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「美しい紅葉」
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とある村には、むら一番美しいと言われた女がいた。名は楓
楓には、婚約者がいた両親同士の見合い相手同士の条件が成立すれば婚約を許される
楓「…」
清次「…楓さん」
楓「はい」
清次「楓さんは、好きな花とかありますか?」
楓「いつも思うんですが私ら婚約者なのに敬語を使われると気が引けますわ」
清次「楓を使っているじゃないか!」
楓「私は、妻として貴方を支えるのと家柄にも影響しますので」
清次「…儂の話流されてないか?」
楓「そうですね…秋になると小山のてっぺんに一つだけ綺麗に咲く紅葉の木が好きです」
清次「来週そこに行こうか」
楓「本当ここ綺麗ですね」
清次「あのさ、楓」
楓「?」
清次「儂…戦場へ行くんだ」
楓「!」
清次「だから、今からでも間に合う…儂と離婚してくれ」
風がうるさくふく
楓「離婚なんてしませんよ…他の殿方よりあなたの方が断然かっこいいんですもの」
清次「絶対…お前の元に帰る」
清次「帰ったらまたこの紅葉を一緒に見よう!」
楓「はい(笑)」
それから何十年も彼を待ち続けた
リンネ「ここだけやけに綺麗な紅葉」
鬼灯「そうだな」
崇恵「こんなに綺麗なの初めて見ました」
リンネ「じゃあ、ここで神酒飲むぞ!」
鬼灯「バチ当たればいいのなぁ」
崇恵「(笑)」
声が聞こえる
「お酒を飲むんですか…程々にしてくださいね」
リンネ「言われなくてもわかたってるよ(笑)」
リンネ「ほら、鬼灯も飲むぞ!」
鬼灯「さっき、誰が喋ったんだ?」
リンネ「お前らじゃないのか?」
崇恵「私では無いです」
リンネ「お前らじゃなければ誰なんだよ」
後ろに気配を感じ振り返る
リンネ「!」
そこには、美しい少女がいた
楓「…」
リンネ「まさか地縛霊が取り付いていたとは思わなかったな」
鬼灯「地縛霊!?」
崇恵「確かに敵意は無いですが…」
リンネ「で、なんでここにずっと縛られてるの?」
楓「あるお方と約束をしたのです」
リンネ「…」
崇恵「どんな約束なんですか?」
楓「『絶対お前の元に帰る…帰ったらまたこの紅葉を一緒に見よう』と、約束をしたのです」
リンネ「だとするとお前は、戦争によって亡くなり約束の場所にとどまったと」
楓「はい」
鬼灯「確か転生樹のところに魂がなかったか?」
リンネ「転生樹は、鴉天狗達が管理しているんだ…だから、見つけるのとか大変だよ」
崇恵「その男性の特徴とか覚えていませんか?」
楓「確か…」
楓は、フリーズをする
リンネ「答えられるわけないでしょ…長く縛られていると止まんな顔か忘れちゃうから」
崇恵「思い出せる範囲でいいので絵で描いてみてください」
楓「確か…こんな感じだったわ」
リンネ「じゃあ、鴉天狗に聞いてくる」
リンネは、誰かに電話かける
リンネ「もしもし、私だ」
「\あら、貴方から電話かけてくるなんて珍しいね/」
リンネ「そんなことより…今転送した紙の奴わかるか?」
「\ん?…この人昔いたわね/」
リンネ「今そこにいるか?」
「\いないよ…自ら転生しちゃったんだから/」
リンネ「そうか…」
「\あっでも…/」
リンネ「?」
リンネ「戻ってきたぞ」
鬼灯「何か分かったのか」
リンネ「あぁ、悪い知らせだ…お前の旦那は、自ら転生を望んだらしい…」
楓「そんな…」
リンネ「出来れば一緒に転生すればよかったがな…」
楓「あの人は、私を心配させないように転生をしたのかしら」
崇恵「…リンネさんなんかいい方法ないんですが?」
リンネ「ないが」
リンネ「ただ…良い知らせもある」
楓「?」
リンネ「旦那は、自ら転生を望んだが別の形としてお前のところに帰ってきているよ」
楓「!」
楓は後ろを見る
リンネ「旦那は、戦争で亡くなった…お前との約束を守りたい…だから、お前が好きだったあの、紅葉の木として生まれ変わったんだよ」
楓.清次「…っ(帰ったらまたこの紅葉を一緒に見よう)」
楓「旦那様《清次さん》」
リンネ「私たちは帰るよ」
崇恵「はい」
鬼灯「そうだな」
夕暮れの帰り道
リンネ「あの木は、明日に涸れる」
崇恵「どうしてです?」
リンネ「やっと築いてくれたからだよ」
鬼灯「…転生ってのは不思議なんだな」
リンネ「魂は変わらないけど別の形や声として生まれ変わる…前世の記憶をたまに持ったまま生まれ変わる時もあるよ」
崇恵「ほんと、不思議ですね」