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明けましておめでとう。


もうそんな季節か、とこの手紙を書きながら思う今日です。


君は今、何をしていますか。


海の上かな。

山に登ってる?

ちゃんと夢を叶えているかな。


ちなみにこちらは元気にやってます。


君がボランティアとして世界を周りたいと言ったあの日。

俺は君を止めた。

行かないで、と。

どうして、と。


“世界中の子どもたちを笑顔にしたいんだ”


君は真剣な顔でそう言った。


俺はすぐ諦めるだろう、って思ってた。

無理かもしれないって不安になるだろう、と思ってた。


だけど、君の思いは俺が思ったよりもずっと強かった。


君の本気を知って、改めて、気持ちが揺らがない、そんな君に恋をしたことを思い出した。


やると決めたらやるところ。

人のために頑張れるところ。

誰よりも愛情深いところ。

誰よりも人の幸せを願っているところ。


俺はそんなところに惹かれたんだった、って思い出した。

だから、君の夢を応援しようと思った。

その気持ちはあのときも今も変わらない。


でも、日本にも帰ってきてください。

応援してるけど、やっぱり会いたいから。

君のいない年越しは、とっても寂しかったよ。


君が帰ってきて、「明けましておめでとう」と言ってくれるのを待ってます。

そのときに、「遅い」って突っ込む準備は完璧。


どこにいるかもわからない君だけど、LINEでも、電話でもなくて、どうしても、手紙で伝えたかった。


届いたかな。


大好き。待ってるよ。














手紙、届いたよ。

手紙なんて、LINEも繋いでいなかったとき以来だね。

すごく嬉しいんだけどさ…遅い。


“明けましておめでとう”は、3ヶ月前だ。


「遅い」って言うのは俺の方だったね。




今度帰る。

大好きだよ。

今行くから。待ってて。

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