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『紅一点の裏側、覗いてみませんか?』
人気グループ M!LK。
その中で唯一の女の子——星野瑠愛。
公式YouTubeチャンネルに投稿された一本の動画。
タイトルは——
「【密着】紅一点・星野瑠愛の1日が想像以上だった」
撮影は朝8時、楽屋前からスタート。
ドアを開けた瞬間——
「おはよーございまーす!」
元気な声と同時に、すでにメンバーに囲まれている瑠愛。
「ちょ、カメラ回ってるから!やめてって!」
「いやいや、いつも通りじゃん?」
「距離感バグってるんだよほんとに!」
スタッフのナレーションが入る。
普段からこんな距離感らしいです
リハーサル中。
ダンスを確認していると、瑠愛が少しミスをする。
「あ、今ズレた、ごめん」
するとすぐに——
「大丈夫大丈夫、もう一回やろ」
「俺も今ミスったし」
「瑠愛だけのせいじゃないから」
一斉にフォローが入る。
「…いや優しすぎない?逆に怖いんだけど」
そう言いながらも、少しだけ安心したように笑う瑠愛。
カメラはその表情をしっかり捉えていた 。
休憩時間。
ソファに座った瑠愛の両隣には、当たり前のようにメンバー。
「ちょ、狭いって!」
「ここが一番落ち着くんだよ」
「瑠愛の隣、取り合いだからな?」
「は!?知らないんだけどそんなの!」
ツッコミながらも、満更でもなさそうな顔。
そして動画終盤。
スタッフからの質問。
「紅一点として大変なことは?」
少し考えてから、瑠愛は答える。
「正直、大変なこともあるけど…」
一瞬、周りのメンバーを見る。
「でも、この人たちと一緒だから続けられてる」
空気が少しだけ変わる。
「…なんかいいこと言ってるじゃん」
「カットしよカット、照れる」
「なんでだよ!」
いつもの空気に戻るけど、どこか優しい。
動画の最後。
カメラが回っていないと思っている瑠愛が、ぽつり。
「…ほんと、みんなでよかったな」
その一言を、後ろで聞いていたメンバーの佐野勇斗。
少しだけ笑って、小さく返す。
「こっちのセリフ」
画面が暗転して、テロップ。
“紅一点。でも、ひとりじゃない。”
【コメント欄】
「距離感最高すぎる」
「守られてるけど対等なのが良い」
「瑠愛ちゃん愛されすぎてて泣いた」
「これは神回」
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にくまん小娘