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いつか絶対救うから─────。

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いつか絶対救うから─────。

6 - 第5話 「救えば救うほど─────」

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202

2023年04月01日

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このお話は

スマイルを救うお話です




────────────────


母「スマイル、おかえり」


sm「母さん、ただいま」


母「今日は宿題はあるの?」


sm「ああ。作文が宿題に出てて、テーマは『将来の夢』なんだ」


sm「俺、将来は教師になりたい。教えることが好きだし、誰かに寄り添ってあげたい。」


母「あら、素敵ね。」


母「でも、スマイルはせっかく頭もいいんだし、誰かに寄り添いたいなら、お医者さんの方がいいんじゃないかしら」


sm「で…でも…」


母「スマイルならきっとお医者さんになるのも夢じゃないわ。頑張ってね」


sm「う、うん………」


────────────────


nk「へぇ〜!スマイルって医者になりたいんだ!すげー!」


sm「っ……う、うん」


br(…?今、スマイルの顔が一瞬……)


br(何かあったのかな…?)


nk「あ、そろそろ昼休み終わる。じゃあね!スマイル!」


sm「ああ」


br「あ、そうだスマさーん!今日2人で一緒に帰ろうよ!」


sm「…?いいよ」


br「やったー!じゃあまた放課後ね!」


~放課後~


br「スマさーん!帰ろ〜」


sm「ああ」


~帰り道~


br「いや〜今日はスマさんといっぱい話せるね!」


sm「それは俺も嬉しいが……なんでいきなり俺を誘ったんだ?」


br「う〜ん…それは〜」


br「何か悩んでそうだったから?」


sm「悩みなんかないけど……」


br「嘘でしょ?今日の昼休み、なかむが将来の夢の話しした時、苦しそうな顔してたじゃん。」


sm「……………そんな顔…してない…俺は医者になりたいんだ……」


br「ほんとに?スマイル、苦しそうだよ。僕、スマイルが苦しいのは嫌だな。」


br「なんでもいいから、言葉にしてみたら?」


sm「……………俺は、本当は医者じゃなくて、教師になりたい。」


sm「でも、母さんは、俺が医者になることを望んでる。」


sm「だから……俺は、医者に……」


sm「ならなくちゃ……」


br「そっか…苦しかったね……でも、今みたいに、スマイルの正直な気持ちを、お母さんに話してみたら?」


br「もし認めてもらうのに時間がかかっても、スマイルはスマイルの道を進めばいいんだよ。」


br「僕、応援してるよ。頑張って」


sm「………まだ怖いけど、頑張ってみるよ。ありがとう、ぶるーく」


br「うん!頑張ってね!ばいばーい!」


sm「じゃあな」


✧• ───── ✾ ───── •✧


br「………………………………」


br(あれ…なんでこんなに苦しいんだろう……)

br(僕、他の誰かを救えて、嬉しいんじゃないの………?)


br(誰かを救えば救うほど……苦しい気持ちが増えていく…)


br(でも…この気持ちも、もっと他の誰かを救えば、誤魔化せるよね)


br「…………うん、大丈夫」

いつか絶対救うから─────。

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