら何でも占ったるわ。」

おばあさんは俺に想い人がいるのはお見通しだったようだ。

俺は幼馴染のまろが好き。

でもまろはクラスが一緒のりうらって子とずっと話してる。

りうらと話してるときのまろはまるで別人みたいで、満面の笑みで話している。

りうらもそうだ。他の人と話している時よりまろと話しているときのほうが笑顔が輝いている。

俺はまろとりうら、二人の関係について占ってもらうことにした。

「…俺の幼馴染のまろ、そして同じクラスのりうら、二人の関係を教えてください。」

俺がそう言うとおばあさんはわかった、とだけ言って水晶玉に向かって何かを呟く。

一分くらい経った時、おばあさんはばっと俺の顔に視線を向ける。

おばあさんは言ってもよいのだろうかと言わんばかりの顔で見つめてくる。

…やっぱり、そういう関係なのかな。

諦めた俺はもうどうにでもなれと思い、おばあさんに結果を聞く。

「…お前さんの言っていた二人は運命の赤い糸で小指が結ばれてたよ。」

「…」

わかってた。わかってたのにどうしてこんなに胸が苦しいのだろう。

一滴の雫俺の頬を伝う。

おばあさんにお礼を言い、この場から去ろうとすると、おばあさんは俺に言ってきた。

「お前さんは運命を変える力を持っている。でもそれが吉と出るか凶とでるかはわからない。でもこれだけは知っておいてくれ。その相手を想う気持ち、絶対に忘れちゃダメだよ。」

俺はおばあさんの方を向き、再度お礼を言った。

そして手を振り、家に足を運んでいく。

そのときの足取りは、なぜかとても軽かった。




翌日。学校があるため、早起きをする。

スマホのホーム画面を見てみるとまろからLINEがきていた。

「いつも俺とないこで学校行ってたけど今日からりうらも一緒に行ってええか?」

俺はその言葉を見て、少し吐き気がしてしまった。

でも断ったらまろもりうらも可哀想なため、いいよとだけ返信をする。

するとすぐにありがとうと返信がきた。

その返信を見て俺はスマホをベッドへ投げた。


登校時間になり、いつもの待ち合わせ場所に着く。

そして少し経った後、まろとりうらが話しながらこっちへ向かってきた。

「おまたせ。」

「んーん、別に待ってないからいいよ。」

と素っ気ない返事だけしておいた。

「じゃ、行こっか。」

まろが最初に歩き始める。それに釣られるようにりうらも足を動かし始める。

二人の後ろ姿をぼーっと見つめていると、まろの左手の小指からりうらの右手の小指に赤い糸が結ばれているのが見える。

俺は昨日の占いを思い出す。

運命の…赤い糸。

おばあさんは俺には運命を変える力を持っていると言われたが、本当だろうか。

ごちゃごちゃ考えている内に、まろとりうらは一緒に話し始めていた。

また吐き気がする。

口を両手で抑えがらおぼつかない足で学校へと向かっていく。

一筋の希望をもち、自分の両手の小指を見てみるか赤い糸なんてない。

「ホントに…俺は運命を変えられるの…?」

二人が話しているところに入ることはできず、学校までずっと独りでただただ寂しい思いをしていた。







どうも!ころろんです!

すごくね?1200文字超えたんだが✨

これ連載にしよっかな…🤔

どんどん続き書かなくちゃいけないものが溜まっていきますね(・∀・)

頑張らないと💪

あと期末テスト期間になったので投稿頻度下がると思いますがご理解、よろしくお願いします(_ _)

それではおつころ〜




















質問大募集中!

詳しくは「俺たちにお前はいらない」まで!

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コメント

2

ユーザー

めちゃくちゃ好きです!!!:(っ'ヮ'c):ハワワ 続き書いてくださると嬉しいです!!✨✨ 楽しみにしてます🥰🥰🥰🥰🥰

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