Advice
nmmn
st××
赤桃
期待できるような代物じゃない
下手すぎて死にたい、永遠におやすみ(?
雪も解け春の近づく3月
清々しいほどの晴天の日に君の口から聞く
「結婚する」
なんて言葉はあまりにも似合わないほど
焦燥感と絶望を含んでいた。
「え?」
「俺5月の後半に結婚する」
顔を赤らめながら結婚報告を俺にしてくる君に
なんていじらしく可愛いのだろうと思う俺も
多分感性が歪んでいるのだろう
「そっ…か、おめでと?w」
「おぅ」
気まづい沈黙が続く
もっと気さくなこと言えばよかった
10年も片思いし続けてる俺がそんなこと言えるはずもないけど
「相手誰なの?」
「高校の同級生」
「同窓会で会って、なんか意気投合してみたいな?」
意気投合ってなんだよ、俺との方がいいじゃん
てか、そいつより俺の方が絶対さとちゃんのこと好きなんだけど
「いいじゃん、どっかの漫画みたいw」
「それな、俺も自分でびっくりしてるw」
「それで、莉犬くるか、?」
当たり前なことだけど聞かれるよな、
俺以外の人の隣で笑うさとちゃんなんて見たくもない
「いくよ、せっかくだし」
「それに友達じゃん?w」
友達、こんなドロドロした汚く重く
でも異常な程に純粋で綺麗な感情を抱えているのに「友達だ」なんて白々しい
「ウェディングドレス着るの?」
「俺?」
「まぁ、着る予定ではある」
こんな俺が見てもいいものなのか
大好きな人のウェディングドレス姿なんて
「うわ、絶対写真撮ろ」
「やめろよ、恥ずいだろw」
「えー、いいじゃんw」
死ぬ前に拝んでやろう
せめて見届けてから死んでやろう
「俺この後予定あるから、じゃ、!」
「おう、またな、莉犬!」
これ以上話したら俺が俺を嫌いになる
こんな汚い俺にすら笑いかけてくれる君が俺の唯一の救いだな。
5月後半。
この間の雨が嘘のように晴れ
式場には溢れかえりそうなほどの数の人
目の前で誓いを交わす花嫁と花婿
誓いなんていつかは破られるだろうに
お祝いするべき場でそんな不吉なことを考えるのは俺だけだろうか
「近いのキスを」
牧師の一言が俺を現実に引き戻す
幸せそうに笑うさとちゃんとキスをする花婿
名前なんて聞きそびれたし覚える気なんかないけど
他な人と笑う君を眺める地獄のような
でも幸せそうな君を眺められる天国のような
どっちつかずでどちらも正しいこの空間が
酷く居心地が悪い
早く帰りたい
誓いが終われば食事の時間
珍しいことに外での食事だった、
正直、好きな人が他の男に奪われたのに
食欲なんか湧くわけねぇだろと理不尽にキレたい
「莉犬!」
ウェディングドレスを着たさとちゃんが
俺の元に走ってくる姿は眼福だ
その隣に他の男さえ居なければ
「さとちゃん、転けるよ?」
「平気だわw」
強がりか、本当なのかわからないけど
ウェディング姿のさとちゃんはほんとに綺麗だ
このまま連れ去ってしまいたいくらいに
「莉犬、これやるよ」
「ん、?」
さとちゃんから渡されたのは花束
ん、ブーケトスズルして受け取れってことか?
「嬉しいけど、なんで?」
「お前自分の誕生日忘れてんの?」
あー、そっか、今日は5月24日
俺の誕生日だ。
「だって、さとちゃんの結婚式だしw」
「忘れんなよw、大切な日だろ?」
「そーだねw」
誕生日、なら、プレゼントくらい貰えるはず
「莉犬プレゼント何がいい?」
「俺への?」
「お前以外いねぇよ、ほら、欲しいものとか」
今一番ほしいもの、そんなの当たり前じゃん
「じゃあ、さとちゃんがほしいよ」
「え、」
俺の言葉に固まるさとちゃん
結婚式なのにこんなこと言うとか俺最低だな、
「俺がほしいってどういうこと?」
「くれるの、?」
「ちが、ほらっ、飯食いに行きたいとかそっちの意味だったりしたら行けるけど…」
「好きだよ、さとちゃん」
「ずっと好きだったの、ごめん、ほんとに」
最悪だ、こんな形で告白なんて
「莉犬」
「罪悪感感じてんなら俺のお願い聞いてくれる?」
罪悪感、そんなもの微塵も感じていない
ざまぁみろって周りの奴らに言いたい
でも俺が1番に弱いのはさとちゃんからのお願い
今まで1度だって断れたことなんか無い
「うん、聞くよ」
「じゃあ、俺の事____。」
それからのことは覚えてないしどうなったかなんか知る由もない
でもさとちゃんはやっぱり白よりも赤が似合う
これは俺の中で確信できた
白なんかより俺色で染まってほしい
そのためなら何度だって繰り返し俺の手で君を刺すよ
… end
わかる人がいたら嬉しい
新年早々不穏WW
今年も私の作品をよろしくお願いします 🙇
コメント
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フォロー失礼します🙇♀️
ええもしかして桃彡あやめちゃったとか、? ほんとにことさんの作品好きすぎる😖😖