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hntcです。Hをさせたいが為に書いたので非常にご都合展開。
鯨人、騎士、hntc
分からない方はブラウザバック推奨。
では、よろしくお願いします。
芸人はふたり、さんにん、もしくはそれ以上。一心同体と変わらない関係。しかし、恋情でもなければ、友情でも、愛情でもない。1番近いのは家族だろうが、家族と言う言葉は嵌らない。何でもと言っても過言ではないほどにお互いを知っているが、どこか心はドライになれる。それに、家族なんてそんなものにはなれないし、それになりたいと望む人も多くないだろう。やはり相方は相方という言葉でしか表せない。
では、その関係が深くなり、拗れ、簡単に相方という言葉では表せなくなったとき、人はそれをなんと呼べば良いのだろうか。
地方での出番終わり。夕方であたりも少しずつ暗くなってきた時間にふたりは楽屋にいた。
「土屋、夜時間ある?」
帰りの準備をしようとかけていた伊達メガネをケースにしまったところだった。
「はい、大丈夫ですよ。」
机に向かっていた視線を彼に向ける。
「ネタ合わせしたいから後で部屋きて。」
「わかりました。」
出番終わりの時間もあり今日は泊まりの仕事で、明日もやることは東京に戻るだけだったため、隣同士の部屋。行き来は簡単だし夜が遅くなってしまっても大丈夫だろうと提案を承諾した。
「じゃ、お疲れ。」
「お疲れ様です。」
テキパキと帰り支度を進め、話が終わる頃には彼はコートを着て楽屋から出ていった。いつも通りの何気ない日常。冷たくも感じられるし、とはいえビジネスパートナーでしかないコンビであればこんなもの。それ以上深く考えず自身も帰り支度を進め部屋を後にした。
夜の9時。
軽く外で食事をしてから塙さんの部屋をノックする。
「お邪魔します。 」
ガチャと開いたドアから小さく顔を覗かせた彼に挨拶してから、入室する。
大きな窓があってその先にはいくつかの街灯が光る閑静な街並みが拡がっていた。その前に置かれた大きめのカフェテーブルと、それを挟むように置かれたふたつの椅子にそれぞれ腰掛けた。
それから真面目にネタの話をして、実践してみて、あーだこーだとやっていたら小一時間が経っていた。
一休みしようかと塙さんはベッドに体を預けたようで、自分もピシッと伸ばしていた背筋を緩める。
「やっぱり塙さんは凄いです。」
「なんだよ急に。」
分かりやすく怪訝な顔をする。きっと隠す気もないんだろうけれど、それが嬉しい。
「僕じゃこんなにも面白いネタは書けませんから。」
「買い被りすぎだな。」
「そんなことないです。」
「そりゃどうも。それよりビール取って。」
ホテル特有の高めの枕に頭を沈めたままちょんちょんと備え付けの冷蔵庫を指す。どうにも褒められたのが小っ恥ずかしいらしく早々に話題を切り替えさせられてしまった。本当に、大切で素敵な人なのに。
「ネタ合わせはもういいんですか。」
腰を上げて冷蔵庫へ向かう。
「ちょっと入ったくらいじゃ大丈夫だよ。」
「わかりました。」
恐らくこれ以上はネタ合わせは進まないだろうが、あとは軽く詰めるだけだ。後日でもどうにかなる。冷蔵庫からビールを2本取りだし、そのうちの一つをどうぞとベッドサイドに置かれた小さなテーブルに置いて、自分もベッドの端に腰掛けた。
「ありがとう。」
塙さんも上半身を起こし、2人揃ってプシュッと缶のプルタブを開ける。
「「乾杯」」
カチンと缶同士を当て合い酒を煽った。
もう何年も一緒にいるのだからわざわざ乾杯しなくてもいいが、ツイしてしまうのは飲み会の多い芸人のくせなのかもしれない。ぼんやりと考えていたら特に会話も生まれず手持ち無沙汰となってしまう。
