コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
また 服を壊された………
もういい加減にしてほしい
何回目だよ
ドレスの女の常連さん
になっちゃってるよ!?
でも ドレスの女もスゴく
楽しそうなんだよなー…
この二人まさか結託してないよね?!
今回ドレスの女がくれたのは
なんだ?コレ?!
着ぐるみ?パジャマ?
もこもこの ウサ耳の
フードがついている
いやいやいやいや コレはない
さすがにない
ソレを渡して消えた彼女を
すぐに呼ぶ
『服…』
とりあえず また出現はしてくれた
ドレスの女
『なに?』
『違う 服 欲しい』
『あなた ではない 好き?』
『残念』
『コレ 好き?』
渡されたのは黒いツナギの作業着
だった
これなら動きやすそうだし
なにより 丈夫だ
『ありがとう!好き コレ』
受け取るとドレスの女も嬉しそうだ
彼女はツギハギくんのほうに
振り返って 目配せ(目はない)した
頷く ツギハギくん
え?通じてんの? なんか 不穏
なんですけど…なに?!
彼女はツギハギくんにも
なにやら渡して消えた
ドレスの女は考える
この世界にきてから こんなに充実
していたことはあっただろうか?
この小さな世界の中で衣服に
興味を持つ者は少ない
そもそも概念系の怪異たちの衣服は
汚れようが壊れようが傷と一緒に
修復して元通りに直るので
新しい服など必要としない
いくら服を勧めても上裸で過ごす
者たちもいる
要するにほとんど必要とされて
なかった それが悲しかった
でも 今はレインコートのコ然り
自分を必要としてくれる者たちが
いる それが喜びだった
そして最近さらなる喜びを
手に入れた
それは 壊された服 汚された服
から妄想して楽しむこと! だ
与えられた視覚情報から 膨らむ
妄想はわたしを十分に楽しませて
くれた
わたしは 萌え あるいは エモい
を知った………
そしてまた 彼らの一助 になれる
ことにもまた至極の喜びを
感じていた
白衣とナース服(前ジッパー)を
二人に あげるのもいいわね
どっちがどっちを着ても楽しいわっ
ツギハギくんはノリで着てくれそう
人間くんは難しいかしら?
二人にお揃いで
ツナギをあげるのもイイわね
ツギハギの彼にはオレンジが
イイかしら? 彼 囚人ぽいものね
クスクス
ツギハギの彼は最近少し服に
興味を持ってくれたみたいで嬉しい
いくらいっても上裸だった彼が
最近ジャケットを羽織るように
なったもの
正直 古着とかはわたしの理解が
及ばない分野ではあるけど
フェイクファーに血がついている
それは 人間くんの血?
二人の思い出の服かしら?
そういうのも まぁ素敵だと思うわ
人間くんは困惑中
さて 今日はもう寝るかってときに
ツギハギくんがわざわざ つなぎの
作業着を着込み始めたから
? それパジャマじゃないぞ?
そんで当然と言わんばかりに
のし掛かってきた
あ 今日はスるんですね
(抜きあいっこ)
ツギハギくんは気まぐれで
ベッドにもぐり込んできて
とっとと寝てるときもあれば
急に襲いかかってくることもある
それは 夜中だったり
朝方だったり こっちが寝てるとか
関係ないから ビックリするが
抵抗するとヒドくされるんで
最近は もう無抵抗
されるがままにしている
ツギハギくんは
ジッパーをパクっと咥えて
ビイイとゆっくり引き下ろした
そして 腹のあたりに顔をつっこんだ
Tシャツも咥えて捲り ゴソゴソと
中をまさぐったうえに ベロっと
舐めた
くすぐったい! オレが笑い出すと
ガぷっと 腹を食んだ
『いったっ!』
歯形がつきそうなくらい 強めに
噛まれて抗議の声ををあげた
『あー わりぃ わりぃ』
『皮膚を剥いで 臓物(なかみ)
喰うの 想像しちゃって』
『いや!いやいや!こわっ!!!』
ゲラゲラ
『イイじゃん?!死体役(マグロ)
してればいいんだから 楽でしょ?』
『シャレになんないよ
アンタの場合 マジで!!』
『しょうがないなぁ…人間くんは
わがままで 困る』
『あれ?でも ちょっと勃って…』
『わああ!オレの性癖まで
曲げに くんなぁ!』
『勃ってないから!絶対!』
ケラケラ
『はいはい、じゃ 今度人間くん が
シてよ 今オレがしたみたいにさ』
今度はツギハギくんがゴロンと
ベッドに寝転がった
『えー…』
でも これシないと 朝まで
ちょっかい出されて寝られないヤツだ
オレは脱がされかけたツナギの袖
を腰あたりで 縛って
渋々とツギハギくんの上に 跨がった
ツギハギくんはニヤニヤ笑いながら
無抵抗を表すように両手を頭の横に
投げ出している
『どうぞ 召し上がれ』
クスクス
はぁ……… ため息をつきながら
ツナギのジッパーを咥えて一番
下まで 引っ張る
ツギハギの肌が晒される
まぁ いつも見てるけど…
全裸にツナギ着てんよなぁ
着かた 間違ってるよ?
