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抱いてハグして好きにして。

第1話 - プロローグ。

2,003

2025年12月20日

#kzh受け

#2434

#2j3j

#knkz

#叶葛

#くろのわ

夏芽。

⚠️注意事項⚠️

knkzです。

どちらも女々しいです。

両片思いセフレパロ

地雷さんや苦手な方は引き返してください。

批判は受け付けていません。

R18ではないです。

恋人とするえっちは気持ちよくて幸せな気分になれるらしい。世の中の女の人が広告とかインスタで誰とでも性行為をしているのを見るたびに俺はもっと自分を大切にしろよ、とか人間ってやっぱり分かんないな、なんて思ってたのに。

『葛葉、ゆっくり動くね。』

目の前に覆いかぶさってくるこの男を拒めない時点で俺もその人達と同類なのかも知れないな。

抱いてハグして好きにして。

相方の叶とセックスをするようになってから半年。セックスはする。でも恋人とか夫婦とかパートナーとかそんな甘い関係じゃない。セックスして寝て帰る、所詮セフレと呼ばれる関係を築いてしまっていた。セックスフレンドなのかフレンドセックスなのかぐるぐる考えてはまた自笑して…。

「なにやってんだよ…俺はマジで…。」

酒に酔って気づいたら抱かれてて連絡が来たと思ったらまた抱かれて。それを繰り返して今に至る。そんな俺は叶に片思いをずっとずっとしてた。抱かれた時は叶も同じ気持ちだったのでは、と浮かれて幸せだった。でも叶は違ったらしい。彼女が居るんだと抱いた後にどこか気まずそうに告げられて俺は現実に引き戻された。冷たい海に放り投げられたような熱い熱湯に沈められたようなそんな最悪な気分。彼女さんの名前も顔も知らない。罪悪感がないわけじゃない。それでも叶を拒めないんだ。そのクセして夜に1人で大泣きして女々しいったらありゃしない。マシュマロにセフレとの関係を切りたい、自分だけが本気で好きで辛いと届いた時に俺はつい本気で答えてしまった。配信にも載せずに心からの言葉で。きっと無意識に俺と同じ環境の彼女を救いたいと思ったんだろう。それなのに彼女から再びマシュマロで付き合えたと聞かされたときはがっかりして寂しくなってしまったのだから自己中だ。

「はぁ〜…行きたくないな。」

今日の夜も叶に呼ばれている。LINEで彼女をほったらかして大丈夫なのかと聞いてもレスなのだと返ってきて少し泣いたのは数分前。俺は性処理道具。妊娠する心配もなければ相方で気を使う必要もない。吸血鬼は体が丈夫だから乱暴にしてもケガをされることもない。完全に道具として使われているのに後ろの準備をしてしまった自分に吐き気がする。

既読スルーを決めたスマホに叶からの追加の連絡が来て俺は泣きながら部屋を後にした。

△▼△

既読スルーされたメッセージを見て冷や汗が背中を伝う。さすがに嫌われてしまっただろうか。いっそのこと彼女なんて居ないと打ち明けてしまえればどれだけ楽だろうか。葛葉に告白すると決めた日にお酒を飲んで好き勝手に抱いてしまった。それなのに振られるのが怖くなって彼女が居ると嘘をついて葛葉を抱いている。葛葉はセフレになろうと言う提案を断らなかった。悲しそうな笑顔で頷いたのが許せなかった。襲っておいて簡単に体を晒す葛葉に悲しくなったし僕以外に見せるものかと独占欲が渦巻いた。だから優しく抱くし痛くないように気持ちよくなれるように努力している。もし仮に他のセフレが居たとして僕と比べて離れてくれるように。たくさん抱いて僕以外でイケなくなってくれたらなんて考えては自分の欲深さにぞっとする。

『愛してる。』

口からこぼれ落ちた声は震えていて情けない。もう裸も喘ぎ声も男性器の形まで葛葉に見せてしまったのにこの言葉だけが喉に突っかかり出てきてくれない。葛葉と見ると愛おしくて切なくて泣きたくなって。上手く言葉が紡げない。童貞じゃなのにな、なんて苦笑しつつ葛葉の好きな香水を振りかける。香水が苦手な葛葉が唯一気に入ったこの香りをまとえば街で嗅いだ時に僕を思い出してくれるかも知れないから。あとは安心してほしいから。抱かれる側は怖いはずだ。本来なら使うはずのない所を開かれるのだから。なら少しでも好きな匂いでリラックスしてほしい。怖い思いなんてさせたくない。

『……好き。大好き。愛してる…。』

どうして1人の時は言えるのか。初期の頃はふざけて言えていた言葉は今の僕には言えなくて…。沈む気持ちの中、鳴ったチャイムに少しだけ泣きたくなってしまった。

はい！

ここまで読んでくれてありがとう！

初の長編です。

knkzのセフレ

lrkzの幼児化

gnkz（弦月）の学パロ

uskz（宇佐美）の騎士団パロ

rukz（ロウ）の勇者と悪魔パロ

この中からknkzに選びました。

わたしはマイナーカプ好きなのでそれ以外は受けなさそうです😭