💡を尾行する話。💡愛され気味。
⚠MOB×💡要素あり。嫌な人は回れ右。ご本人様とは関係ありません。
🐙🌟視点
現在西拠点にてライを除く3人で机を囲んでいる。こうなったのにはある理由がある。それは
「最近、ライ夜ずっと居ませんね」
ということだ。ライの夜の外出が多すぎるのだ。たまにならアウトドアなライのことだ、と納得できたが本当にいつもなのだ。
「なにしとるんや…?」
「さあな、付けてみるか?」
「そうですね。心配だし」
「じゃあ明日行くか」
「うわぼく尾行なんて始めてや」
その後もなんとなく会話を続けてなんとなく解散した。
それから翌日、ライがここを出るのと同時に俺たちは目配せをしてバレないようにこっそり着いて行く。
「街中来ましたね」
「なにするつもりなんや…?」
「…おい、あれまさか…」
そこで目撃したのは衝撃の光景。どうやら知らない男性(おじさん)と会っているようだ。
「なんやあのおっさん…きもぉ…」
「伊波なにしてんだよ…」
「…あ、どっか入ってった」
「あそこ…ホテルじゃねぇか…」
「援交、ですか」
「止めに行く?」
「行きましょう、ライには申し訳ないですけど」
「そうだな、行くぞ」
💡視点
オレには誰にも言えない秘密がある。それは援交している事だ、しかも受け側。
こうなったのは上からの命令だ。稼いだお金は半分を上に渡さなければならない。ヒーローとして最悪だし世間にバレればバッシングを受けるだろう。
そういうわけで上から脅され命令を断りきれずオレは援交することになってしまった。もちろん好きでやっている訳では無いが、みんなにバラして助けて欲しいという訳でもない。みんなにはバレたくない、というのが本音だ。
なぜオレにこんなことを命令したのかは分からないが、オレが選ばれたのは単純に顔だろう。
これからまた知らない気持ち悪いおじさんと会わなければならない。それだけで吐きそうなほどの不快感が込み上げるが我慢して拠点を出る。
「あ、こんにちは〜」
「伊波くんだね!今日はよろしくね!」
気味の悪い笑顔を浮かべる目の前の男にオレは精一杯の愛想笑いをする。今日もまた、犯される。こんなことさせられるくらいならお金なんていらないから逃がしてほしい、でもこんな気持ちは誰にも届かない。オレが逃げて他に被害が行くのも後から後悔すると思うから一生懸命我慢する。
ほんとは助けてほしいのに。
「じゃ、じゃあ行こうか!」
「あ、はい!」
パシッ
と腕を誰かに掴まれた。振り返るとオレを除くDytica3人がいる。顔が赤くなるような、青ざめていくような、不思議な感じ。なんでいるの?知ってたの?そんなことはいい、いいから。
頼むから、こっちを見ないで
「ライ、帰るぞ」
「ぅわっ!」
オレの腕を掴んだロウは無理矢理オレを引っ張っていく。
「痛い…!ロウ、なんで…!」
「ま、待って伊波くん!そいつら誰!?」
「あ、えっと…」
「お前こそ誰やねん」
「今日はお引き取り願います」
「っひぃッ…!」
今日のおじさんは何度も会ったが聞いた事のない声を出して逃げていった。彼らの圧に逃げていく男はなんだか可哀想にも思えてくる。
そんなことを思っている場合では無い。今3人はオレにご立腹だ。無言でオレの先を行く背中はなんとも言えなかった。
🐙🌟視点
ライは萎縮しながらも問いただせば全て答えてくれた。なぜ援交していたのか、どのくらいしたのか、全部。
先日、俺が任務の報告をしに行った時。お偉いさんがこう話していた。
「--誰にする?」
「顔だけなら…伊波ライが最適だな」
「たしかに、女みてぇな顔してんなぁ!」
笑いながらそう話すのを確かに聞いた。あの時はなんのことやら、とスルーしたが今思えばこの事だったのだろう。
それから数日、上のお偉いさんは退職し、行方不明になったとさ。
コメント
3件
あぁぁぁ、、好き…
こういう系なんか好きなんすよねぇ… ガチ最高っす👍