テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぷち
23,110
奏音•*¨*•.¸¸♬︎💙
122
#命の選択
ぷち
1,775
『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
Ending Two 『貴方がいない世界なんて』
※前回のEnding ONEで主様をベリアンが庇った話です。逆version。
『ベリアン…!!』
『主様……ご無事で…。』
『なんで、どうして上手くいかないの…っ。』
『っ、まさか、主様……。』
『…うん。私も繰り返していたの。執事が死ぬ度に、私も自分の命を絶っていた。みんなを…救う為に。』
『本当に…お優しい方ですね。主様。』
『ベリアン…っ。嫌だよ…死なないで…っ。』
『私は…主様が生きてくださればそれだけで幸せなのです。』
『勝手に決めないでよ…っ!私が、どんな思いで……っ。』
『主様に…出逢えて幸せでした。貴方に仕えることが出来て…とても…。』
『そんなの、私だって同じよ……っ。ベリアンが居たから…。』
『主様。私が死んでも…決して死のうなどと考えないで下さい。貴方がいてこそのデビルズパレスです。執事1人の命と貴方の命…重いのは主様の命です。』
『何、言ってるの…命に重いも軽いなんてない!私にとってベリアンはみんなの命は重くて大切なものなの!ルカス、お願い、ベリアンを助けて。』
『……。』
ルカスは苦い顔をする。
『ルカス…?どうして何も言わないの…?』
『主様……。もう、ベリアンは手遅れなんです。知能天使からの攻撃は致命傷です。今こうして話せてるだけでも奇跡なんですよ。一通りの治療は施しました。ですが、もう……。』
『…見捨てるの?』
『っ…!』
昔の私なら他の人にそれを言われても全然響かなかった。でも。他の誰でもない…主様。貴方に言われるとどうしてこんなに心が痛むのでしょう。
『ベリアンはまだ、生きてるのに…こうして脈もある、呼吸だって…っ!』
『……。』
『何とか言いなさい…っ!』
グイッ!
ルカスのネクタイを掴む。
『う…っ!』
『私が望んだのは、こんな結末じゃない…っ!私は、みんなが生きて……幸せに暮らすそんな世界…こんなの、私の求めていた結末じゃ…っ!』
『おやめ、ください…主様。』
『ベリアン……っ。』
『これは、私がルカスさんに望んだこと…私の一存です…。私はもう、助かりません…。』
『嫌…っ!絶対助ける、私が……っ!』
『…ルカスさん。主様に私の死ぬところなど見せたくありません。お願いします。』
『……あぁ。…ミヤジ。』
ガチャッ。
ミヤジが、悲しそうな顔をして入ってくる。
『主様、失礼するよ。』
私は主様を無理矢理抱き抱える。
『っ!離して!ミヤジ!ベリアンが…っ!』
『主様。』
『…!』
『ずっと……お慕いしております。貴方の執事で居られて、私は幸せでした。』
『ベリア――』
バタンッ!
『いやぁぁぁ!!離して!下ろしてよミヤジ!!ベリアン、ベリアン――!!!!』
叫び声だけが…屋敷には響いた。
耳を塞ぎたくなるような…劈く声。
ベリアンが亡くなり、望んでいたはずの明日を迎える。ベリアンの居ない…世界を。
『意味が無いんだよ…ベリアンがいないと。』
ガラッ。
私は自身の部屋の窓を開ける。
ヒュゥゥゥ…
風が頬を刺激する。
『1人にしないよ。ベリアン。』
私は窓から飛び降りる。
……グシャリッ。
『これで、ずっと一緒だね。ベリアン。』
Ending Two MERRY Bad END
次回
Ending THREE 『みんなが生きてる未来へ』
コメント
3件
そうだよね...ベリアン...ルカス...ミヤジ...これも主の為なんだよね 19人+1匹で執事だから誰もかけてはならない... 投稿最近多くて嬉しいです!無理せず頑張ってください! いつもストーリーが細かくて考察するのが楽しいです!
うわ……これ、めちゃくちゃ重い……。ベリアンが死んだ後のルカスの苦い顔、ミヤジの悲痛な行動、全てが丁寧に積み重ねられてて、最後の「1人にしないよ」で一気に崩れた。主人公が「命に重いも軽いなんてない」って言い返すところ、あれがルカスにも読者にも刺さる。ベリアンが「主様に仕えられて幸せ」と言いながら、彼女の幸せを第一に考えているのも切なすぎる……。バッドエンドってわかってても、読後はしばらく動けませんでした。