海軍大臣「どうだ?敵兵の動向は?」
陸軍「かなり衰えていますね。流石にこの陣形を銃とやらでは崩せないと思ったのでしょうか?」
海軍大臣「銃は使い方次第では化ける。警戒は怠るな。敵兵の退却は…将軍交代か?」
陸軍「そうなるかもですね。ただしやる事に変わりはないです。」
海軍大臣「いや…そうでもないかもしれん。本来この程度の被害と笑い飛ばして敵兵は戻さないはず…。場数を踏んだ敵将が居るか…?」
陸軍「まさか…そんな者ならとっくに出して…」
海軍大臣「…!話と違う…。本隊が帰っている…!」
陸軍「な…!?それに話と違うって…」
海軍大臣「陸軍大臣の奴が将を仕留めたと風の噂で聞いた…!されどこうなると隠し玉…。大量の兵…。次こそ地獄の盤面…!」
陸軍「そ、それでは…我ら兵は対抗策は無い…と…。」
海軍大臣「あるには有る…!有るが…薄い筋だ…。命綱無しの綱渡りだ…。」
陸軍「しかし…攻勢直後に先走ってくる訳なぞ…!」
海軍大臣「それが甘い考えだった…。斯様な仕儀で終わる気は敵兵にはさらさら無かった…。小出しだったのも納得がいく…。」
海軍大臣「兵力を温存しながら敵の物資の通行網を徹底的に破壊…。そしてこちらの物資を使わせつつ完全なる配備となる前に時間稼ぎ…。」
海軍大臣「…ふふっ…wはははっ!面白うなってきたわ!相手にとって不足はなし!良かろう!この反撃作戦!決めてやろう!」
陸軍「其れでは…動くのですか…!?」
海軍大臣「勿論!時は今!大多数の兵を動かすなら敵兵でも準備が必要だろう!其処を突く!目指すは近場の城!スタニースだ!」
陸軍「そこで一体何が…」
海軍大臣「詳しい話は後の招集で話す!地獄を見させてやる…。」
ー招集後ー
海軍大臣「皆、急な招集ですまぬ。されど此度は存亡を賭けたものだ。我ら兵は少人数…二桁の兵数でスタニース城を目指す。残りの者は要塞にて臨機応変に動き我等の成功を祈ってくれ。」
陸軍「それはまた急ですな…。されどそれは反攻作戦と同意義ですかね?」
海軍大臣「あぁ…我ら狙いは敵兵の兵糧にあり。スタニース城は立地的にも高い。火矢で食物を徹底的に焼く。見つかれば死ぬまで戦う。命綱は無い。されどこれが成功すれば、敵兵の大軍を一気に損耗させ尚且つこちらの補強が間に合う。」
陸軍「…!ならば我が!」
陸軍「いやいや私めが!」
陸軍「ここは俺が!」
(陸軍達の揉め声)
海軍大臣「ハッハッハ!元気だな!まるで昔の自分のようだ…。良し!こちらで何人か選出させてもらう!更なる動きはその者達にだけ伝える!では軍議を終了とする!皆頼むぞ!」
陸軍「オォ!」
次回:大打撃
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