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「あついなー」
真夏の夜はエアコンをつけても、どうしても暑い。
時計を見るともう深夜12:00。
なかなか眠れない。
どうせ眠れないし、喉も渇いたから私はリビングまで行って、お茶を飲んだ。
「あー、おいしい」
そして、ベッドまで戻って、スマホを見ることにした。
30分くらいみた所、少しトイレに行きたくなった。
2階にもトイレがあったから、そこのトイレを使うことにした。
トイレを済ませ、電気を消した瞬間、目の前に女の人が現れた。
その人は「あまちゃん、あまちゃん」と私の名前を唱えている。
私はびっくりして、思わず
「きゃー!妖怪だ!妖怪だ!」
と後ろに倒れながら言った。
そして、部屋のドアを開けて、中に逃げ込んで、布団の中に隠れた。
とても、暑かったが、バレたら死ぬかもしれない所でそんな事を気にしている場合ではなかった。
運良く、その後は妖怪は来なかったが、その夜はあまりにも怖くて眠れなかった。
次の朝、お母さんに起こされた。
そしてこう言われた。
「あなた、本当ばかなの?
昨日トイレの前にいたのはお母さんよ。
妖怪なんかじゃないもの。」
私はその瞬間初めて知った。
昨日の妖怪はお母さんだった。
よくよく考えてみれば、確かに私の名前、生見天音をあまちゃんと呼ぶのもお母さんしかいなかった。
はぁ、私本当バカだったな〜
窓から太陽の光が入ってきて、今日も暑そうだった。
終