ーAttentionー
・結構重い
・これ私の考えではないですからね…!!
語り手「やあ!また会ったね!」
語り手「…それともはじめましてかな?」
語り手「はじめましての人ははじめまして!語り手ことりーさんだよ!」
語り手「…さて…それじゃ今回も昔話をしていこうか」
語り手「どこかの誰かの不幸話を…ね?」
episode2 「届かぬ小さな恋心に囚われて」
あるところに1人の少女がいた
その少女は家柄から…子供の頃からある組織に所属していた
…学校に通っていたかは…ご想像にお任せするよ
少女は何度も、何度も、洗脳のようにこう言われてきた
「あなたは人の上に立つ人間よ」
「組織に従いなさい」
そう…何度も何度も何度も…
その教育のおかげか…少女は最年少ながらも「戦闘の鬼」と呼ばれるほどの実力を持っていた
…少女はこの地位を誇りに思ってたのかなぁ?
…まぁいいか。他人の私に関係ないもんね
…さて、話を戻そう。数年後…少女がちょうど20歳のとき…ある男女が組織に入隊してきた
女性は…少女と同じぐらいの年齢で少し顔色が悪かった
…そして…少女は女性の横にいる男性に目を向けた
男性も少女と同じくらいの年齢でメガネをかけた優しそうな人
少女はね、この男性を見たとき思ったの
素敵だな…って
それが少女の初めての「恋」…一目惚れだった
それから段々と接していくうちに…彼は見た目と反して昔のことをたくさん話すことが分かった
その男性の姿全部が少女にとってはとても、とても素敵だった
…私には分からないなぁ…恋したことないからかな?
…あ~ごめんね。間に入っちゃって
ある日、少女が男性を食事に誘おうとしたときね見てしまったの
初日、一緒に来てた女性と男性が仲良さそうに話しているのを
彼女はとっさに近くにあった柱に隠れた
…盗み聞きする気はなかったと思うよ?だって…
信じたくないじゃん?
「ね~今度ご飯行こうよ」
『嫌だよ。お金無いし』
「俺が奢るから~!ね!」
男性は…少女に向けたことのない笑顔を浮かべながら女性に話しかけてた
その時ね、分かってしまったの
「あぁ、××はあの人が好きなんだ」…って
でも彼女は諦めきれなかった
もしかしたら小さい頃からの友達だからああいう態度なだけかも…とか…
いろいろ思考を巡らせながら彼に必死に話しかけた
でも話しかける度に彼女は分かったの
「きっと私の思いは届かない」
「ならもう諦めた方がいいんじゃない?」
彼女は…いや、少女今もずっとずっと囚われてる
語り手「…ごめんね?私恋したことないからこういう話よく分からないんだ」
語り手「…分かる人には分かる…のかな」
語り手「…ん?この子の未来?」
語り手「…それはこれからのお楽しみだよ」
語り手「それじゃ…また今度ね」