テラーノベル
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「他にも聞きたいことある?」
一息ついて、紅茶も飲み終わったアリスがこちらをじっと見つめてくる。少し顔を傾けてて、きれいだなぁとついつい見いってしまう。
聞きたいこと、ないわけではないけど、言い出しにくいんですよね。どうして、この指輪をくれたのか。さっきのハグはなんだったのか。とか、とか! でも、聞いてみて、答えが思ってたのと違ってたら、恥ずかし死する。うん。あ、そうだ。と思いついたその時、
コンコン
誰かがドアをノックする。
「失礼します。アリスト様。王陛下がお呼びでございます」
「うん、今行く」
返事をすぐに返し、アリスが立ち上がる。
「リサちゃんは、ここにいてね。父上と話してくる。とりあえず、国じゃないけど第二王子のパートナーだから問題ないよねって言いくるめてくるね」
イタズラっぽく笑いながら、アリスが部屋から出ていく。
入れ替わりで入ってきた侍女さんが、紅茶をてきぱきと入れ直してくれた。
人様の部屋、しかも男性。これは身の置場が、ない!
「アリスト様より、向かいの部屋にお部屋を用意するよう、うけたまわっております。紅茶を飲み終わる頃にはお呼びできるかと思いますので、少しお待ち下さい」
いつの間にそんな指示を!? 侍女さんが、アリスの分のティーカップを片付けにいった。
ふぅ。なんだか、色々聞かされて頭のなかがパンクしそう。緊張した体をほぐそうと、んっーと伸びをした。
聞いたことや聞きたいことをまとめて整理しておかないと!
いい香りの紅茶をゆっくりと飲みながら、侍女さんが呼びにくるのを待った。
ーーー
「なんだ、これ?」
塔の部屋も十分に豪華でしたが、その部屋の10倍は豪華できらきらで、しかも広いんですけど!
マタタビ棒一本でどれだけ間スルー、スーパージャンプアップわらしべ長者ですか! もうこれ、ゴールですよね?
「では、何かあればお呼びください」
ここで、まっていればいいのかしら。あぁ、落ち着かない。
天蓋付きベッドなんて、乙女の夢かもしれませんが! 普通のベッドでいいんです。お風呂付きだー! わー、猫足バスタブだぁ! 可愛い! けど落ち着かない!
なんだろう。落ち着かない! あちこち見てまわっていると、コンコンとノックが聞こえてきた。
「はぃぃっ!」
急いでドアに近いテーブルに座る。声が少し裏返った気がしたけどきっと気のせいだろう。
「アリスト様がお部屋にうかがって大丈夫かと、よろしいですか?」
「大丈夫です!」
急いでスカートを整える。はっ、しまった! 部屋の中を見てて、まだ考えをまとめてなかった。
「失礼するね」
アリスが入ってきてしまった。
「この部屋で大丈夫そう? 何かあったら言ってね? それともボクと一緒の部屋がよかった?」
「ダイジョウブですっ!」
何を言い出すんだ。あ、まあ部屋はそのうち慣れるよね……。たぶん。だから、笑わないでください!ー
コメント
1件
リサちゃんの心の声がめっちゃ可愛い……! 豪華な部屋に「落ち着かない!」ってなりながらも、アリスの「ボクのパートナーだから問題ないよね」って言葉にドキドキしちゃう感じ、すごく伝わってきました。最後の「笑わないでください!」のところ、リサちゃんの照れと慌て方がもう愛おしいです。ふたりの距離がちょっとずつ縮まってるのが尊い……! 次も読みたいです🌙
月城 蓮桜音
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