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私は昔から自分の容姿が大嫌いだった
色素の薄い、銀髪混じりの髪の毛
右目は黒くて長いまつ毛で、赤と桃色が混ざった瞳
………なのに、瞳の中には赤い五芒星がある
左目は青色混じりの白銀の色
目の色は瑠璃色と海を閉じ込めたみたいな澄んだ瞳
左目にも、赤い五芒星がある
ずっと、ずっと大嫌いだった
「矢代ちゃんのおめめ怖い!」
「うわっ、矢代が来た!呪われるぞ!」
「ちょっと!妖怪連れてきたりしてないでしょうね!」
私のおうちは、土御門
お母さんもお父さんも、私の容姿を褒めてくれる
でも、嬉しくない
私の唯一の救いは
おうちのすぐ側にある、私のおうちが管理してる神社
晴明神社に行くことだった
そこには
白銀の髪色で、虎の耳としっぽが生えたお兄さん
赤色と橙色の髪色で、糸目で眼鏡、お耳が鳥みたいなお兄さん
水色の髪色で、タレ目で龍みたいな角が生えたお兄さん
黒髪で首に蛇を巻いたお兄さん
いつもそこの神社にいて、私とお話してくれる
でも、お兄ちゃんにも、弟や妹にも見えてない
お父さんにもお母さんにも、おじいちゃん、おばあちゃんも見えてない
私だけが見えてる
でも、そんなことどうでもよかった
初めは変な人って思った
私を見た時、お兄さん達はビックリしてた
せいめいさまのうまれかわり?みたいなことを言ってた
お母さんとお父さんと同じことを言う
でも、お兄さん達は優しかった
だから毎日会いに行った
矢「お兄さん達!」
白「…あ、矢代ちゃん。今日も来たんだ」
青「わっ、土御門のお嬢ちゃん!今日も学校帰り?」
赤「お、今日もおみくじする?」
黒「……来たか」
矢「…あっ!そうだ!ねぇ、お兄さん達のお名前、なんて言うの?」
白「…僕は白虎だよ」
赤「僕は朱雀さ」
青「自分は青龍だよ!」
黒「……私は玄武だ」
矢「…?なんだか聞いたことのあるお名前」
周りが、参拝者さんたちが怪訝な目で見てくる
でもそんなのいいもん
お兄さん達がいるし!
「やだ…見てよあの子……何も無いところに話しかけてるの」
「やぁね…変な子…」
「………あの子、誰と話してるんだ。容姿が不気味だな」
「ちょっと…あの子神主さんの娘さんじゃないの?」
「あぁ、どうりで綺麗だけど変な子なのね……」
「不思議な子だねぇ……」
白「お、聞いたことあるの?」
矢「うん!えっとね、おうちにある本読んでて、お父さんに読み方教えてもらったの!」
青「そうなんだ……土御門のお嬢ちゃんは勉強熱心だねぇ」
すると、矢代の父親、土御門 明が出てきた
明「…矢代、また何かと話してるのか?これは御神木だぞ」
矢「知ってるよ!でもお父さん見えないの?ここにおにーさん達いるよ?」
163
メガネさん
49
いちごバナナスムージー
1,208
明「お兄さん達?誰もいないが……」
矢「え……」
明「……まぁ昔からお前はそういう体質だからな、別物が見えてても否定はできん」
矢「ホントにいるの!えっとね、前お父さんが教えてくれたね」
矢「朱雀、青龍、玄武、白虎って人がいるの」
明「はっ…………おい、それ四神だろ?」
矢「うん、そうだよ?」
明「ッ……ま、まぁお前のことだからな……話すとしても、参拝者様がいないところで話しなさい」
矢「は〜い……お兄さん達、また明日ね」
晴明神社を出て、私のおうち、土御門のおうちに帰る
「おい、アイツあれじゃね?同じ学校のさ、不気味な三年」
「だよな、あれだろ?五年とか四年にも色々言われてんだろ?」
「でもなんかいじめようとかそういうのはされないらしいぞ」
「え、なんで?」
「前聞いた話だとさ…」
またあの話
忘れてはないけど、思い出したくもない
一話𝑒𝑛𝑑
⛦人物紹介☯
主人公
名前 土御門 矢代(つちみかど やしろ)
見た目 話通り
土御門家の長女
生まれつき、霊力が強い
ストレスで体が弱め
名前 土御門 明(つちみかど あきら)
見た目 矢代とおなじ、色素が薄めの茶髪、赤と桃色の混じった瞳
現・晴明神社神主
霊が見えたり陰陽道に精通しているが矢代程ではない
コメント
3件
うわ、すごく引き込まれちゃいました……🥀 矢代ちゃんの異質な容姿と孤独感が冒頭から重くのしかかってきて、でも四神のお兄さんたちとの会話シーンはほっこりしました。「せいめいさまのうまれかわり?」っていう台詞がすごく気になる……。周りの目が冷たくて、でも本人は平気そうに振る舞ってるところに胸がぎゅっとなりますね。お父さんが否定せずに見守ってるのもいいなあ。 続き、絶対読みたいです……🌙