「テレビ付けていいですか。」
会話がないのは特に気にならないが、何もせずに酒を飲むのは味気なくてテレビをつけた。
「返事する前につけてんじゃん。いいけどさ。」
結局二人並んで酒を飲みながら部屋に備え付けられた小さなお菓子を食べ、バラエティ番組を見て時間を過ごした。それからなんだかんだ何缶も開けて、いつの間にか夜も更けて、なかなかに良い時間。これ以上ここに居座るのも迷惑になるだろう。
「思ってたより遅くなっちゃいましたね。すみません、そろそろ部屋帰ります。」
リラックスしていたせいで脱げかけていた館内用に置かれていたスリッパを履き直し、立ち上がろうとしたところで腕を引っ張られる。酒が入っているのもありバランスを崩して倒れ込むようにベッドに横になった。
「塙さん…?」
「もうちょい居ろ。」
「はい?」
酔いによって軽く紅潮した頬と薄く膜張った瞳で見つめられると、ついつい胸が高鳴って吸い込まれるようで、断ることが出来なかった。
「…わ、かりました。 」
呆気にとられた僕を他所に塙さんはここに座れというようにぽんぽんと足と足の間を叩く。それに素直に従い背を預けるようになると優しく体を包み込まれる。
「どうしたんですか。」
「結局ネタ合わせしなかったな。」
僕の肩口に口を埋めたまま彼は返事をした。
「お酒飲み始めた時点でする気失せてたんじゃないですか。」
「うん。土屋と久々に飲みたかっただけ。」
彼の体温と素直な返事に心拍音がはやくなる。
「目的は達成されたはずなのにどうして帰してくれないんですか。」
「……。 なぁ、土屋さ、お前俺のこと好きだろ。」
少しの沈黙の後、返されたのは予想の斜め上で、質問への返事とも取れる無視したとも捉えられるどこか曖昧で、されども真をついた言葉。
どうして。いつ。どこで。なんで。
短い疑問詞ばかりが脳内に浮かび上がっては、別の疑問詞で塗り替えられる。
「すみません。」
いくらでも言い訳できるはずなのに、全てを見透かされているような気がしてただ謝ることしか出来なかった。
「いいよ。お互い様だし。」
「すみません、」
そのまま塙さんに抱き締められたままただ硬直してしまう。今だけは沈黙が苦しくてどうにか気をそらそうと話題を探して脳内の引き出しを開けては漁る。
…お互い様?
思考の中で見つけた違和感。普段は多少の違和感なら見過ごせるが、こればかりは見逃せなかった。
「お互い様って、どういうことですか。」
塙さんの顔を見ようと振り返るが、結局上手くいかず正面に見えるのは塙さんの首筋だけ。それでも、めげずにどうにか視線だけでも顔を見つめる。
「そのままの意味だよ。」
同じように視線だけを向けられる。
「都合のいい様に解釈しますよ。」
「いいよ。それで。」
少し挑発されているような気がするその目にまんまに乗せられてしまう。
塙さんの肩に手を置いて背筋を伸ばし軽く唇を重ねる。 それに何も言わずに黙って受け入れた事を承諾だと受け取り今度は長めに唇を重ねた。
「ふふ。」
「なんだよ。」
「僕、いま幸せです。」
緩んでしまって仕方がない頬親指と人差し指で挟まれる。その痛みがこの 状況が現実だと知らしめられているようで嬉しかった。
同意の言葉代わりに今度は向こう唇を重ねられ、そのまま塙さんが自分に跨るような体制に変わる。
「なぁ、シよ?」
耳許で囁かれた普段よりもいくらか低い声。思いを馳せていた人からの情慾を含んだお誘いを断るなんて出来るはずなくて、返事の代わりに塙さんの首に腕を回し口付けた。
「んっ…、んんっ」
酸素を求めて無意識に開いた口に舌が差し込まれ、それが歯列をなぞり余すことなく咥内を寵愛する。
「ふっ…ッは、んんっ、」
頬に手が添えられ一段とキスが深くなる。苦しくてバンバンと胸元を叩くことでようやく解放された。
