¦桃赤¦
¦苦手な方ブラウザバック¦
¦※nmmn※¦
俺の彼氏はとってもかっこいい。でもさ。
最近冷たすぎるんじゃないの!?
、、というわけでしょげてる赤です。
ここ最近、というか多分俺が友達と夜遅くまで遊んできた日以来、ろくな会話なしの日々が続いてます。どう思います??
まぁ、ベロベロに酔って帰ってきた俺も悪いけどさ。
全く困っちゃうね。俺の事大好きなくせに。
俺からは絶対話しかけてやんないんだから。
、、そう。もちろん手だって繋いでやらないし、ゲームだってしてやんない。ハグも、キスも………。
「っ、………..」
おっと、危ない危ない。
今ちょっと、鼻が、…ツンって、、して、…….。
「っ、うぅ”、…」
自分の部屋、ベッドの上。泣き声を聞かれないよう枕に顔を埋めて。
俺は1人で泣いていた。
♢
翌朝
「桃ちゃん、おはようっ」
できるだけ明るく、笑顔で。
大丈夫、今日も世界一可愛いんだから。
「…ん、おはよ。」
あ”〜もう!!!ですよね、分かってましたよそんなの。
世界一可愛いなんて初めて言い聞かせたわ。ふざけんな。
でも大丈夫。今日は作戦がある。
名付けて、、、【桃ちゃんに心配させちゃお☆作戦】だ。
名前なんてどうでもいい。手順はこうだ。
1.20:00頃、何も言わずに家を出る。
2.少し前から気になっていたアクセサリー屋さんで時間を潰す。
3.11:30(閉店時刻)にアクセサリー屋さん出発。(特に門限はないがいつもより遅く帰宅。)
4.☆帰宅したら桃ちゃんがソワソワしてる!!☆
何も難しいことはないから手順確認するまでも無いけど、とりあえず今日はこれで行く。
無事成功すればまた桃ちゃんとあんなことやこんなことが出来る!
そう思うだけで既に胸が踊り出していた。
♢
20:00 作戦スタート
桃ちゃんがトイレに行ったのでそのまま行っちゃお。気づかれない方がいいし。
「…いってきます」
でもやっぱり気づいて欲しくて、中途半端な声量で挨拶をして家を出た。
⦿20:30 アクセサリー屋 到着
歩いてる時はなんだか落ち着かなくて今すぐにでも帰りたかったけど、店に入ったらそんなのすぐ無くなっちゃった。
中でも目を引いたのは、俺たちにピッタリの色をしたピアス。
それは淡い赤色と桃色のストーンでさりげなく飾られており、終始目を離せなかった。
「これ、桃ちゃんとおそろいで付けたいな」
こっそり、小さく呟いた。
俺が桃色で、桃ちゃんが赤色。考えるだけで口角が上がってしまう。
俺があげたら、付けてくれるかなぁ、、。
そう思った瞬間、ここ最近の桃ちゃんが頭をよぎる。
「あはは、…無理かぁ、笑」
また小さく呟く。
だいぶダメージ食らってるなぁ、おい。
てか俺もともとこんなキャラじゃないんだけど。、、昨日からちょっとおかしいかもね。
「もういーや、買っちゃお。」
別に桃ちゃんが付けなくても、俺が付ければいいだけだし。うんうん。
そう強がって、ちょっぴり値の張るピアス2組を購入した。
現在時刻 21:30
やっぱりアクセサリー屋のみで3時間は無理があったかー、、。
しょうがない。カフェにでも寄ろう。
ということで俺はよく来ているカフェに立ち寄っている。そう、”2人で”よく来ているカフェだ。
いつも頼んでいるカフェオレを頼んで、窓際の1人席に腰を下ろす。
そういえば、1回もここ1人で来たことないかも。この席も初めてだし。
そう思い返しながら、ちらりといつもよく座る2人席を見た。まぁ皮肉なことに幸せそうなカップルが座ってて。
昨日泣いたばっかりなのに、また泣きそうになるじゃん。やめてよ。
勢いで飲んだカフェオレは、いつもと同じ物のはずなのに今までで1番不味かった。
♢
22:30
まだ10時かぁ、、。なんか時間進むの遅くない?
いつもなら、、、桃ちゃんと一緒なら、もっとあっという間に過ぎちゃうのに。
「はぁ、」
もう帰っちゃおうかな。22:30とか、いつもよりは遅い方だし。
なんて見当違いな理由を思い浮かべているが、ただ寂しくなっただけだ。この意気地無し。
カフェの中のお客さんもだいぶ減って来ている。さっきのカップルも帰っちゃったのかな。
うわ〜どうしよ。帰ろうかな、、。
でも。せっかく作戦たてて実行してるんだから、最後までやり遂げようじゃん。
__でも本当に心配してくれるの?
__もしかしたらもう寝ちゃってるかも
__やっぱり俺なんかじゃダメなんだよ
っちがう。今はちょっと、上手くいってないだけ。
お互い、素直になれないだけ。
余計なこと、考えるな。
プルルルルル…プルルルルル…
「へ…….」
俺の考えを遮るように、スマホが震え出した。
画面に表示されている人物は__
「桃ちゃん、、!、?」
戸惑いながらも期待を込めた想いで電話に出る。
「ぁ…、もしもしー…..」
「今どこ」
「へ?、あ、駅前のカフェに、」
「はぁー、。そこ動くなよ。」
プツッ.
