テラーノベル
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それからの僕は、上手に笑えるようになった。
誰にでも優しくして、当たり障りのない言葉を選んで、
相手が踏み込みそうになったら、さりげなく一歩引く。
「晴明って、優しいよね」
「話しやすい」
そう言われるたびに、胸の奥が少しだけ痛んだ。
それは本当の僕じゃないから。
本当の僕は、誰かの手を取るのが、今でも少し怖い。
中学生になっても、高校生になっても、それは変わらなかった。
誰かが僕に好意を向けていることに気づくと、 胸がざわついて、息が浅くなる。
――また、ああなるんじゃないか。
――僕が「好き」になった瞬間、全部壊れるんじゃないか。
だから、いつも曖昧に笑って誤魔化した。
誰かを好きになったことなんてない、という顔をして。
本当は、何度もあった。
一緒にいると落ち着く人。
声を聞くと、少し安心する人。
目が合うと、なぜか目を逸らしてしまう人。
でも、その気持ちに名前をつける前に、 僕はいつも自分で壊してきた。
好きにならなければ、失わない。
期待しなければ、裏切られない。
近づかなければ、離れていく痛みもない。
そうやって、僕は自分を守ってきた。
……はずだった。
僕が百鬼学園の教師になるまでは。
僕が、どんなに 距離を取っても、皆は、どんどん近付いてくる。
無理矢理にでも、僕の心に入ろうとする。
それが、怖かった。
優しさが。
拒まれないことが。
もし、人を好きになってしまったら。
もし、僕を好いてくれる人にも、あの呪いが発動したら。
また、同じことになる。
また、あの穴が、胸に空く。
それなのに――
それでも。
呪いを知っていても、 傷つくと分かっていても、
それでも惹かれてしまう、この気持ちは。
……愛と呼んでもいいのだろうか。
え、どえしよう、、何か変だぁ。
次回色んな人出す予定!!
コメント
3件

続き楽しみです頑張ってください

晴明くんッッ😭😭😭可哀想だけどっ、可愛いっ、はぁぁ、続き待ってるね🫶🏻🫶🏻正座で待機してる🫶🏻😇😇 愛してるよ!!