「剣崎君、アンデッドよ! 大至急向かって!」
風に成るブレイドは仮面ライダー剣の異名を核心に抱き今日も戦う! 敵は己の巣中、猜疑心と先輩への不安を胸に一つの答えを見出だした。
「上級アンデッドの所為で……人間に擬態する怪物!?」
「伊坂って名前よ。東西10kmに位置する敵基地のアジトのデータを送るわ」
スマホに表示される画像と動画ー遥かに高い知性と戦闘力を持つ物の怪の仕業、橘さんに悪気は全く無かった!!
「俺は許さない、バトル・ファイトに天誅を下す!」
進め、追風を背に受けて。この生命が尽きようとも……謎は解けた! 闘志にメラメラとマグマが迸るー
「オレトタタカエ」
カリスVSギャレン、仮面ライダーの宿敵ー伊坂=首謀者との恐怖にすがる異形の者! 化け物同士のプライド(矜持)の激突、衝撃疾走る【裁きの時】と悪意有る勝利者達の挽歌が彼等の耳元に響鳴する!! 橘の脳裏に過るフラッシュ・バックが上級アンデッドの口車に乗せられて激闘の渦へと落ち行く崩落のシナリオ。
「貴様のバックには伊坂が居る、マインドコントロールの影響下」
「俺は最強だ! 証明してやる……」
変身と共に火花散る暴徒の起爆剤が間接照明に照された二人のライダーの剥き出しの意地を伝え合う、アジトに悲鳴告げる!!
「所詮人間。この程度……ならば」
カリスに優勢。ラウズカードシステムの酷使がギャレンの足を引っ張る闇の攻防ー乾いた叫び。
「うわああぁぁぁっ!!」
倒れ込む男、一人。強すぎる性質の血の代償、天上天下……その時!! 若々しいHEROが乱入するーブレイド? 伊坂はモニター越しに目を丸くした。ライダーバイクで疾走する蒼き魂、剣崎の正義の礎が雄々しき英雄譚を生む!
「先輩、無事だったんですね。伊坂!……お前はっ」
カリスが弓矢の武器にカードを翳す、バトル・ファイトの鐘の音色を鳴らした。ヒロイックエイジ爆誕の瞬間だった、嵐吹くアジトー橘は気を失った。
「仮面ライダーブレイド。噂には聞いている、伊坂の洗脳を解き放て」
覚醒の序曲。アンデッドの群れが豪華絢爛にお出迎えする……見せてやる、俺の確信を!!
「ライダーキックを受けてみろ!! トリプルコンボー」
電撃の痛みが切なく辺りを包む。ギリギリの一進一退、爆音と共に焼け焦げた敵基地が始と伊坂の気配を消した、勝利!
「橘さん、大丈夫ですか!? しっかり」
「俺は、今まで何を……」
上級アンデッドの相川始は人間に擬態していた。
「伊坂。クローバーの四号を造れ」
レンゲルは静かに胎動を刻んでいる。
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