そんなこと考えながら
なんとなく肩の傷あとに口づけた
ビクっとツギハギくんが跳ねた
『まだ痛いの? 』『ごめん』
『………痛いわけじゃない…』
おや?なんだこの反応は?
ツギハギくんのニヤニヤ顔が消え
かかってる
オレは楽しくなって積極的に傷あとを
探してなぞった
ツギハギくんの呼吸が徐々に
乱れてくる
腰骨あたりの傷に舌を這わせて
いると
焦れたツギハギくんが 騒ぎ始める
『はやく………待てない!』
いつの間にかガチガチになってた
モノを 掴んで自分でしそうになって
いたので
『まだ ダメ!』
抑えつけて
ガブっと腰骨に噛みついてやった
ツギハギくんと目が合う
『わー!変なスイッチ
入っ ちゃって る じゃん 人間くんが
狼くんに なっちゃったよ』
『まだ 背中見てない』
『え こっから背中行く?』
ツギハギくんの腕に引っ掛かって
いる ツナギを引っ張って引き下ろす
背中の傷からなぞっていく
『いたたっ!今 うつ伏せ無理
折れるぅ!』
腰が浮いた変な体制になってる
ツギハギくんの 腕 足 太腿
と傷を確かめた
全部見たかな? 満足?して
後ろから抱きしめるようにして
ツギハギくんのに触れる
腰をふって喜んでいるツギハギくんに
言う
『顔! 顔がまだだった!』
『マジか………もういいって…』
そういいながらも振り返ってくれた
ツギハギくんの顔の傷に口づけた
『満足?』
『右眼のとこも 』
『………』
もう何も言わず反対側に振り返って
くれたので右眼の空洞付近にキスを
して中もペロッと舐めた
ツギハギくんの身体が
また驚いて跳ねた
ツギハギくんのはもう先走りで
濡れていて 触れるとヌルリと
粘液が下の方に流れて落ちた
ゾわり 全身に鳥肌がたったような
感覚がする
これじゃあ 足りない
挿れたい 繋がりたい
急にそんな気持ちが沸き上がる
こんなじゃなかった!
最初はただ側にいて楽しかった
それで良かったのに…
アンタがいっぱい変なコトするから
オレまでおかしくなっちゃった!
ツギハギくんのを扱きながら
乱暴に自分のを服ごしに擦りつける
『なんでそんな顔してんの?』
『シたいの?最後まで』
『オレ 別に嫌じゃないよ』
『入るかは わからんけど』
急にツギハギくんに言われて動きが
止まる
『あと オレ好きだって言ったよね』
『人間くんからは聞いて
ないんだけど?』
『まず気持ちを伝えて~とか
いってなかった?自分で』
『オレのこと好き?』
『…好き』
『そういう意味でも好き?』
『………好き』
『じゃ そんな泣きそうな顔
すんなよ 無理やりさせて
たんかと心配になるわ 』
『それは させてたじゃん…』
『ええー…途中ノリノリだった
よねぇ 情緒どうした?』
『あと オレも挿れたいからね!
もちろん! 次はオレが上ねっ』
『ええぇー?!』
『選んでいいよ?最初上?
下?それともこのまま?』
『そんなノリでいいんだ
悩んでソンした気分だよ…』
………………
………
………
………
………
『わたし相手に選択肢………
やっぱりキミはオモシロイなぁ』