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くろあだ
チェリまほスピンオフまで視聴済です。
勢いに任せて書いたためかなり長くなってます。
「はぁ……」
俺は安達。今日は朝から寝坊して…
今先輩から頼まれた仕事をしているところだ。
「安達」
「黒沢…」
「お疲れ様。はい、これ」
「あ、ありがとう」
今日も眩しいな……
相変わらず黒沢の眩しさには慣れない。
「寝癖ついてるよ」
「あ、…おう、ありがとな」
「昨日寝るの遅かったの?」
「うん、まぁ…最近忙しくてさ」
「そっか…あんま無理しないようにね
あ、昼一緒に食べない?」
「う、うん、食べよう」
いつも通りの日常。でも、今日は少し違う。
「黒沢、先行ってて…俺トイレ行くから」
「…あっつ、…なんだよこれ」
朝は気づかなかったけど、体が少し変だ。
体が熱い。かと言って熱ではない気がする
「はぁ……よし」
原因はなんとなく分かる……と思う。でも
今までこんな風にならなかったから、よく分からない。
「ごめん黒沢、待たせた」
「ううん、大丈夫だよ」
「あ、おにぎりこれでよかった?」
「うん!大丈夫」
どうしよう、意識し始めたらなんかムズムズしてきたかも……
「安達?大丈夫?体調悪い?」
「あ、……大丈夫」
こういうときの黒沢が一番怖いんだよなぁ。なんて思ってると
「あ!!いたいた〜!!」
「六角、どうした?」
「先輩たち、明日空いてませんか?!」
「実は実は……」
どうやら、湊くんがダンスの大会に出るらしい。
それで、みんなで見に行かないか、とのこと
「俺は全然いいよ、明日は暇だし」
「うん、俺も。」
そういや、柘植がこの前言ってたような気がする。
もう随分仲良くやってるみたいでよかったな。
「じゃ、またな、安達」
「うん、気をつけて」
黒沢は日帰り出張に行き、六角は取引先に連絡したり…各々仕事に戻り始めている。
一方で俺は……
「…はぁ」
ずっとおかしくなり続ける体に頭が狂いそうだ。
…なにより下半身のムズムズが増して、仕事に集中できない。
「もう帰ろうかな…」
正直帰ってしまっても良かったのだけれど、そう上手く行くはずもなく
「あ、安達〜。聞いてくれよ、また課長に……」
「ぁ…はは、そうなんですね…」
浦部さんはいっつもこうだ。俺以外に話す相手居ないのかよ、とか思いながら話を聞いている。
話聞くだけならまだしも、必ずと言っていいほど仕事を手伝わされる。
「はぁ…」
何度目の溜息だろうか。もう、今日は何かとツイてないな
集中できないし、時間かかりそう……
「安達くん、お疲れ様」
「あ…藤崎さん…お疲れ様です」
「あんま頑張りすぎずにね!!」
「あ、はい…ありがとうございます」
「たまには息抜きも大事だよ〜」
やっぱ藤崎さんはいつも優しい…
でも藤崎ごめん、今は耐えるのに必死なんだ。
なんやかんやしていると あっという間に時刻は21時を回り、オフィス内には俺だけ。
「あーもう!!なんで俺がしなきゃなんないんだよ…」
ずーっと椅子の上でもじもじしてたら先輩に心配されたし、トイレ行ってもなんもならないし
いつもより多くトイレ行ってたら仕事に全然手つかなかったし
「…あ、雨」
黒沢、直帰じゃないはず…大丈夫かな
数分後には雷も鳴り始めて、誰が見ても外に出ようとは思わないだろう。
「はー……あ、安達」
「黒沢、!!大丈夫か?」
びしょ濡れの黒沢が入ってきて、思わず立ち上がる。
「あぁ…それにしても、凄い雨だなぁ」
「おう…だな」
「はぁ…天気予報見てなかったから傘もなくてさ
こんな雨じゃ帰ろうにも帰れないしな」
「ほんとだよな…あ、服とか…着替えあるのか、?」
「いや、ない…」
だよな……でもこのままだと風邪引くだろうし…
「と、とりあえず…はい、これで身体拭けよ」
手元にあったハンカチを渡す。
気休め程度だとは思うけれど、何もしないよりはマシだろう。
「あ、ありがとう…」
「明日、湊くんの大会見に行くし…風邪引かれても困るからな」
スーツを脱ぐ黒沢。何気ない仕草のはずなのに、目の行き場に少し困ってしまう。
「安達、背中の方拭いてくれない?」
「お、う…分かった」
このタイミングで黒沢に触れるのは少し…
ダメだ、落ち着け、俺!!
「そういや、安達まだ仕事してたの?」
「うん、先輩に頼まれて…」
「ありがとな。」
「全然。でも着る服…ないよね」
「あ、だな…まぁいいよ、軽くはたいて着るから」
「でも…」
濡れてるし絶対冷たいし…でも俺のジャケットはサイズが合わないだろうし
あ…やばい、顔、熱い
くっそ、絶対さっきのやつじゃん……
「ちょっとトイレ」
やばい、今回ばかりは制御できないかも……
黒沢の前とか余計ごめんだ…!!
「え、安達?」
「ん?」
「…安達?」
聞きたくない。想像したくない。
「…その」
「っ、ごめん!!」
「え?」
「いや、これ、違くて…いや、違くはないけど…」
慌てて顔を逸らしてみる…けど、きっともう遅い。
「その、嫌だよな、こんな……」
「全然」
「え?」
「え、全然…安達、可愛い。こんなんなったの、俺のせい?」
「え…いや、うん…えっと」
違うと言えば嘘になるけど、そうだよと言うのも抵抗がある……
「安達、朝からしんどかったんでしょ」
気づけば黒沢の顔が目の前にあって、逃げ場がない。
「ちょ…黒沢…?」
思いとは裏腹に、身体は……正直なもので。
「…安達」
「っ、黒沢…?ここ、オフィス…」
「こんな豪雨じゃ誰も来ないよ」
「っ、…ふ、ん」
「…上から触っただけなのに…もうこんな濡れてる」
「相当溜まってたんでしょ」
「っ、あ…黒沢、」
持ち上げられたかと思えば 机にひょいと座らされて、貪るようにキスをされる。
「安達…楽にしてあげる」
長いキスを続けながら、ベルトに手をかけられる。
正直、嬉しかったとは思う。
実際ずっとしんどかったし、こんな理由で家帰るとか無理だし。
「…大丈夫?」
「う、うん…」
黒沢の手が俺の身体を這うように触ってくる
まるで蛇がうねうねと巻き付くように、卑しげな手つきで。
またある程度書き進めたら載せます。