玲流side
こういう時じゃないと伝えられないれるの気持ち。 しっかり伝えるせっかくの機会なんやし、たまにはデレてるれるも受け止めてくれるよな?
抱きしめられたままでマイクを構える
《第一印象はビビリなやつ。家で会ってれるを見た時にとても怖がっていたのを覚えてる。でも、すっごい優しくて明るいやつなんだなってすぐに分かった。》
思い出すのが少し怖くてくにのを軽く抱きしめていた手の力が強くなる
《…れるの、音楽を否定された時。友達からはふざけ半分で否定されて、親からは勉強をしろと言われ…。そんな中で、素直で率直な君が褒めてくれて…ぶっちゃけ、その時だって……語彙力なかったけど…w何も、偽らない褒め言葉…が、めっっちゃ、嬉しかった。》
声が震える。最初から少し鼻声だったのにさらに詰まって。最後まで言っていないのにくにのに体重をかけて泣き崩れる。
「大丈夫…w?」
にっこにこで泣いているくにのに頭を撫でられる
「…うっせ」
メイクなんて気にせず少し乱暴に手で涙を拭く
《…いつもは言えないけど、ずっとずっと大好きやでw?本当にいつもありがとう!》
泣く顔を笑顔に変えてくにのを正面から見る。
優しく微笑んで泣きながらうちの頭を撫でる彼女を見て我慢できずに全身の力が抜けて泣き崩れる。
「ほらほら大丈夫w? 」
「…ッばか!」
「ちょ、さっきあんなデレてくれイダッ⁈」
「競技!競技に勝つためやから!!勘違いせんといてっ!!」
泣きながらくにのをパシッとたたく
素直に言えるのはまだまだ先かもしれんけど…ずっとそばにおってな?
2人でメンバーの隣に立つ
《はい!なんとれるさんとくにさんは幼稚園と小学校一緒らしいですねぇ…本当にずっと仲良いのめちゃくちゃ微笑ましいです♪》
…え
「公式非公開よな?」
「うん」
こはくさんが知ってるってことは…
「「こったん⁉︎/こた⁉︎」」
「え、ダメだった?」
「「いいけど!」」
くにのとうちの声が揃う
「仲良いねぇw」
ゆうちゃんが微笑ましく端から言ってくる
「親子揃って天然だったりする?」
ちむが真面目に考えてるのツボなんやけど
《はいそれでは!投票の結果をお願いします!》
並び順はうちらから見て右からくにの、れる、ちむ、こったん、ゆうちゃん。全員手を繋いでいて、くにのとスタッフさんが手を繋いでいる。反対側には相手チーム。
スタッフさんが勝った方の手を上げる方式。
《勝ったのは…》
全員が息を呑む
目を瞑ってドッキドキの状態で結果を待つ。トーナメント戦、ここで落ちたら優勝どころじゃない
ばっと右腕が上がる感覚。反射で左腕を上げる。
認識するのに時間がかかる。
わぁぁぁっと上がる聞き覚えのある歓声。いつものリスナーさん達。
目を開ける
「…ッ!」
いつもライブに来てくれている子、半年前のお渡し会で会った北海道の子、くにのとうち推しの親子、毎回グッズを各1で集めてくれている子、デビュー衣装のチェキをめちゃくちゃ集めてくれてる子…見たことのある人達がわぁっと笑顔になっている。
安心して空を見る
雲一つない快晴。少し斜めに見える輝く太陽。
まず第一歩、大切な思い出になったで。
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
さあどうでしたでしょうか!皆さんもぜひぜひ大切な人との思い出を振り返ってみてくださいね♪
ちなみにですが今回第一章合わせて40話になりました!40話にこれを持ってくるために省略したところとか合わせたところもあるので予定通りになってよかったです…w
それでは!また次回!
コメント
3件
れるくにの友情が最高でした✨️れるちのデレありがとうございます! こえくんがこったん親子について真剣に考えてるのは流石に笑っちゃいましたww 次も楽しみに待ってます!