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「暇」


俺の気持ちはこの言葉に尽きる、せっかくの夏休みだというのに暑さで何もできやしない、だけど人間というものは本当に欲深い。





「…みんな今何してんだろ…」




こんなむさ苦しい中ドラケン君はバイク屋でバイクをいじっているんだろうか、そこにみんなが来て手伝っていたり、話をしているんだろうか。





「電話してみよ」





プルルルル プルルルル ガチャッ


「どうしたタケミッチ」


「ドラケン君、今何してます?」


「今来たマイキーのバブ修理してるとこ-」


ドラケン君が言いかけているところでブチッと耳が痒くなる音を発してその次に聞こえたのが





「タケミッチ〜!おはよ〜!」





マイキー君の声だ





「お、おはようございます!」





挨拶を返すとまたブチッという音を立てて





「すまねぇタケミッチ」


「いえ!大丈夫ッス!ドラケン君修理頑張ってください!」


「おう」


「じゃまた!」


「じゃあな」


ガチャッ





「……」





「誘えなかった…」

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