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dollhouse
とある日
若い夫婦が
不思議な人形を”2つ”見つけたとさ
その人形は”操り人形”と言って
夫婦が一つ一つの糸を動かすと
操り人形は動かされた通りに動き出す
夫婦は巷では有名で
妻は”れいら”
夫は”さとつ”
妻は桃髪の操り人形に”けちゃ”
夫は碧髪の操り人形に”Chigusa”
と名前を付けた
けちゃ ちぐ兄〜!
ちぐさ どうした?
けちゃ えへへ
けちゃ なんでもなぁい
ちぐさ そうか…
操り人形達は
突如言葉を発するようになった
ちぐさ けちゃ、此処は危ないから、
下がってて
けちゃ で、でもちぐ兄ッ
ちぐさ 大丈夫…安心して
ちぐさ お兄ちゃんを信じて…?
けちゃ わ、分かった…
そして動くようにもなった
2つは…いや、”2人”は
“兄弟のように”生きていた
そして、それを見た夫婦はと言うと
微笑ましげに
眺めていたと言う
いつしか2人は
“操り人形”から
“人間”へと変化した
けちゃは操り人形でありながらも
体が弱かった
だからか
“人間”に変わっても
体は弱いままで
直ぐに風邪をひく
だが、
けちゃが風邪を引いても
ちぐさが看病してくれる為
「風邪なんか怖くない」
が、けちゃの口癖となっていた
けちゃは基本的にお人好しであり
自分が”良い人”だと認識すれば
その人には直ぐに懐くタイプの弟だった
ちぐさは体が強く
体の弱いけちゃをいつも世話していた
何かあれば守り、戦うし
けちゃが風邪を引けば、
治っても1週間は必ず傍に居るという。
過保護で頼り甲斐はある負けず嫌いな性格
だが、ちぐさはけちゃと真逆で
けちゃ以外の人間には懐かず
けちゃに危害を及ぼす人間を始末する
けちゃに害が及ばない様に仕組む
褒められても無表情だが確かに照れる
ツンデレ兄だった
コメント
1件
表現の仕方が好きすぎる♡ ちぐちゃんのツンデレはいいですよね!