テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
注意
本人様と関係は全く無いです
ほぼリト目線みたいな感じです
ちなみにハッピーエンドだけど
ちょっと重めのお話
(記憶喪失のお話)
ちなみに記憶喪失のあのボイス聞いてないので俺の妄想です
衝動書きなため文面普通におかしいですがあの優しぃ目で見てください
この作品を書いた自分はこういうの書くのはほぼ初めてですのでご注意を
キャラ崩壊はないと思いますがあったらすみません
読切です(くそ長い)
作成者は腐ですが、今回の作品は全然違いますのでご安心を
もしよければ感想お待ちしております
ここから本編
季節は夏
ミンミンと鳴り響くセミの音と
暑い日差しが、ヒーロー2人を照らす
彼らは、パトロールをしながら何気ない会話をしていた
テツ「ねえリトくん、もし俺が記憶なくしたらどうする」
ふと突然彼は宇佐美に問いかけた
まるでいつか起きるんじゃないかと言っているかのように
どこか寂しそうで消えそうなか細い声で彼は言った
リト「は?急に何お前」
宇佐美は目をまん丸に開いて驚いた顔をした
テツ「いや、なんでもないwただ唐突に聞きたかっただけ」
そう言って、さっきのか細い声を出した時とは違い、彼はいつも通りの顔で笑う
でも少し引き攣った笑顔のような気がした
リト「ほーんwあっそう」
テツ「でも、もし俺が記憶を無くしたら、その時はリトくん、俺を連れ戻してね、」
と彼は
突然ポツンと縁起の悪いことを言った
少しの間沈黙が続いた
「約束だよ」
と
そして、さっき言った言葉が嘘かのように元気な声で言った
テツ「さぁさっさと帰ろうぜ〜ウェンくんたちが待ってる!」
そう笑顔で言った彼が、
すぐその笑顔が、全てが無くなる事を知らずに宇佐美は
リト「だな」
と返事を返した
それから時が経ち、
季節はもう冬に変わっていた
数ヶ月前があんなにも暑い夏とは思えないほどの寒さだった
あまり雪の降らない東では、今年は珍しく雪が降った
まるでその雪が何かが起こるその前兆のように、白く綺麗な雪が降った
そろそろ彼の誕生日が近くなってきた頃Oriensは緊急任務に当たっていた
敵などは対して強くなく、直ぐに任務が終わったと、そう思った
だが
それは突然起こった
『テツが、!テツがヴィランにやられてしまったんやっ!』
無線越しから、焦り今にも震えて泣き出しそうな声で緋蜂は言った
その言葉を聞いた宇佐美は直ぐさま彼の元へ向かった
走って走って、敵はさほど強くなかったとは言え傷だらけになっていた宇佐美だが、
そんな事はお構いなしのように、
無邪気に走る子供のように必死に走った
少しでも早く、早く彼の元へ行くために
やっとの思いで着いた時にはもう彼は倒れていた
彼の側には同じように傷だらけの仲間達がテツの名前を必死に呼んでいた
救助をもう呼んだそうだが、どうやら場所が遠いらしくまだ来ていない
その近くでは
ヴィランはやってやったぞと誇った顔をしていて
その顔を見た宇佐美は理性を保つ事ができなかった
リト「キリンちゃん」
そう宇佐美が言うとキリンちゃんはコクっと頷いた
さっきまで誇っていたヴィランは一瞬で宇佐美によって倒された
ヴィランが倒れた場所はしばらくビリビリと電気が舞っていた
全てが終わり
彼はすぐさま病院に送られた
幸い命には別状はないと医者に言われ
宇佐美含め仲間達は、よかったと安心した
だがその安心はある一言によって一瞬にして消え去った
ガラガラと病室のドアを開けると
彼が静かに眠っていた
彼の肌白い肌は、まるで生きているのか心配になる程で
身体中包帯などが巻かれているのを見るのはとても胸が苦しくなるものだった
全員は彼が目を覚ますのを待った
医者からは、聞きたくない言葉を言われた
『一時的なものですが、佐伯イッテツさんは記憶喪失になっています』と
どうやら彼が起きた時には、自分が誰だかすら分からない状況だったと医者は言う
(一時的?いつ戻るんだ)
宇佐美はそう考えることしか出来なかった
しばらくして
Dytickも見舞いに病室へ来た
病室には沈黙が続いた
すると彼がゆっくり目を開け体を起こした
沢山いるのに彼は驚いたが、どうやら宇佐美達の事はもう知らされているみたいで
彼はふんわりとした笑顔を見せて
テツ「えーと、おはよう皆さん」
と挨拶をした
初めて会った彼とは違い、今の彼は初対面のはずなのに人見知りもせず、目を合わせ笑顔を見せた
目の前にいるのは本当に彼なのかと宇佐美は疑った、もちろん全員そう考えた
テツ「確かヒーローの皆さんですよね、!
