カツン、、、此奴が立てる独特な足音は俺の精神を逆撫でしているのではないかという程嫌な音だ。其れに、聞き飽きたのかも知れない。太宰が俺の部屋に来る時は大体文句や失敗談だけ聞きたくも無い事を何10分も聞かせれられるのだから骨が折れる。でも、話した後はさっさと帰って行く。元より太宰が好きな電子盤等が無い俺の部屋は居心地が悪いのだろう何時もなら来るな、とか思って鍵を閉めるのだがピッキングが得意な太宰には鍵を解除する事等造作も無いらしい、直ぐにズケズケと入ってくるのだから意味がない。不本意だが部屋を開けて置くしかないのだ。ガチャリと今日も昨日と同じようにドアを開けてくる。
次回、太宰の失敗談とは⁉︎
第2話 「なんでだろうね」