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ストーリーに進む前に必ずご一読下さい。
このお話は日常組の脱獄及び怪盗のBLです。
作者の妄想です!
色々、捏造してます!
ご本人様方には全く関係ありません。
荒らし、アンチは固くご遠慮下さい!!
無断転載禁止!!
もう一度ご確認ください。
このお話は日常組の脱獄及び怪盗のBLです。
作者の妄想です!
また、作者はガチの初心者です。
お目汚しご勘弁を。
それでもよろしければお進みください。
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リアぺん短編
「隠し味をちょっとだけ」
此処はゴルゴン領のゴルゴン邸
屋敷には3人の使用人と
3人の警備隊が常駐している
ペ「よし、配膳の準備するか」
金髪、金眼の執事ぺいんと
し「今日のメニューは何ですか?クロノアさん」
紫髪にメイド服の男しにがみ
ク「魚一択でしょ〜」
銀髪の執事クロノア
食堂にゴルゴンの怒声が響き渡り
給料減らすぞ!!のお決まりの台詞から
一日が始まる
領主サマの朝食後は片付けや掃除等
やるべき事は有るが
この屋敷では使用人の賄いがない
よって、自分達でどうにかしなければならない
ゴルゴンにお伺いを立て
どうにか食材を使う許可をもぎ取り
3人で諸手を挙げて喜んだ
賄の調理は一貫してぺいんとの役目だ
クロノアとしにがみが其々、業務を熟している内に
作らなければならない
ペ「う〜ん…今日は、鮭と挽肉…」
昆布にじゃが芋、胡瓜、玉子…
食材の傷みや期限も気にしながら選び
ペ「よし…!」
腕を捲くりギャルソンエプロンを締め
洗って切って焼いて炒めて
手際良く一品また一品と仕上げていく
ゴ「おい、執事」
ペ「わ!?ゴ、ゴルゴン様…」
知らぬ間に背後に居たゴルゴンに飛び上がる
ゴ「それは何だ?」
ペ「…お、お握り、です」
お皿に行儀良く鎮座する
綺麗に海苔に包まれたお握り3つ
ゴ「寄越せ」
言うや返事も待たずさっさと持って行ってしまった
ク『ぺいんと〜また、持ってかれちゃった?』
ペ「はい…」
し『え〜!また!?』
この時間になると必ず厨房にゴルゴンが現れ
賄を持って行ってしまうのだ
し『何であの爺いつも僕達のごはん
持ってくの!?』
ク『そりゃぁ、ねぇ〜ww』
半生やスーパーウルトラレア(と言う名の生)の魚を
毎日のように出されればそうなるだろう
ぺいんとに作らせろとゴルゴンに何度も
言われているがクロノアが
ク『料理の勉強がしたくてw』
と、厨房を開けないのだ
ゴルゴンの怒声はこの所為でもある
まともな物が食べたいと思うのは
仕方がないことだろう
解っているからぺいんとも賄が掻っ攫われても
見送るに収めるのだ
毎回、トイレとお友達は流石に可哀想である
ペ「…よし!出来た!」
並べられた品々に満足気に頷く
ク「いい匂い〜」
し「お腹ぺこぺこですよ〜」
業務を終わらせてきた2人を座らせ
手を合わせて箸を持つ
ク「あ〜味噌汁が沁みる〜」
し「この卵焼き最高に美味しい!」
本日の賄は甘めのだし巻き卵に胡瓜の浅漬け
じゃが芋の味噌汁にお握り3種類
具材は塩焼き鮭と昆布、鶏そぼろ
幸せそうに食べる2人を頬を緩めて観ながら
ぺいんとも味噌汁を啜った
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片付け終わると今度は大きなお盆に
賄を乗せて玄関から向かって右側の庭園に
入って行く
その奥に有る元倉庫である詰め所の扉を叩くと
スティ「は~い」
ペ「お疲れ様です。賄の配達です」
スティ「うわ〜美味しそう!ありがとね〜」
ステ「いつも悪いな」
屋敷の常駐警備隊のステイサムとスティーブが
賄に嬉しそうに頬を緩める
いそいそとお茶を沸かすスティーブに
配膳をするステイサム
そんな2人を横目にぺいんとは視線を彷徨わせた
ステ「彼奴なら巡回に出てるぞ」
ペ「え!?いや、えっと…」
仄かに頬を染めて慌てるぺいんとに微笑むと
お握りを幾つかと味噌汁の入ったスープジャー
卵焼きを何切れかラップに包みぺいんとに持たせる
ステ「今日は天気が良いからな」
外で食べる弁当は格別に美味いぞ
悪戯っぽく微笑うとぺいんとを外へと押し出した
ステ「そろそろ噴水辺りを通ると思うぞ〜」
誰がとは言わず後ろ手に手を降られ扉を閉められた
一瞬、呆けたがはっと意識を取り戻すと
持たされた賄を抱えて歩き出す
