コメント
1件
勇敢でかっこいい !!
2話
Start~!
警報の音がヴィクトワール刑務所の中に鳴り響き、赤い警告灯が瞬き始めた。
俺は無言で画面に映る道化師の姿を見つめる。
道化師は、画面越しに不敵な笑みを浮かべている。
その笑顔は、あたかもすべてを手のひらで転がしているかのような、余裕に満ちていた。
「ようこそ、私の城へ。」
道化師の声が、冷たく響いた。
「さあ、楽しもう、最後のゲームを。」
その言葉を耳にした瞬間、リアムの胸は鋭く痛んだ。
これまで道化師の数々の罠に引っかかり、ひとたび命を奪われかけた。
だが、今度は違う。
俺はもう、決して道化師の思い通りにはならない。
「このまま引き下がるわけにはいかない。」
低く呟くと、周りを見回した。
9番が冷徹な目で俺を見つめ、
「どうする?」
と尋ねた。
その問いかけには、少しの迷いもなかった。
彼はただ、俺の指示を待っている。
8番は苦笑を浮かべて言った。
「看守、本当に無茶をするなよ。」
「無茶してでも終わらせる。」
俺は鋭い目をして答えた。
警報が鳴り響く中、セキュリティルームのモニターを見続けていた。
目の前に現れる無数の兵士たち。
彼らの目的は一つだ。
俺を捕らえること。
それは道化師が仕掛けた罠に過ぎない。
だが、俺にはもう選択肢はなかった。
「行くぞ。」
一歩踏み出すと、仲間たちも即座に反応した。
9番が先頭に立ち、6番と8番がそれに続く。
「俺が囮になる。」
俺が低い声で言うと、仲間たちは瞬時に理解した。
「またかですか。」
6番が皮肉を込めて言ったが、その表情には確かな信頼が浮かんでいる。
リアムは苦笑しながら答えた。
「だが、これが最後の戦いだ。絶対に、道化師を捕まえる。」
その言葉に、8番が真剣な表情で頷く。
「看守がそう言うなら、俺たちはついてく。」
俺は心の中で、再び強い覚悟を決める。
道化師に振り回されてきた自分に、もう一度だけ力を振り絞る。
自分が守るべきものがある限り、この戦いを終わらせなければならない。
その時、ヴィクトワール刑務所内の暗闇の中で、何かが動いた。
兵士たちが現れる瞬間、8番が指示を出し、9番が最初に動いた。
6番は無言で銃を手に取り、慎重に進んでいく。
俺はその後ろを守る形で歩を進めた。
心の中で何度も確認する。
道化師を止めるために、今はどんな犠牲を払っても構わない。
彼に勝利するためには、どんな方法でも選ばなければならない。
道化師との最終決戦――それは、すべてをかけた戦いだった。
next~3話
【死線を超えて】
道化師の一人称がわかんない、、
あと、視点はリアム視点だからこれからぺいんとさんたちのことを番号でかくね!ややこしくてごめん!
、、、はーとちょうだぃっ