テラーノベル
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※ふうせんさんの「弱いお酒」のネタ(?)を使わせていただきました。
※うまく出来てるか不安……
「まっず、……」
お洒落なBGMが流れるバー。
マスターのおすすめを一口、口にし小さく零す。
彼氏の行きつけだったこのバーに来てしまうあたり、未練タラタラなんだろう。
ふと、チリンとドアの鈴が鳴って誰かが入ってきた。
「あれ、ないちゃん!?」
水色の髪をして、アホ毛をぴょこぴょこ跳ねさせる彼はほとけ(別名いむ)。
彼はこのお店に良く来る常連なんだとか。
俺もよく話すし、それなりの仲だと思う。
「いむいむぅ〜……」
俺よりも少し小さい体に抱きつき、泣きつく。
「ないちゃん一人?珍しいね。」
すすっと、水を差し出され咄嗟にまだシラフだわ馬鹿。とツッコむ。
「ねぇ聞いてよぉ〜!!!」
「なに〜?w今日のないちゃんなんかめんどくさいよ?w」
そう言いながらも、どこか楽しそうに、愛おしそうに見つめてくる彼。
そのライトブルーの瞳が綺麗で、なんだか吸い込まれそうになった。
「彼氏に!浮気されたの!」
「えぇ〜!?うっそ!?あんなラブラブしてたのに!?」
「もうあんなクズ知らんっ!」
グラスに入っていたお酒を一気に呷れば、微量のアルコールが回ってくる。
アルコール度数が少ないやつ頼んだけど結構キツい。
「んじゃあー、マスター。カルーアミルク一つ!」
「かるーあみるく……」
聞き覚えのある言葉につい復唱してしまった。
「あれ?ないちゃん知ってる?」
「んん……いや、聞いたことあるくらい、……」
そんな会話をしていたら俺の前にカクテルが一つ置かれた。
あぁ、思い出した。これ彼氏がよく飲んでた奴だ。
彼氏が好きだった奴。
「ないちゃんどーぞ。度数もそんなないし、飲みやすいと思うよ?」
「ふーん……」
見たことあるだけで俺は飲んだことがなかったこのカクテル。
一口、口にすればカフェラテのような味が広がる。
確かに飲みやすい。
また一口飲めば、彼氏に対する怒りがどんどん湧いてくる。
「あ゙ーもう!!!ますたーもう一杯!」
得意ではないお酒をヤケになりおかわりする。
一口、また一口と飲んでいけば、怒りが脳を支配していむに愚痴をぶつけまくった。
そのせいで、いむが口にした言葉は覚えていなかった。
「カルーアミルクは、レディーキラーカクテルって呼ばれてたりするんだけどね。」
隣で気持ちよさそうに寝息を立てているないちゃん。
パラッと落ちてきた横髪を掬い、唇をおとす。
全部全部、僕の思い通り。
ないちゃんの彼氏の浮気相手は僕だし。
全部、ないちゃんを僕のものにするため。
「ほんっと、不用心だなぁ、ないちゃん。」
そんなとこも可愛くて仕方ないんだけど。
恋に溺れて、お酒に溺れて、
そして、僕に溺れて……?♡
※カルーアミルク……、彼氏さんは誰でしょうね……?
コメント
5件
ええカルーアミルク好きなメンバーさんって多いですよね😭🩵💙🖤 色んなカプで受け取れるのだいすきです😿💭
ちょっと、主様あの、この作品お気に入りです()特大だいすし🍣🍣🍣
カルアミルク好きなのって…青さん…