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ツインブルーと三つ編み
🟩×🟦🟦
アンケ接戦だったんでこちらも書く。🔞なし。
比較的短め
【】無線
【ドリー先輩!本署来れますか!?】
無線で名を呼ばれ、反射的に顔を上げる。何か問題でも起きただろうか。今日は割と平和な方だと思ったんだけど。
【らだお先輩が…!すぐ来てください!!】
OK、法定速度なんか無視だ。
青井らだおという人は、冷静で、内柔外剛。というより内柔外柔。やわらかに人と接し、誰彼構わず気にかけて、相手が敵対組織であろうとするりと懐に入り込む器用さを持つ。しかしその器用さを自分自身には発揮できないらしく、救急隊は忙しいから、と怪我も放置し大型を乗り継ぐことさえもある。ずっと危惧していた。誰の目も届かぬところで、人知れず死んでしまうのではないかと。
可愛い恋人。どうか無事であってくれ。
「らだおくんっ!!」
「ドリー!」「ドリさん!」
「……っへ?」
本署に飛び込み車を降りれば、自身に駆け寄り飛びつく2人の鬼。…2人?
「「歪んだぁ!!」」
ーーーーー
割愛
ーーーーー
「とりあえず、無事でよかったよ。」
「これ無事…?」『一応問題ではあるよ。』
「生きててくれればそれでいいよ。」
至高、至福。らだおくんに両脇をサンドされるなんて。贅沢がすぎる。腕を絡めて見上げる恋人2人の、なんと愛おしいこと。
「…ドリさん、1人貸してくれません?」
「…だめ。」
「俺は別にいいけど。」『俺もいいよ?』
「だめ。らだおくんは俺のでしょ?」
『ドリーが駄々こねてる…。』「初めて見た。」
2人いるんだから1人くらい貸せ、と力二に言われたが、生憎こちらも散々溜め込んだ独占欲が爆発しそうなもので。多少子供っぽくなったとしてもらだおくんは渡したくなかった。
「…よし、退勤しよう。」
「え、」『いいの?』
「今日は上官も起きてるし、俺達が抜けても大丈夫だよ。」
「んまあ…ドリーがいいなら。」『はあい。』
【そういう訳なんで退勤します。】
【どういう訳?】
これ以上ここにいてもらだおくんがもみくちゃにされるだけだ。だったら、2倍に増えたらだおくんを、まったり家で堪能させてもらおう。強いていえば、夜も…いや、これ以上は家に着いてからね。
「ドリさんってこんな執着つよつよだったっけ…?」
『なんか俺の知らないドリー見れて新鮮だわ。』