テラーノベル
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大好きな君がいなくなって
隣駅のホームを見渡した
そこに君がいなくたって
私、笑うから
泣きたくたっても泣けなくて
笑いたくたって笑えない
君が何より愛おしくて
涙の味も憶えてない
大好きな君がいた頃の
君が笑った後の話
君のとなりは君の特別
そう思ってもいいんだよね?って
うん。と赤らんだ頬を隠して
君のとなりは私の立ち位置
終電終わりの改札で
無人駅こぼした愛のうた
溢れたため息数えても
気付いたら数を忘れたって
汗ばんだ手のひら
スマホ握った
ふと伝えたのはワンコール
答えると詐欺電話
洒落にならないからね
おはよう
おはよう
君に伝えたかった
無人駅のホームでスマホを見るよ
逢いたいな
おはよう
お休み
一方的な挨拶だって
答える人はいなくたって
ふと付いた既読の文字
あ、あ、あ、あ、
見えないね
コメント
1件
読ませていただきました。とても切なくて、胸がぎゅっとなりました。 特に「無人駅のホームでスマホを見るよ」という一節が、情景として目に浮かびました。もう会えない人に向けて「おはよう」「お休み」と一方的に送るLINE、既読すらつかないのにそれでも送り続けてしまう気持ち、すごくわかります。 最後の「見えないね」という言葉に、引き裂かれるような寂しさが詰まっていて、何度も読み返してしまいました。第1話からこんなに感情を揺さぶられるなんて…続きもぜひ読ませてください。