K視点
怒られなくて済んだとホッとしたのも束の間、藍さんはまた踏み込んだことを聞いてきた。
「甲斐は俺のことどう思ってるの?俺とどうなりたい?」
「どうってそんな、わかってて聞いてますよね?!」
絶対わかってる!なんなのこの人!ズルい!
「わかんないよ。だって俺甲斐じゃないし。言ってくれないとわかんない」
「えぇ〜」
「俺は、好きだよ。甲斐のこと。チームの後輩としては勿論、恋愛対象として。」
「えっうそ!え?」
「俺はちゃんと言ったよ。甲斐は?どうなの?」
「僕も藍さんのことが好きです。」
「ありがとう。俺と付き合ってくれる?」
「はい!お願いします!」
何この急展開?!いいの?
「絶対怒られると思ってた」
「もしかして俺顔怖かった」
「……はいw」
「こっちも緊張してたのよ!」
よかったー怒ってたわけじゃなくて。
「優斗、ん!」
藍さんが立って両手を広げる。迷わず抱きしめた。藍さんも僕の背中に腕を回してくれる。温かい。やっと触れられた。ずっと欲しかった温度。
「藍さん、僕幸せです」
「俺も…」
目と目が合ってどちらともなく顔を近づける……
《おーい、お取り込み中悪いけど俺らのこと忘れてない?》
え、何どういうこと?
「あ、すみませーん」
声の犯人は藍さんのスマホだった。どうやら通話を繋いでいたらしい。
《お前さー自分で不安だから見守ってって言ったくせになんなんだよ》
《まぁいいよ。とりあえずおめでとさん!》
「ありがとうございます!」
《じゃ、切るよー》ブツ
「びっくりさせちゃったね。ごめん」
「いいですよ」
だって今めっちゃ気分いいし。
「ね、ちょっと屈んで?」
「?はい」
(*´(〃 )ちゅ
「ッッ!〜!///」
「驚きすぎwwファーストキスだね///」
「///はい♡」
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藍:そういえば電話越しの声多くなかった?
関田: 共有スペースだったからね。
大塚:女子もいた。真佑ちゃんと林さんあと西田の電話越しに古賀さん
藍: その人たちなら耐え
健太郎: (元カノいいのか)
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てことでくっつきましたね!おめでとう!
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