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深夜、打ち上げを終えて若井の部屋に入った瞬間、空気が変わったのを、元貴はすぐに察した。
wki)「こっち、来いよ」
優しく言いながらも、有無を言わせぬ手つきで腕を引かれる。
気づけば、背中が壁に押し当てられていた。
mkt)「……わ、若井……?」
wki)「ずっと我慢してたんだよ。今日のお前、誰にでも笑って」
若井は静かに笑いながら、元貴の頬に指を這わせた。
その手はやわらかいのに、逃げ場を与えない。
wki)「俺のことだけ、見てろよ」
低く落とされた声に、心臓が跳ねる。
mkt)「……そんな、みんなに、普通に接してただけで……」
wki)「わかってる。でも、許すかどうかは別だろ?」
穏やかな口調のまま、若井は元貴の顎を持ち上げた。
強引に、けれどどこか愛おしむようなキスが落ちる。
mkt)「んっ……!」
押しつけるでもなく、絡め取るように深く、深く、 若井は息を奪っていく。
wki)「……元貴は、俺のでしょ?」
額を重ねるようにして、甘く囁く。
その声に、力が抜けた。
mkt)「……俺は、若井のもんだよ……」
しぶしぶ吐き出した言葉に、若井は満足げに微笑む。
wki)「そう。ちゃんとわかってるなら、いい」
そう言って、今度はゆっくりとシャツのボタンに指をかける。
ひとつ、ふたつと外していくたび、露わになる肌に若井の視線が這った。
mkt)「や、やだ……電気、消して……」
wki)「見えないとつまんないって」
からかうように言いながら、シャツを肩から落とす。
指先が、首筋から胸元へと滑っていく。
wki)「ほら、すごい。俺に触れられて、こんなに……」
言葉を続ける代わりに、若井は元貴の首筋に、そっと唇を落とした。
甘く吸い上げ、軽く噛み、また撫でる。
mkt)「……っ、若井……そんな、目立つとこ……」
wki)「俺のっていう印」
耳元でそっと囁かれ、息が止まる。
若井の指先が、腰にまわり、しっかりと抱き寄せられる。
離れようにも、優しく、でも絶対に逃がさない力で、閉じ込められる。
wki)「もっと素直になって。俺の前だけで、な」
mkt)「……やだ、恥ずかしい」
wki)「可愛い」
短く言って、またキスを落とす。
優しいのに、どこか支配的で、どんどん抗えなくなる。
wki)「……朝まで、付き合えよ」
そう告げた若井の声は、
低く、甘く、どうしようもなく逆らえない響きを持っていた。
もう逃げられない──
元貴は、若井の腕の中で静かに目を閉じた 。
若井に抱きしめられたまま、
元貴は軽く持ち上げられるようにして、ベッドへと運ばれた。
wki)「無理に歩かせたくない。……今日は、俺が全部やるから」
落とす声は優しいのに、絶対に逆らえない重さがある。
そっとベッドに降ろされると、若井は元貴の髪を撫でながら、見下ろしてきた。
wki)「もっとこっち、見て」
頬に手を添えられ、自然と視線を合わせさせられる。
その瞳はあまりに真剣で、逃げることができなかった。
mkt)「……恥ずかしいって」
wki)「俺以外に、そんな顔見せんなよ」
言いながら、若井は元貴の額にキスを落とす。
ゆっくり、丁寧に──だが確実に、心まで侵食していく。
シャツの裾を撫で上げ、腹に触れた指先が微かに震えるのを、若井はすぐに察した。
wki)「怖い?」
mkt)「……怖く、ない……」
wki)「そっか。なら、遠慮しない」
優しい声のまま、若井の手は、服の中へと滑り込んだ。
温かい掌が肌を撫で、背中をなぞる。
mkt)「っ……く、すぐ、そんなとこ……」
wki)「大事なとこだから、ちゃんと確かめたい」
からかうわけでも、意地悪でもない。
ただ、若井は本気だった。
ゆっくり、ゆっくり、元貴をほどいていく。
肌を撫で、キスを落とし、耳元で息を吹きかけるたび、
元貴の体は素直に反応した。
wki)「ねぇ、もっと素直な声、聞かせて?」
指先が胸元の敏感な場所を撫でると、元貴は小さく震えた。
mkt)「や、若井……そんな……!」
wki)「可愛い。……全部、俺だけに見せろ」
言葉とともに、若井はまた首筋に、深く吸い跡をいくつもつけた。
mkt)「やだ、そこ、明日……」
wki)「さっきも言ったろ。俺の印だから」
囁かれた瞬間、全身が甘く痺れた。
wki)「元貴……俺のだろ?」
確かめるような問いかけに、抗う理由なんてなかった。
mkt)「……うん。若井の、だよ」
その一言で、若井の目が細められる。
まるで、一番欲しかったものを手に入れた子供みたいに。
wki)「……いい子」
再び落とされるキスは、
さっきよりも深く、熱く、甘かった。
吐息と肌の熱だけが重なっていく夜。
若井の手のひらが、慎重に、でも確実に元貴の奥深くを暴いていく。
何も考えられない。
ただ、若井に触れられることだけが、現実だった。