“何をしてもダメだった”
)なんで北斗はできないの?
お隣の京本くんはなんでもできるのに…
)こんな子産まなきゃよかったわ
h k .「あぇ 、ごめんらさっ 、(泣
『今日は掛け算のテストを返しまーす!
1位は…100点の京本くん!』
すごっ!
松村30点らしいよ
え〜?やばぁっ笑
h k .「っ 、、?なんだ 、夢か」
h k .「はぁ…仕事行くか」
昔から京本とは馴染めなかった 。
正反対 。俺はなんにもできない 。
だから”不仲キャラ”とした 。
ほんとは不仲なんかじゃない 。
ただのライバル 。
】撮影するよー!
3 、2 、1 !
おおっ、京本さんポーズいいね!北斗さんもうちょっと笑顔でー!
h k .「は 、はいっ!」(にこっ
やっぱり俺と京本じゃ差が違う 。
j r .「きょもすごい!めっちゃかっこよかった笑」
t r .「きょも自然すぎてびっくりしたわ笑」
y g .「いいなぁその演技力」
j s .「まじでえぐいって!」
k m .「ほんと?ありがとっ笑」
もう限界 、
みんなの視点がこちらに集まる 。
h k .「お前ら全員揃って俺のこと差別かよ 、?
俺のこと嫌いなの?京本ばっか褒めて!」
涙が一粒溢れ 、顔を見るのが辛くなり踵を返した 。
k m .「ちょっ 、ほくと!!」
俺はトイレに引き篭った 。
すっきりしたけど 、メンバーに嫌われたかなんてことを考えてしまう 。
なおさら涙が出そうになると 、こんこんと扉をノックされた 。
k m .「ほくとー 、お願い 、出てきて」
出るもんか 、と一瞬思ったが 、少し迷って扉を開けた 。
h k .「なに?」
京本は喋りづらそうに口を開いた 。
k m .「俺は勉強頑張っただけ 。実力じゃない 。」
h k .「自慢かよ 、」
k m .「んーん 、違う 。
最初は俺もダメだった 。
だけどすっごい勉強してこんなにできるようになった 。 何事も努力が大事なんだよ 。」
h k .「いい加減にしっ」
k m .「なんで」
京本は俺の言葉を遮った 。
k m .「なんで俺がこんなに頑張れたか 、それはね」
k m .「俺 、心臓病なんだ」
突然告げられた病名に理解が追いつかなかった 。
k m .「生きたくて 、何度も手術受けてっ 、(げほっ
ずっと勉強頑張って 、っ(ごほっげほっ
みんなと同じ道歩きたくてっ 、!(げっほごほっ」
h k .「ちょっ 、もういいから話すのやめてっ 、!」
k m .「みんなだけが俺の支えだっ」
中途半端なところで言葉は止まった 。
h k .「京本 、?京本っ、!!ねぇ起きてよ!!」
最初からこうなることはわかってた 。
絶対誰かがいなくなって 、崩壊して 。
それを俺が早送りしたんだ 。
京本の気持ちもわからずに
勝手なこと言って 。
h k .「ごめんなさい 、ごめんなさい…」
y g .「北斗は悪くないよ 。大丈夫」
俺はゆっくり立ち上がると 、座ったメンバーたちにこう言った 。
h k .「俺 、京本の気持ちも背負って生きてく」
墓場に響いたその声は 、京本に届いたかな 。
fin
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