テラーノベル
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ぼーっとする足取りで路地を歩く。
さっきまで探偵社のみんなと居酒屋で飲んでいたので太宰は少し頭がふわふわしている状態だった。
帰りは国木田くんが送ってくれようとしていたが1人で帰れそうだったので断った。帰るところは寮ではないしね。
目的地に着き、もらった合鍵で家に入る。敵対組織であり愛しい恋人でもある中原の家。
「ただいまー!……あれ?」
中に入るとお目当ての中也はまだ帰ってきていないようで部屋は真っ暗なままだった。
「せっかく可愛い恋人が来てあげたのに、」
ちぇっと不貞腐れた様子で疲れた太宰は寝室に行きベッドに横になる。最近はお互い忙しく、なかなか会う機会すら、そういうこともしていなかった。太宰だって若者。性欲は人より少ないとはいえなくはない。好きな人となると尚更だろう。酒の力を借りればいつもより素直になることができる今日がチャンスだと思いきたのに恋人が家にいなかったことに少し寂しさを覚える。
「・・・少しくらいひとりでシてもいいよね、」
本人はいなくとも恋人の部屋だ。大好きな匂いが充満するベッドにいればそういう気分になりざるを得ない。クローゼットから中也の服を取ってき、ベッドに尻を上げる形でうつ伏せになる。ベッドサイドにあるローションをとり、手に馴染ませてから自身の尻の蕾に指をいれた。
「んっ・・・ぁ…」
…ぐちっぐちゅ
1本目だと最近シていなかったからかキツかったが2本目をいれると少しずつナカがほぐれてくる。
ぐちゃぐちゅっぐちゅっ
「んぅ・・・っは、・・・っ・・・」
ぐちっ
「あっ・・・ぅ・・・」
コリッ
「ふぁ・・・っ?!あっぁっ・・・んっ・・・」
ある一点のしこりを見つけ、思わず声がでる。
1人だと自分の声に意識が向いてしまい恥ずかしいので声を抑えるとぐちぐちとした卑猥な音だけが静かな部屋に響く。それに中也がいないということが実感させられ、なんだか寂しくなり片手に持っていた中也の服を顔に近づけると中也の大好きな匂いが広がった。
(ちゅうやの、においがする、っ♡きもちぃ、きもちいっ、)
くちゅ、ぐちゅ
「んぁっ・・・んっ、、・・・っ・・・あぅ♡」
ぐちゅぐちゅっぐちっ
しこりを指と指で挟むように刺激しぎゅっと力をいれる。
「ひぁ・・・っ♡ぁあっ・・・っあっ・・・ぉ・・・っ」
ぐちゅっぐちっ
「・・・っちゅうあ・・・♡きもちっきもちぃよぉ・・・」
気持ちいい。気持ちいい。それだけが酒の回った太宰の頭を支配する。
ぐちゅっちゅくっくちゅ
「・・・ぁ・・・ぅあっ・・・♡・・・」
でもなにかが足りない。気持ちがいいのに空っぽで体の奥が疼く。
(指じゃ足りないっもっと、もっと奥っ♡)
(奥にほしいよぉ・・・♡)
ぐちゅ
「ちゅうやぁ・・・っはやくかえって、きてよぉ・・・っイけない・・・ぃ♡」
ぐちゅぐちゅくちっ
「・・・ぅぁっあんっふぁ・・・っ♡は、っ・・・っ♡」
「ちゅうやぁっ♡ちゅうやあっ♡・・・おくほしぃ・・・おく・・・っうぅ〜・・・っ」
早く帰ってきてくれ。という思いでちゅうや、ちゅうや、とひたすら名前を呼んだ。
ぐち
「ちゅうやぁ・・・♡」
そのとき、
『そんなに俺の名前呼んでどうしたんだ?笑』
突然、後ろから先程まで望んでいた人物の声がした。慌てて振り返ると腕を組み、まるで鑑賞でもしているかのように楽しそうに笑いながらこっちを見ている恋人の姿があった。
中也side
今日は任務が長引いて帰りが遅くなってしまった。
帰ったら昨日仕入れた葡萄酒でも飲もう。そんな脳天気なことを考えながら帰宅をし家の鍵を挿す。そこで違和感に気づいた。鍵が空いている。太宰が来ているのかと瞬時に判断した俺は久々に恋人に会えることに自然と頬が緩む。
昂る気持ちをなんとか抑え、ドアを開ける。玄関へ乱雑に放り投げられた靴を見て太宰らしいと苦笑していると玄関から1番近い部屋の寝室から太宰の声が聞こえた。リビングで葡萄酒でも飲まれているかと思いきや寝室にいることに驚きながら寝室へと足を進めると、段々太宰の声がはっきりと聞こえてきた。
「んァッ・・・は、ちゅうやっ、ぅあ゛・・・」
ん??????ゑ?????
