李緒が自死を遂げた。
世界でいちばん信頼していたのに、裏切られたと思った
私にとって生きる意味であり、希望そのものだった
なのに、終末はこんなにもあっけなく、ある日突然訪れた
この汚い世界に、生きる意味や価値など存在しない
小さな幸せの欠片を簡単に失ってしまうこの世界に何を求め、どう幸せを掴めというのか
ボロボロになって今にも壊れそうな愛想笑いの仮面を身につけている人、生と死の間を彷徨い続けている人、この世に生を受けて間もない純粋無垢な人
純粋で無知な人程よく知らない、この世界の理不尽な悪と闇
英雄なんてものは、助けてもらう側のご都合主義では現れない。だって、上に行けば行くほどに暗くて見えなくなってしまうから。振り返り、寄り添う事を忘れた英雄は、とっくの昔にその名誉を剥奪されている。
自分に溺れる愚かな人間に他人を救うことなんて出来るわけが無い
こんなにも汚く理不尽な世界で親友は誰1人、見捨てることは無かった。毎日のニュースの訃報や地球の環境問題、悲しい内容が流れる度、まるで自分が悲しい目に遭ったみたいに哀しい目をする
あんなにも優しかった私の希望を、私の全てを、この世界は簡単に奪った。
お気の毒さまなんかで終わらせない
この終末はたまらなくセンセーショナルなんだから。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!