「ッは…、はぁ…、っ」
「目、蕩けてるよ。」
「誰のせいですか。」
「俺のせい。可愛いよ。」
生理的に流れた涙を親指の腹で拭い、目元にチュとわざとらしく音を立ててキスされた。
唇が降りて首筋に埋まる。
「はぁッ、んっ、…」
痕がついてしまいそうなくらい吸いつかれ、無意識に声が漏れてしまう。
そのままの状態でパジャマ代わりのスウェットに手が侵入し、指が胸の突起を掠める。唇が離れ、スウェット脱がされ、今度は胸に吸いつかれた。片方は啄まれ、もう片方は摘まれる。それだけでも十分な刺激なのに、塙さんはもう片方の空いた手で既に熱を持った僕の下半身をまさぐった。下半身も同じように脱がされ、内股に手が添えられる。裏腿から芯につーっと手が動き、彼によって作り上げられた脚を開いた格好。
挙句に唯一のアンダーウェアにも指をかけられる。
「腰、浮かせて。」
「っ…はい…。」
抵抗出来るはずも、する気もなくて羞恥はありつつも大人しく腰をあげる。
少しずつ下げられたそれにより屹立していたそれがぺちんと腹にあたり露になる。ウェアは足首を通り指先からも抜けていく。
1枚も脱いでいない彼と、一糸纏わぬ己の姿の対比に顔が熱い。
「は、なわさっ…も、脱いでっ」
興奮のせいで上がった息によって途切れ途切れになってしまった言葉はそれでもしっかりと伝わったらしく、彼も纏っていたものを脱ぎベッドの下へと放り投げた。それだけの事にも欲情して背筋に電流が走ってしまう。
「っ、はやくっ…」
「煽んなって。」
クリクリと胸の突起を虐められながら、肉棒を握られその手を上下に動かされる。
「あっ…、んんっ…はッあ、…っ」
彼の親指は裏筋をなぞり、グリっと先端を腹で押しつぶす。
「あぁっ!やっ、はぁ…んっ、」
「腰揺れてるよ。」
無自覚のうちに起きた痴態を指摘されたことが恥ずかしくて揺れを抑えようにも、上下に扱かれ、全身をグリグリと執拗に攻められ、止めれば自分には出来ない強い快楽のはけ口がなくなる今の状況ではどうにも止まらない。むしろそれはいいスパイスとして作用してしまい、溢れる液は肉棒全体に広がり扱かれる度にグチュグチュと卑猥な音を響かせる。
「あっ…んっ、あ、ぁあっ…!!!!」
胸と肉棒、心に与えられた刺激に耐えられず、先から白濁液が飛び出る。
それを確認して、彼の唇と手は今の定位置から離れ、下半身に集まった。
「挿れるよ。」
「っ、ひっ…、ぁ…っ」
集まったうちの片手。彼の手は前からでた白濁を掬い取り、すぼったままの後孔に宛がう。休まず行われる行為に一瞬”最後まで持つだろうか”という思考に見舞われるが、そんなことはどうでも良くなるくらいの快感が直ぐに全身を駆け巡る。
恐らくまだ硬いままであろうソコには1本だけ指が差し込まれ小さく中を愛撫し次第に中にある指を2本、3本と数を増やし十分に柔らかい肉壁へと姿を変えた。
それでも執拗に攻められるそれが彼なりの気遣いだとは分かりつつも、意図的に焦らされているような気もして気持ち良さに苦しさが混ざり始め堪らず口を開く。
「んっ、も、やぁっ…あっ、」
「こんなになってるのに?」
「あぁ゛…っ、ぁ…」
肉壁にあるぷくりと膨れた場所を潰され汚い声が漏れ出る。快感かこの苦しみからかは分からない涙の流れたあと、目元で乾いた感覚に気持ち悪さを抱きながら彼の首に手を回す。
「っ…はッ、だ、からァ、くださいっ、塙さんのおっきぃの…、」
不格好に押し付けるようなキスをして精一杯可愛子ぶってみた。
その作戦は功を奏したようで余裕綽々な表情から一変、ギラついた動物としての彼がチラつく。
「だから煽んなよ、っ…。」
指を抜かれひくつくソコに彼の肉棒があてがわれ、侵入してくる。ゆっくりと肉壁をかき分け、確実に奥へ奥へと進んでくる感覚に高揚感が自身を包み込む。