噴水まで着くと吹き出る飛沫が陽の光を
弾いて何とも美しい
ペ「ホント…良い天気」
さらさら…
陽射しは少し強いが風と水の音が涼しく心地良い
リ「…ぺいんと?」
ペ「リアム隊長」
常駐警備隊隊長のリアムが側まで歩いて来る
リ「どうしたんだ?」
呆けたぺいんとに心配の色を滲ませて覗き込まれる
ペ「あ…賄を持ってきて」
リ「あぁ…」
ペ「ステイサムさんが天気が良いからって」
また、お節介をしてくれたらしい同僚に
小さく溜息
たが、彼との食事は魅力的過ぎる
2人きりともなれば尚更
リ「座ろう」
噴水の正門に面した縁にはベンチが一脚
ぺいんとから荷物を攫い手を引いて座らせる
リ「今日は…お握りか」
ペ「はい、焼き鮭と昆布とそれから鶏そぼろです」
1つずつ指差して卵焼きも隣に置く
ペ「卵焼きは少し甘めのだし巻き卵です」
リ「此れは…スープか?」
スープジャーを開けるとリアムには
馴染みの無い然し何処か憶えのある
香りに首を傾げた
ペ「それは、味噌汁です」
リ「あぁ…何度か飲んだ事がある」
スプーンで掬って一口
ペ「どうですか…?」
リ「ん?あぁ、美味しい。が…」
自分の知っている味噌汁とは少し違う様な
ペ「隠し味をちょっとだけ」
リ「ほぅ…教えてはくれないのか?」
意地の悪い笑みに
ペ「秘密です」
人差し指を唇に押し当てて微笑った
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し「…良い雰囲気ですね…」
ク「ステイサムさんがお膳立て
してくれたらしいからね〜」
し「なるほど〜」
噴水の裏側で覗き見る2人は
小声でやり取りしながら顔を見合せて微笑う
どうにももどかしい両想いの2人を
周りの自分達がキューピッドと言う名の
お節介をしてはくっつけようと奮闘しているのだ
名付けて”キューピッド大作戦”(しにがみ命名)を
絶賛遂行中なのである
ク「お邪魔虫は退散しますか〜」
し「ですね~」
忍び足で屋敷へと脚を向けた
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ペ「?どうしました?」
リ「…何でもない」
背後の気配が去ったのを感じたリアムは
ぺいんとに視線を戻す
リアムとて自身の想いもぺいんとの想いも
分かっているが手を繋いだだけで真っ赤になる程
初心な想い人に流石のリアムも無体は出来ない
然しもう少し距離を詰めたいのは
紛れも無くリアムの本心で…
此処は少し押してみるか
リ「着いてる」
ぺいんとの口端に米粒が張り付いているのを摘む
ぱく
何を思ったかぺいんとはリアムの指ごと
ご飯を食んだ
ペ「あ…すみません!」
勿体ないから…
はしたない事をしてしまった
羞恥で赤くなった可愛い人にリアムは
内心で天を仰いだ
何なんだ?可愛いか?
俺をどうしたいんだ此奴は!?
どうにか表面は平静を保ちつつ
脳内は大混乱を極めた
ペ「リアム隊長?」
様子の可笑しいリアムを見上げるぺいんとに
吹っ切れたリアムは
ならば煽った責任は取ってもらおう
ぺいんとに視線を合せ
リ「そうだな…」
勿体ない
ぺいんとの蜜がついた指を舐め
リ「甘い…」
余りの事に言葉が出ず魚のように口を閉開させ
首まで赤くなってしまったぺいんと
リ「そう言えば…」
デザートが未だだったな
ペ「え…?デザートは…」
無いと言う言葉はリアムに
唇ごと食べられてしまった
おまけ
ゴ「む!焼き鮭…」
厨房で掠め取ったお握りに齧り付くと
具材は嫌いな魚
ゴ「……美味いな」
塩加減も焼き加減も丁度いい塩梅で
空きっ腹が喜んでいるのがわかる
ご機嫌で窓の外を観ると
仲睦まじ気に寄り添ってリアムとぺいんとが
食事をしているのが見え
途端に気分が急降下していく
ゴ「ふん!」
その内、ぺいんと以外の全員を追い出して
ぺいんとの美味い飯もぺいんと自身も
手に入れてやろう
甘辛い鶏そぼろに齧り付き北叟笑んだ
End…?
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あとがき
どうも作者です。
また短編が出来ました。
設定的には前アカウントの「貧乏くじ〜」を
下敷きにしておりますが
全く違う世界だと思っていただければ幸いです。
看守と囚人としてではない出会いをして
皆でわちゃわちゃしてたら面白いなと思って
やってみました。
この設定で中連載できるかな…
ご好評いただければ、或いは…
良ければ、イイね頂けましたら作者が喜びます。
では、さよなら〜