本当ご迷惑掛けてしまったようですみません
見ての通り記憶が無くって、、」
そう言って彼は焦ったような声で言った
その言葉を聞いた全員の思ったことは一緒だった
(記憶がなくなっても彼は彼だ)と
自分の事を気遣わずにいつも彼は皆んなを気遣う
そこが彼の心配どころではあったが、逆にそれは絶対的ヒーローだとそう思う節もある
記憶を無くしてしまったからだろうか
彼は俯いて今にも泣きそうなぐらいな顔で
いやもう泣いていたかもしれない
テツ「記憶無くしちゃってごめんね」
と言った
そりゃあそうだ、当の本人は記憶を無くしたくて無くしている訳じゃない
宇佐美はこの時、数ヶ月前に彼と話した会話を思い出した
「リトくんが連れ戻してね」
なぜこんなにも大事な会話を忘れていたのだろう
どうしてこうなってしまったのだろう
宇佐美の顔は本当にヒーローなのか疑うほど顔に皺を寄せて辛そうな顔をした
宇佐美は手に持った煙草を取り出し彼に渡した
リト「これお前のだから」
彼は驚いていた
驚くのも分かる、突然渡されたらそうなるに決まっている
テツ「僕って煙草吸ってたの?!」
すごいでかい声で彼は言った
あぁそうか彼はそれすらも覚えていないのかと
思い出すのがどんなきっかけか宇佐美はそれすら分からない
いつも彼が吸っている煙草でさえ見ても思い出さない、もう希望は残っていないんじゃないかとそう宇佐美は思った
だが彼と約束したのだ
これは破ってはならない、どんな手段を使おうとも
彼の記憶を戻すそう宇佐美は決心した
そう決心して早数ヶ月たった
もう冬が過ぎ春になり、夏になりそうな時期だった
決心し数ヶ月間色んな手を使って
彼の記憶を思い出そうと必死に頑張った
もちろんOriensもDytickも協力してもらいながら、
でも記憶は戻らなく
必死に戻そうとしている姿を見た彼は
申し訳なさそうに
テツ「本当にごめんね」
と言った
リト「お前が謝る事ねえよ」
と宇佐美は返した
流石に数ヶ月経ったからだろうか、
もう彼は全員と打ち解けて記憶を無くす前のように仲良くなっていた
記憶を無くした彼は穏やかで、
最近ではよく笑うようになった
優しい笑顔でにこやかに
打ち解けて嬉しいと思う反面、やっぱり元の彼が寂しいと思う宇佐美がいた
いつになったら彼はあの時のように笑顔で笑ってくれるだろうか
数日経った頃だろうか
病室に行き、いつものように彼と話した
だが今まで長い間過ごした宇佐美は彼と話していて引っかかる節があった
いつもの彼と違うのだ
喋り方などは変わらない
だが今日は目線を一回も合わせなかった
彼はいつも怪我など心配をかけたくないなど言って隠す癖があった
だが嘘をつくのが下手で大半は宇佐美にバレていた、
宇佐美は変に感が鋭かった
いつもと様子がおかしい彼に宇佐美は一言質問した
リト「お前何か隠してるだろ」
と
そう質問しても彼は返事をしてくれない
リト「なあ」
それでも返事をせず
そっぽを向いてしまった
少しイラついた宇佐美は
無理矢理彼の顔をこっちへ向ける
そうするとどうだろうか
彼の目からはポロポロと涙が滴っていた
そしてこう言った
テツ「リトくん」
そう宇佐美の名前を呼んだ
驚いた
記憶を無くしていた彼は一切下の名前を呼ばなかった、全員上の名前で読んでいたのだった
リト「おっお前記憶まさか戻ったのか、?」
と困惑しつつ聞いた
彼は静かに頷きこう言った
テツ「あのね、僕ね必死に思い出しても思いさせなくって、すごい寂しかったんだ、きっと記憶があった頃はすごい仲が良かったんだろうなって、思い出せないことが不甲斐なかったんだ、でもねある日夢を見たんだよ、リトくん君が笑顔で僕を連れ出してくれてね、そしたら忘れていた記憶を思い出して」
彼は喋っているのを宇佐美は黙って聞いていた
テツ「でも、きっとみんなは僕が記憶を戻したら喜ぶのを知っていたんだ、でもいざ口にだそうと思ったら怖くて言えなくて
でも結局バレちゃったね、相変わらず感が鋭いなリトくんは」
そう言って彼は涙を拭いながら笑顔で言った
テツ「ねえリトくん」
テツ「僕を連れ出してくれてありがとう」
宇佐美は今にも泣きそうな声で言った
リト「うん」
テツ「あと、遅くなってごめん、辛い思いさせてごめんね」
宇佐美はうんと頷く
テツ「それと」
彼は宇佐美の顔に
両手を置き持ち上げ顔を近づけ言った
「ただいまリトくん!」
と言い笑った
宇佐美は我慢の限界で涙を流した
泣いた宇佐美を見て彼はあたふたしてどうしようと焦っている
リト「全く、おせえよお前」
宇佐美のその一言を聞いて
申し訳なさそうに笑顔で
テツ「いやぁごめん」
と言った
そして涙が止まった頃宇佐美はまた口を開いて言った
「おかえりテツ」
後から来たメンバー達も号泣しながらテツに抱きつきました(主にマナウェン)
しばらくして、退院できるようになり
拠点に戻り
またいつものようにギャイギャイ騒いで笑って
そんな日常をまた取り戻したとさ
めでたしめでたし
今度は違うメンバーで書きたいですね〜
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