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ぐらりと視界が歪む
「ちょっ!?」
体制を崩して後ろに傾いた体は、ふわりと浮いたような感覚に包まれた
反射でぎゅっと瞑った目をゆるゆると開けば見知った顔があった
「ごめ、わちさんありがとうございます、、、」
「馬鹿!俺いなかったらどうするつもりだったんだよ」
「その時は背中打って死」
「冗談は程々にしておけよマジで、、、」
「、、、てかあの、そろそろ下ろしてくれませんか?恥ずかしいんですけど」
側から見ればお姫様抱っこの状態
いくら会社の倉庫内で自分たちしかいないとはいえ、誰が入ってくるかもわからない
一刻も早くこの状況から脱したいのは当たり前のことだろう
「もうちょっとこのままにしてたかったけどいいか、、、」
ふわりと地面に足がつく
じんわりと慣れない感覚がして少しだけその場で立ち尽くす
数秒もすれば元通り歩けるようにもなるだろう
「ありがとうございます」
「はいよ」(?)
「、、、ところで、とんれんはなんで落ちかけたんだ?ちゃんと台乗ってたよな、?」
「あー、多分脚がちょっと壊れてたんだと思います、後ろにがこってなった感覚ありましたし」
そう言われて見てみれば、確かに4つあるうちの1つが半分に折れていた
この場ではだいぶ使い古されていたものだったので、経年劣化のようにも感じられる
「買い替えたほうが良いか、?これもう」
「ですね、備品整備ちゃんとしますか今度から」
「わち〜?とんれん〜??なんかあった〜?」
がちゃりと扉が開いて人がこちらを覗き込んできた
聞き馴染みのある明るい声が同時に倉庫内に響く
「kkか。いや、とんれんが乗ってた台が片脚壊れたみたいでさ、この間に備品見直すかとか話してただけ」
それを聞いた彼は数秒目の前の二人を見つめた後、すこしにやりとして言葉を続ける
「ふーん、そっかwじゃあ今度全員で確認する機会作ろっかな」
「、、、お前今何想像した」
「kk?」
「ん?なんでもないwじゃ、あとはお2人でね〜そんな急がなくて良いからね持ってくるのは」
ばたんっと音を立てて扉が閉まる
「kkぇ、、、(怒)」
「まぁ今あいつに当たっても意味ないからな、、、んで、どれ取ろうとしてたの?」
「あ、えっと、、、」
いつもと同じような、なんだかもどかしいような雰囲気が彼らを包む
それが恋人に対しての愛なんだか揶揄われたから故の照れなのかは、本人たちにもよくわからない
触れた手はほんの少しだけ暖かかった