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【 僕の自殺日記 】
⚠️学パロ
⚠️実はこれ少し__
『昨日何時に寝たンだよ』
「12時」
『うっわやべェな』
そう、やばい、僕やばいのだよ中也。
「…眠すぎてやばい、」
ふわっと何十回目の欠伸をする。いつも眠い。
きちんと一時間昼寝して、0時から7時15分まで寝た。
寝つくのにそれぞれ30分掛かるとして、少なくとも7時間ちょっとは寝てるはずなのに。
『まぁ今日は午前授業だし頑張ろうなァ』
妙にそンな優しいことを言っては、背中をバシッと叩かれる。
「痛いよゴリラ…。」
欠伸のせいか、背中の痛みのせいか、少しでてきた涙を拭った。
『ンじゃ、ホームルーム始まっから。』
「ん~、」
そう言って手を振って中也は出て行った。2連続同じだったクラスも、中学になると離れた。
仕方ないよなぁ、と思いつつ、中也がいた方が楽だったりする。
基本的に集団ではいたくないけれど、ポツンと1人でいた時の、憐れまれているような錯覚、あれが
いやで、最近はとある人物に話しかけている。
「やァ織田作、今日も元気だねェ」
『 おはよう太宰。何時に寝たんだ?隈が凄いぞ。 』
そう言って顔を覗く彼は担任の織田作之助。少し天然で抜けたところが面白い。
「それがね、昨日寝たのが12時でね~」
『そうか、でも寝れたのなら良いだろう。』
「織田作ぅ、そこは教師なら、もっと早く寝なさい、と注意するべきだろう?」
『注意して欲しいのか。ならしよう。太宰、もっと早く寝ろ。 』
う~ん、そう言う意味じゃないんだけどなぁ…。
そんな織田作の1人コントで、ホームルームまでの時間は潰せた。
時計を見て、席へとつく。織田作が何やらみんなに言っているが、僕だけの言葉じゃないから
聞かない。欠伸を押し殺しながら外を見ると、風で木の葉が弄ばれていた。
[太宰くんは、いつもどれだけ勉強してるの?]
[地頭がいいからだ。羨ましい。]
[帰宅部だし時間があるからだろ]
[天才!次の満点も太宰くんだねぇ]
「……ばっかみたい。」
『羨ましいけどなァ、』
「中也までそう言うの?」
『まで、って。』
彼奴らと同じにすンなよ、と言わんばかりに睨まれて、口をつぐむ。
いつも帰り道では大体愚痴っているか、言い合いをしているか、今日自分のクラスで
起こったことの報告とかをしている。教室内では聞き役に徹している僕でも、
中也の前だと驚くほどにお喋りになる。これは、此奴の前だからいいや、という諦めなのか、
それとも、気を許せるほど親しい、と言うものなのか。自分は前者だと思っていたい。
『ンまぁ毎回、てか殆ど満点ならそう思われンのも仕方ねェよ』
「僕の努力の塊なのに!」
『言わせておけ』
中也はたまに、大人ぶった回答をする。いつもは莫迦けた事ばかり言うのに、と反論
したくなるが、言い合うのも面倒臭くて、そのまま流している。
そう言えば。
彼と一緒にいる時が、外では一番僕らしくできている、と思うことがある。
いつも中也がクラスに迎えにきてくれるけど、偶には僕も迎えに行ってあげようか、とも思う。
暇な時、彼のことを考えてしまっていることがあるのは、どうしてだろう。
いつの間にか彼の愚痴へ移っている話題なんて他所に、ただ彼だけに視線を向けた。
本当に、鈍感な莫迦狗だ。
『…ンだよ。』
「別に。」
何十秒見てても、気づかないなんて。
「今日は直帰しよ。また莫迦に付き合わされるなんて御免だよ。」
『りょ~かい』