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あの日から急に、全部変わっちゃったんだ。
なんて、そんなありきたりな言葉を使うつもりはない。
別にあの日がきっかけで変わったわけじゃなかったし。
もっともっと前から、だったような気が、する。
憶えてないけど。
もっともっと生きたいなぁ。
でも明日くらいに死にたいなぁ。
楽しいことしたいなぁ。
でも楽しいなんて感情いらないなぁ。
「…つまんないのぉ」
「シャオちゃん?なんか言うた?」
「つまんないなぁって、だいせんせーが」
「俺が!?」
地球を練り歩く俺は不老不死。
隣で歩いてくれるこの人はよくわかんないの。
出会ったとき、右半身が黒山羊だった。妖怪かな。
でも面白いからおーけー。
「だいせんせ~、足疲れたのぉ~」
「休むー?」
「だっこで歩けー」
「僕の非力さ舐めてるかな?」
大先生は俺の隣で歩いてくれる。
楽しいね。
「ねぇねぇ~」
「ん~?」
「だいせんせーさぁ、たのしい~?」
「ん~そこそこ」
「そこそこかぁ~」
俺は表情筋が死んでるんだって。大先生に言われた。
声も抑揚?がなくって気持ち悪いって。
チクチク言葉言われる。悲しい。
口調は幼くって、声はまぁまぁ低いからなんかヤダとか言われる。
泣いちゃう。
泣けないけど。
「次はさぁ、何するん?」
「え~…どこいこっかぁ」
「決めてへんのぉ?」
「だってぇ~、どこ行ってもこーはいしてるよぉ?」
大先生の腕に抱き着いたら優しく撫でてくれる。
こういうところは優しいの。
「シャオちゃんってさぁ、何歳なん?」
「わかんなぁい」
「性別は?」
「たぶん男~?」
「わからへんのや?」
「覚えてなぁい」
地球は荒廃しちゃったけど、大先生といたら楽しい。
もっと一緒にいたいなぁ~。
旧コミケ組/Good morning allパロ
「こんなにも美しい世界だから」
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