スマホを開く。
1つのメディアが目に入る。
ケビン「『女社長、禁忌を犯してた』」
タイトルを復唱し、読んでみた。
『RAKUEN・極の社長アマテラス・誘戯氏が不老不死や親殺しといった禁忌を犯していたことについて昨日8月6日発覚した。
これに関してアマテラス氏は『本当に記憶にない』と黙秘している模様。
このようなことが発覚した原因について、警察は数少ない証拠を頼りに未だ調査している。』
ケビン(んで、それがその羽根ね……)
添付されていた写真を見た。
紫っぽい羽根がジップロックに入ってる写真と、おそらく吐血しただろう…飛び散った血の痕が写されていた。
ケビン(アルファちゃんってこんな羽根してたっけ…?)
次のページを開くと、ケビンは突如飲んでいたア●エリアスを吹き出した。
寝ている夢月にかかりそうになった。
アイネ「ケビンどしたの!?」
むせながら画像に指さした。
そこには彼にとって知った顔が微かに写っていた。
ケビン「多分アルファちゃんッ!!!!!」
泰聖「だがこれは昨日だぞ?」
ケビン「でも探す!!!!!」
ケビンが興奮してる中夢月はこんなに叫んでも起きない。
ケビン「よし、行こう!!」
泰聖「アホか。」
ケビン「えっ」
泰聖が呼び止める。
泰聖「RAKUEN・極本社は基本立ち入り禁止。見学もないわ。それに今、社長が拘束中だからどこか入れる道を探さない限りできないのよ。 」
アイネ「それ遠回しに不法侵入すればいいじゃんって言ってない?」
ケビン「不法侵入……か。まぁやってみよ。」
アイネ「ケビン??」
ケビン「なあ泰聖、アイ、着いてってくれないか? 」
泰聖「いいわよ。 」
アイネ「いいんだ。」