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「お父さぁん…」
「んー?」
今日は可愛い可愛い息子が少ししょぼーんとした顔をして来ました
「あのね…僕ね…お料理…できないの…だから…教えて欲しいの……」
「ん”ん”ん”ッッッッ!!!!いいよ♡」
お料理頑張ろうとしてる…の…?
……………………………………………………………………………………いい子スギィ…可愛いぃッ…
「本当!?ありがとう!!」
「あー…天使ぃ……」
可愛すぎませんかこの子…もう駄目、お父さん可愛すぎて泣いちゃう
「さて、まずは何を作る?」
「お父さんが好きなの!」
「!?!?!?」
私の好きなのですってぇ!?
「え…あ……え…?」
「お父さんが好きなのは…えっと……あ!フランス料理!!」
「正解だよソビちゃあああああんッ!!!!」
ぎゅっ
欲望のままに思いっきり抱きしめた、可愛すぎぃッ!!
「ほぇ……?」
困惑してる顔もかわちぃ……♡
「そ、それじゃ!ポトフ作ろ?」
「はーい!」
息子は手を挙げて大きな声で言う
可愛いね♡
「まずは材料を洗います!」
「はい!」
そう言うと息子はせっせと材料を取り出し、洗い出す
「綺麗になーれ!」
「……ゴフッ」
「お父さん!?」
おっと、口から血が…
「安心して!吐血しただけだよ!国だから大丈夫!」
「本当……?」
「本当本当!」
心配してくれるんだ…可愛い♡
「出来たー!」
「おお!流石!」
「えへへ…///」
かぁいいねぇ……♡もう……もぅ……
「それじゃあ、次は材料を切ろう!」
「はい!」
「危ないからね、気を付けてね」
「うん!」
実は息子、初の包丁
とにかく緊張が凄いけど、見守ろう…!!
「じゃがいもさん…えい!」
さくっ
「!切れた〜!!」
「すごおおいッ!!!」
「えへへ!」
いい子過ぎるッ…いい息子に恵まれたなぁ…
「あ、あのねお父さん!」
「ん?どうしたのソビちゃん」
「えっとね…にんじんさん…星型にしたいなー…なんて…」
「それいいね!天才!!」
星型の人参ですって!?食べてる息子を想像するだけで…もう…もうぅ……!!
「それじゃあ…型を使って……」
とすっ
「あ!綺麗!」
綺麗な星型になり、これがポトフになるのかと思うと、とても楽しみだ!
「…星……お父さんみたい……」
「え?星?お父さんが?」
「うん!星は輝いてるでしょ?お父さんも輝いてるから!僕の憧れ!」
「!!!!!!」
嬉しかった、ただただ嬉しかった。そして、少し恥ずかしくもあった
「ありがとう……嬉しい!…そう思ってくれてたんだね///」
あぁ、多分今顔が赤くなっているのだろう
「えへへ…お父さんとっても可愛いよ!」
「ええ!?もうおじさんだよ!?///」
「全然おじさんじゃないよ!かっこいいんだもん!」
「うッ…ありがたく受け取るよその言葉!」
「さて、次は…あー…火を使わなきゃだ……だから…お父さんがやるね…」
「えぇ!?」
「ここまでしてきたのに!?」
「うん…私、ソビちゃんが…熱くて可哀想なところ見たくないの…お父さんからのお願い…聞いてくれない……?」
「……分かった!」
「ありがとう!」
流石に火を扱わせる訳には……罪悪感が……
「できたよソビちゃん!」
「本当!?」
「うん!」
色とりどりの野菜と美味しそうなスープ
まさに完璧なポトフ!
「それじゃ、たべよっか!」
「はーい!」
食べた感想はただ1つ
美味しかった♡
「美味しいね!」
「うん!」
「特にさ、この人参とかね!」
「えへへ!だよね!やっぱりお父さんみたい!全部完璧なんだもん!」
「うッ…かわいいッ…」
こんな日常が、ずーっと続きますように
ただそれだけを願っていた
でも、それは叶わぬ願いだったんだ
○○年後
「え……?ソビちゃんが反乱……?」