テラーノベル
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「 からっぽ 」
りょもぱ
自傷行為表現有
大森side
「 ぃ” 、ッ … ん 、ふ、 … 笑 」
ザシュ、ザシュ、と皮膚を切り裂く音が自分の寝室に響く。その度に腕からは血が出てきて、少し痛みも感じるが、楽しくて、幸せになれる。自分が生きてるって感じられる。
「 ッー …あぁ”ッ … ぃ” 、った … ぁ” 」
切りすぎた。血管程の深さまでカッターを差し込んでしまって血が止まらない。
中学の頃虐められてカッターで切られた感覚と似てる。自分でしたんじゃない気がしてしまって怖くなる。
「 わか、ッ りょ、っちゃ …” ッ 」
助けてくれる訳なんてない。どうせ表面だけ。裏では僕のことを悪く言ってるんだよ。知ってるよ、僕。裏まで愛して。心の底から。表だけでいいなんて嘘だよ。僕のこと全部認めて肯定して欲しいんだもん。
「 やめよ … 」
カッターを拭いて若井達にバレないようにタンスに入れる。タンスの鍵も掛けて。
慣れた手つきで包帯を巻いて、夏服の制服にカーディガンを羽織る。
朝ご飯は食べる気がしない。てか食べたら絶対吐く。食欲すら無い。
気づけば午前7時を時計が指していた。
学校、行かなきゃ。
「 ぁ 、お母さん … ? 」
なんでこう言う時に居るの。面倒くさ…テンション高そうだし…お酒と薬やったな。これは。
「 あ 、元貴 ~ ッ … ねえ 、お金もってる ?5万円 … くらい 」
「 え … っと … 今日までにいるの ? 」
「 んー っ … 1週間後くらーい ? 」
「 … じゃあ、稼げるかも … 待っててくれる ? 」
「 はーい ッ 、ありがとねー ッ 、私の自慢な息子だわ ~ ! 」
高らかに笑う母親からは酒の匂いがして、知らない甘ったるい香水。
…どーせホストか再婚でも考えてる人といたんでしょ。それで酒飲んで…お持ち帰り?笑
「 ありがとう 、 僕 学校行ってくるから 、今日夜ご飯いる …? 」
「 んー 、大丈夫 ! 行ってらっしゃいー ! 優馬 ! 」
… あれ、違う名前。ホスト?再婚相手?それとも…僕以外の子供?
全員有り得るなぁ…虚しくなってきちゃった。
午前7時10分を指している時計を見て少し焦りながらも、僕は学校へ向かった。
#2.「 違う名前 」
THE MUSIC DAY最高すぎた。ケセラセラ聞いてたらいつの間にか泣いてた。
ダンスホール終わったあと大森さん投げキスしてくれたよね。気の所為?
おやすみ。いい夢見るんだよ君たち。
コメント
1件
最高過ぎます‼︎ それな‼︎the music day最高過ぎた‼︎投げキスしてた!うちも思った! 続き楽しみにしてます♪