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「シガーキス?」
sypci
(※もう付き合ってる設定でいこう!!!
sypci_____________
syp「あータバコ吸いたいー…」
ci「んふふ、ライター忘れたんやっけ?」
syp「そうやねんなー、」
煙草をふかしながら笑って、
紫の瞳の前でライターを揺らす。
ci「貸してほしい?」
syp「お前が貸してくれるとは思えへんけど貸してほしい。」
ci「うわ。貸したくなくなること言うのやめてや。」
sypが珍しくもまっすぐ見つめて願うかと思ったらまさかの煽り視点。うざいなーと思いながらも
重い溜息を吐き出してライターを手渡す。
syp「え貸してくれるんか??嘘やろ、なんか企んどる?」
驚きながらライターを受け取って、加えた煙草にカチッ、カチッと火をつけようとする。
火はライターから顔を出さなかった。
ci「あれ、つかへん?」
syp「……つかへん。期待させんといてやもう…」
ci「えーごめん、さっきはついたからさ、」
syp「…あ、あるやん火。」
俺の顔を指さしてそう言った。
…煙草か。でもどうやって?sypのタバコに火をつけるにはどうやって、…??
syp「こっち向いて。」
座っている俺に対して、立っているsyp。
差は酷くあって、見上げないと顔なんか見えない。
sypは俺の頬を軽く撫でてそう言い放つ。
ci「俺はどうすればええの、」
syp「そのまま動かんで。」
ci「はあい、」
俺の頬に手を当てたまま、猫背になるようにして
俺のタバコの先に自分の咥えたタバコをあてた。
時々吸われるような感覚に襲われながら、
30秒くらい経っただろう。sypのタバコの先端が見えた。赤く染まるタバコの先端の少し奥には整ったsypの顔。恥ながらもドキリとしてしまって、少し染まる頬を隠す。自分達がいる喫煙所に他が居なくて良かった、と心底安心した。
syp「ん、ありがと。」
ci「なんか…慣れとる?」
sypの口から漏れる白い煙が左右上下にふわりと揺れて流れる。 sypのこなれた手つきを見せつけられた俺はそんな事を聞いてみる。
syp「んーまあ、元カノとしとったかな。」
ci「…へえ、元カノと。」
syp「w…なあに?嫉妬? 」
sypの声帯から出たその言葉に少し嫉妬して、言葉を繰り返して睨みつける。そうするとクスッ、と笑って問いかけるsypに腹が立った。
ci「そんなモンしてませんー。もう俺先に出てるから!」
吸い終わったタバコを真ん中に立つ灰皿に投げ入れると、 喫煙所の扉に手を掛けて、振り返ってはそう言う 。
syp「…んー、ごめんって。」
イラッとした俺を察したのか、後ろから服の裾を掴まれる。少し揺れる視界を整えて、適当なごめんにまた腹を立てる。
ci「ぅ”、」
喧嘩はしたくなかったし、嫌われるのもごめんだったから、こぼれそうになった文句を封じこんだ。呑気に口から白い煙を漏らすsypを俺の涙目が睨んだ。
syp「ciのタバコ苦手やな俺、メンソール強い」
ci「……そう、」
喫煙所の無機質な冷たい椅子にまた腰を下ろした。
元カノと良くしとったってことは、
元カノのタバコは不味くなかったって事やろ?
なんて不満と不安にまみれた言葉は放った。
syp「ci、まわり人居らへん?」
ci「え?ああ…大先生とか以外は、いないと思う」
syp「ホンマに?」
ci「うん、いない。」
突然の質問の意味を探しながら淡々と答える。
防御態勢の準備をしながら足に力を入れた。
syp「…じゃあキスしよか。」
ci「は?」
sypはタバコを灰皿に投げ入れて、立ったまま俺に向く。コレもまた慣れた手つきで、顎を持って俺の顔を自分に向かせる。
ci「…コレも元カノとしたん?」
syp「んー?俺ciとしかキスしたことあらへんよ」
ci「うそつけ、ばか。」
慣れた手つきを止める様に問いた。
見え透けた嘘を跳ね除けて目を瞑る。
syp「嘘やないよ、」
いつのまにか、閉じていたはずの口は開いていて、見え透けていた嘘は見えなくなって。変わり果てた状況から目を背けて。変わらない目の前のsypにすがるように服を掴む。
ci「ん、ぁ…」
時々、ぴちゃ、と水音を鳴らして入り込むsypの舌を軽く噛む。そうすると少し引いて、またねじ込まれる舌を噛んで。その繰り返しをした30秒。流石に苦しくなってsypの胸を叩く。
syp「ははっ、大丈夫?」
ci「けほっ、ん”…はーっ、」
syp「ふふ、嫉妬してんのかわええ。」
ci「だって、元カノのはなしするから、」
syp「心配せんでも、もう俺ciしか見てへんのに。」
俺の手をするりと触ってそう言うsypの目は本気で、少し嬉しくなってしまった。
ci「…次元カノの話したらぶっとばす」
syp「んふ、ごめんね、愛してる。」
ci「……」
いつもと違うsypの優しい口調に口角が上がって。
自分でもちょろいなーって思ったりした。
syp「ニヤニヤしとらんで答えてえや」
ci「っへへ、うん、俺もあいしてる。 」
syp「ん、帰るかあ…」
ci「よし!俺車で寝よーー♪」
この一連の出来事を、utknshaが見ていたことを、2人は知らない。
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