困惑しながらもゆっくりと扉を開ける。瞬間中也は鈍器で頭を叩かれたような衝撃が走り言葉を失った。なんせ情事を漂わせる怪しい声が聞こえ寝室の扉を開けたら愛しい恋人が自分の名前を呼びながら自慰をしているのだ。しかも後ろを使って。本人は自慰に夢中で此方には気づいていないようだった。
「ちゅうやっ♡・・・ちゅうぁ・・・ゔぅ〜っ」
一人でシながらちゅうやちゅうやと迷子の子供のように俺の名前を呼ぶ姿は物凄く可愛くて今すぐにでも襲ってしまいたかった。だけれど、そんな思いとは裏腹にもう少し見ていたい。もっともっと悲しげに名前を呼びながら自分を求める太宰が見たい。そんな加虐心が湧いてくる。
「イけないよぉ・・・っなんぇ、っちゅうやぁ・・・♡」
少ししたら太宰がイけないとぐずりだした。
───今声をかけたら、どんな反応をするだろうか、───
もう少し粘ろうか迷った。でももう充分楽しんだんじゃないか?じゃあ、次は正面から可愛い君の姿を見せてもらおう。
そう思った時には声をかけていた。
『そんなに俺の名前呼んでどうしたんだ?笑』
驚いたように慌てて振り向く太宰。
「ふぇ・・・♡っちゅ、や・・・っ?な、いつからいて・・・」
『そんなにひとりで盛り上がってたらそりゃ気づかないよなァ?』
「・・・ぁ・・・」
『可愛かったぜ?俺の事考えながら気持ちよくなってる太宰♡』
「・・・ぅ・・・」
ぷしゅ〜と音が出そうなほど顔が赤くなって行く太宰。羞恥心で目に涙の膜を張り、切なげに眉を寄せ、わなわなと口を動かし何も言えなくなっている健気な姿にぞくりとした何かが背筋を伝う。それを間近で見たくてゆっくりと近づけば自分の顔が赤くなっていることに気づき恥ずかしいのか持っていた俺の服に顔を隠すよう埋めてしまった。だが、そんな抵抗も虚しく髪の隙間から見える耳や首、体までもが羞恥で赤く染まっており、可哀想なほど震える痩躯は顔など見なくても理性を壊せるほどの破壊力だった。
『すげぇ真っ赤笑かぁわいい♡』
「〜〜〜っ〜」
『なァ、ちゃんと顔見せろよ太宰』
普段の太宰とは違う、しおらしい反応がもっと見たくてその頼りないほど細い体を反転させ、太宰の体を仰向けにさせた。突然の事で反応が遅れた太宰の隙を見て顔を隠していた腕を掴み両手纏めて頭の上へ、ベッドに縫い付ける。
隠すものがなくなり顕になった太宰の顔はすごく妖艶で、恥ずかしさ故かもう少ししたら泣きそうになっていた。
「や、ぁ・・・みないで・・・っ」
ぎゅっと目を瞑り、ふいっと横に向いてしまった顔を掴み此方を向かせる。そのまま口内へと指を侵入させ、引っ込んでしまった舌を親指と人差し指でつまみ出す。その舌を親指の腹でつぅーっとなぞるとそれだけで感じるのかビクッと大袈裟なほどに太宰の体が跳ねた。
「ぅあっ?!♡はっ、あっぁあ・・・っ♡」
(なにこれっ背中びりびりするっ)
何回も何回もそれを繰り返し、たまにカリカリと引っ掻く。
「やっ、こえやぁっ・・・んぁっ・・・」
「ぁっあっん・・・っはぁ、っ・・・ぁ゛っ〜っ」
「ぁ゛っぉっ・・・っ」
自慰でイけなかったからかすぐにイきそうになっている太宰の舌から指を離し、太宰の尻の蕾に触れる。
「ぁ・・・っなんっ・・・」
蕾の周りを円を書くように撫でる。時々、つぷつぷと蕾に指を浅く入れたり、蕾の皺をなぞるように触ったり。数十分、それを太宰がぐずぐずになるまでするともどかしそうに腰をうねらせた。
『だぁざい?そんなに腰動かしてどうしたんだ?』
「ぁ・・・っなっ、動かしてなんか・・・っ。い、いいから、も、それやだ、っ」
『やだ?じゃあどうしてほしいんだ?言ってくれねぇと分かんねぇな。』
「ぅう・・・っあ、焦らさないでよぉっ」
『じゃあ焦らさないでどうしてほしいんだよ』
「っ、・・・なんで今日はそんなにいじわるなの、っやだよぉっ」
いじわるで嫌だ、と主張する恋人は快感に弱いのにも関わらずプライドが高くて素直じゃなくとても愛おしい。だからこそその口で、俺が欲しいと言わせたくなる。
『ほら、言わねぇとずっとこのままだぞ?それか、俺居ないで一人でスるか?』
俺が立ち上がろうとすると、太宰が弱めに袖を掴んできた。そして恥ずかしそうに目を伏せながら口を開く
「〜っっ・・・っちゅうやのせいだ・・・っちゅうやのせいで、もう君じゃなきゃイけなくなってしまったのにっも、イきたい、ちゃんと責任取ってよぉっ・・・」
『・・・・・・はぁーー、、、手前な、、、、』
額に手を当て一旦深呼吸をする。想像以上の煽り文句。なんだそれ。えろすぎんだろ。俺じゃなきゃもう満足できねぇんだもんな。いつの間にか俺仕組みの身体になってしまった太宰に口角があがるのを抑えきれない。
下を見ると返答を待った太宰が不安気な顔で見つめてくるので安心させるように額にキスを落とした。
『上出来だ。よく頑張ったな』
─────さて、次はどんな太宰を味わうとしようか。─────
長くなってしまいすみませんでした😭久しぶりに書いたので文章も自分で読み返して違和感を覚えるほど拙いです。でも早くみなさんに太宰の可愛さを見えたかったんですすみませんすみません、実は続きます。
コメント
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初コメ失礼します💦 1人でしてるだざむが可愛すぎる💞🫶 続き楽しみにしてます‼︎✨