「ひっ…ぁあっ…んっ、あっ…」
「入った…大丈夫?」
コツンと最奥に彼が当たるのが分かる。
「大丈夫、ですっ…。」
息が上がって上手く話せない。それでも必死に頷き言葉を紡ぐ。
「じゃあ、動くぞ。」
頭を撫で、キスを落としてから彼の腰は律動を始めた。
「ひゃっ、あっ、…あぁっ、んっ…」
強い快楽と耳を塞ぎたくなるほどの甘い自分の声。先回りしたように捕まえられシーツに押し付ける彼の両手によりそれは叶わない。
無抵抗に与えれるものを享受し、とめどない嬌声を溢れさせ、必死に彼にしがみつく。
「ぁあんっ…や、あっ、おかしくっ、なるぅ…んっ、んんっ…」
ぱんっ、ぱんっ、と響く肉と肉がぶつかり合う音に脳までもが蕩けるような感覚に襲われる。安心させられる優しく触れた唇は嬌声をくぐもったものにさせた。
温かい愛情に落ち着く心とは反対に、腰の動きは勢いを増すばかりである。
「あ、はやぁ、はやいですっ、ッむりぃ、…」
「っは、無理じゃ、ないだろ。」
人生で味わったことの無いほどの強すぎる快感に生理的な涙が溢れて止まらないが、それすらも幸せに感じられる。
塙さんの余裕無さげな表情はやはり珍しくて、それだけでビリビリとした電流が流れて仕方がない。
「、もだめっ…イッちゃいっ…、ます、あ゛っ、んっ、」
「締めすぎ、俺も、も、ダメかもっ…」
捕らえられていた手は解放され、僕の手を捕えていたた彼の手は、今度は僕の腰へと添えられた。だでさえ早い律動は更に勢いを増し、ラストスパートだと言うように容赦なく奥を突き上げる。
「は、ッなわさっ、…ッナカ、くらさっ…ぁ、あぁ゛、イグッ…ん、んんっ…!!!!」
「土屋っ…好きだぞ、ッ…」
身体が震え尖端から白濁液がとびだしたと同時に、中に生暖かいものが広がる。
「っは、はぁ、んぅ…」
暫くは繋がったままキスをしたりハグをしたり、つかの間の行為の後のイチャつきを満喫した。その後、中にあったものを引き抜き、出されたものを書き出してもらう。それでも感じた時は流石に驚いた。気持ち的にはもう一度したいくらいだが、体が心に追いついていかない。
仕方なしにシャワーから出てバスローブに身を包む。本当ならあのまま眠ってしまいたかったのに我ながらよく頑張ったものだ。
中に出したのと、自身のものは腹にかかっていたため、大して汚れていないベッドに横になり、彼のスペースも開ければ、彼はそこに入ってくる。
「僕も好きですよ。塙さんのこと。」
「…急に?」
「さっきの返事、手一杯で出来てなかったので。」
「あぁ、」
納得と言ったように頭を揺らす彼の胸元に頭を押し付ける。
「塙さん、起きても隣にいてくださいね。」
少しだけ不安で顔を見ずに独りごちた言葉。
「もちろん。土屋こそな。 」
それに頭を撫でて答えてれた。年上の包容力に甘えてばかりの1日だったような気もするけれど、きっと彼もそれを望んでいる。見えないように押し付けていた顔を上げ、軽く唇を合わせた。
「おやすみなさい、塙さん。」
「おぅ、おやすみ、土屋。」
以降言い訳兼独り言
ここまで読んで下さりありがとうございました。
最近東洋館に行きまして、騎士にお熱です。Tcyさんの、SDGsヘアを生で見れて感無量でした。
さてはて、
恐らく、塙さんは土屋さんのことお見通しなんだろうなぁと。なんだか、塙さんがカッコよくて、土屋さんが可愛いすぎる感じになりました。
土屋さんと奥様の話を聞く度に、Mの土屋さんを書きたい!と思ってはいたのですが、そんなに出てないかもですね。 猛省し、次作こそ!
拙い文書で申し訳ないですが、精進して参りたいと思っておりますので!
ではでは、独り言も合わせて読んでいただきありがとうございました。
またどこかで。