…….切れたんだけど。
やっぱり、冷たいし、、でも。
もしかして、心配してくれた!?ほんとに?
俺は急いでレジに向かい支払いを済ませ、店の前で待つことにした。
薄着で来たこともあり、夜風に吹かれるとかなり寒かった。昼は暖かかったのにな。
「ぅ〜さむ、、」
10分もしないうちに彼は来てくれた。
髪はボサボサだし、息は荒れまくってて、少しだけ怖い顔をしている。
「ぁ、桃ちゃ」
「帰るぞ」
俺を遮り手を掴んだ彼は、今までで1番早いスピードで歩き出した。でも彼は平然としているから、きっと普通に歩いてこのスピードなのだろう。
いつもなら「速いよ」って軽口を叩けるけど、今はそんな雰囲気じゃない気がした。
真っ暗な闇の中、月明かりだけが俺たちを照らす。
だんだんと彼のスピードについていけなくなって、息が上手く続かない。
足もどんどん痛くなっている気がして、歩くのが辛くなってくる。
「っはぁ、はぁ、」
必死に呼吸を落ち着かせようとするけれど、それも限界が来ているようだった。
一瞬、俺の呼吸に気づいた彼と目が合う。
するといきなり歩くスピードが落ちた。
「……………….。」
相変わらず何も言わないけど、俺に合わせてくれたのかな、なんて勘違いするくらいいいよね。
それから家までももちろん無言だったけど、彼から掴んでくれている手を見るだけで幸せな気分になれた。
ガチャ.
彼が玄関のドアを開ける。それと同時に繋いだ手は離されてしまった。
桃ちゃんはその場から動こうとしない。
1歩前にいる彼の表情は、俺からは見えなかった。
「…何してたの」
少し拗ねたような声で彼は言う。
「ぇ、と…、気になってたお店、ほら、あの新しく出来たアクセサリー屋さん、に、行って、ました、、。」
「、、1人で?」
「うん、。」
「あ、そ…。」
そのまま振り返りもせず彼は靴を脱ぐ。
__なんだよ、それ。
__もうちょっと、なんか言ってくれたっていいじゃん。
__あの時のこと、まだ怒ってるの?
「__俺の事、きらい?」
あれ、言っちゃった。
「は…….」
驚いた様子で振り向く彼。
なんでそんな驚いて__、
気づけば頬は濡れていて、俺の体は彼に包まれていた。
久しぶりの、彼の体温。
優しくて、誰よりも暖かい。
「ごめん。」
「普通に、妬いて、引き際わかんなくなった。、」
「ほんとに、ごめん。」
「…俺の事、すき?」
「大好き。誰よりも。」
その言葉が聞ければ、今の俺には十分だった。
「だからあんまり、いきなりどっか行かないで、、。」
力ない声で、彼に強く抱きしめられた。
作戦大成功ってことで、いいのかな。
「俺もごめんなさい。勝手なことばっかり、ごめんなさい。」
___.
♢
翌朝
「ねぇ、桃ちゃん」
「ん、どした赤」
「桃ちゃんに、渡したい物があるんだけど」
「まじ?なになに」
「好みじゃなかったら、全然断ってもらっていいから」
「赤からのプレゼント断るかよ」
「…….これ、ピアス、桃ちゃんは赤のほうね」
ぽかんと間抜けな顔をした桃ちゃんは、ゆっくりとそれを手に取った。
だんだんと、顔が赤くなっていって。
恥ずかしそうに口元を手で覆って言った。
「…ありがと」
「えへへ。」
「今度、それ付けてお出かけしよーよ。」
「…..今日行くか。」
「へ、」
「俺着替えてくるから、赤も用意しといて。」
小鳥がちゅんちゅんと歌う朝、太陽がここぞとばかりに光っている。
今度は2人で
「行ってきます」
end.
話の終わり方分からなくて強引にしちゃいました🥲🙏🏻
ちなみに赤がアクセサリー屋さんにいる時桃はとってもソワソワしてました😌🙌🏻
今回は桃sideが出てこなかったので少し分かりずらかったでしょうか😖💧
「言葉」番外編少しずつ書き進めているのでゆっくりお待ちください、、🙇🏻♀️🤍
♡、💬よろしくお願いします👶🏻🎵
コメント
10件
めっちゃ好きなんでフォローandブクマ失礼しますっ
バドエンで終わるかと思ったらハピエンでおおおおお!!!!!って勝手にニヤニヤしてました、…今回も最高です😢ありがとうございます💞
ブクマ失礼します🙇♀️