僕はいつの日からか。愛していた物を壊していた。
でも、いつからだっけ。全てが狂い始めたのは。
全てを陥れてしまったのは。
僕が見るのはいつも同じ景色。
人間(ひと)が人間(ひと)を笑いものにし殺している景色。
ここは何処だ?崖?海?
「正解だよぉ~。ここはなぁ。お前が『KKDTBR、SNDBSXYS』その大切な耳飾りをつけてねぇ。私はお前の中に存在する”祟り神”だよぉ。今から、お前の苦しみを全て見せてやる。”SN”前になぁ。さぞ、楽しめ。」
はぁ?また景色が変わりやがった。暗すぎて何も見えねぇ。
『あなた何やってるのよ!!何やってるのよ!!お前は!!』
祟り神っていうやつが言ってたことはこの事か。この時は確か1番仲良かった友達の喧嘩して。そのことを母親に相談したら酷く怒られたっけ。訳分からねぇよ。
『アンタなんかもう要らない。もう冷めたの。他にいい人を見つけたしもうさようなら。』
これは大切な物を無くした日だな。
「1番辛い思い出だろう。彼女のその後のストーリーも見たいかぁ?」
やめろ。やめてくれ!
「ほう、抗うかぁ?お前は人生半ばでSNだんだ。その真相を探せ。色んな景色を見てな。」
ちょっと、待てよ!!俺の体の中に戻っていくなよ!!
また景色が変わりやがった。ここは俺の家だよな。しかも俺の部屋の扉の前。なんで。しかも誰かが中で泣いてる?開けるか。
『グス、グス、ヒック、グス』
俺が目の前で泣いてる。この時は父に産まれてきてくれてありがとうって言われず酷いことを言わされて泣いてたんだっけ。
あの時は辛かったな。
次は何処だよ。
ここは俺の学校か。でも俺の姿がない。
なんでだよ。
『アイツ変わってるね。』
『はぁ、今更そんなこと考えてるのかよ??』
『だって仕方がねぇじゃん。だってアイツ障害者だもん。』
はぁ?アイツら何を言って、、るんだよ
「どうだぁ?人間のあのくだらない人間共を見てみろ!!お前の悪口を言っているぞぉ!!苦しいだろぅ!?痛いよなぁ!!」
お前は笑うな。何がおかしくて笑ってんだよ。
またこいつは景色を変えやがった。次の景色は深夜の居酒屋街だな。しかもちょうど街灯の下か。なんか陰気臭いな。でもそう思うのも今回で最後だ。
俺はもうこの答えが分かったよ。
この祟り神は俺の苦しみやら悲しみをただ見せていただけではなかったんだ。
俺というのは、仲間思いだったのに。自分勝手にやり過ぎていただけだった。仲間を傷つけ自分を追い込んでいた。本当に俺は馬鹿だったよ。結果俺は自分から逃げるためだけにあの崖から身を投げ出し海に落ち自殺をした。だからだろうなぁ。だから俺にこんな夢ばかり見せるんだろう。祟り神。
「正解さぁ~。お前は自分の罪から逃げた。死という方法でぇ。」
今度は俺の身体からはあの声が聞こえない。目の前からだ。
なんで祟り神が俺なんかに取り憑いているのか。なんでお前が俺の走馬灯にこれらを見せつけたのか分かったよ。完成させるためだったんだな。
俺はお前で、「俺はお前だ。」
あいつと俺の場所がトレードされ奴がたっていた線路のレールの上で電車に轢かれ死んだ。
俺はきっと色んな世界、場所で死んだのだろう。
あの時、あの時も、あの時も、あの時も、あの時も。
「お前はまるで”弔い人”のようだなぁ。未来の俺よ。」
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