19世紀、パリ。
ここには昔の童話のようなもので登場する
伝説の書物。
恐ろしく精密な本型機械
ヴァニタスの書。
ヴァニタス。
彼はまだ幼いながらに
人間と吸血鬼を恐れ、憎み、
救済をしている。
彼は不吉の象徴とも言われる
青い月に生まれた吸血鬼
「蒼月の吸血鬼」の
眷属…というか、人間というか。
ヴァニタスの書の
適合者だ。
まぁ、正確に言えば適合者に
作り替えられた、という方が正しい。
そんな彼は、恋をしていた。
相手の名前はジャンヌ。
かつて処刑人として恐れられていた、別名業火の業火の魔女。
その年齢は計り知れないが今は
マスターのルカ…ルキウスに仕えている。
身震いするほどの美しさ、と言われていたが
ヴァニタス曰くそんならしい。
ヴァニタスは、誰も、信用しない。
出来ない。
そんな孤独な男が、
ノエと出会い、ジャンヌと出会い、ルカと出逢い、…
No.71と再会を果たし、
作り替えられつつあった本来の
ヒトの心を思い出し、取り戻していく
そんな話だ。
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