そしてプナールは、二本目の枝を超えるまでに成長した。基準をさらに上へと求めていくその心は、一つずつ新しい自分を掴んでいくその姿は、かつて地上で不幸を嘆いていた彼女とは別人だ。
俺があの枝にいた頃は、こんなことを感じたものだ。地上にいても悩みはある。ここにいても悩みはある。地上の悩みは同じ地を這いずり回っている証拠として。ここで起こる悩みは上に向かっている証拠として。遠く離れた地上の景色を見て、彼女は今、何を感じているだろうか。
ここまでくれば、壁を乗り越えるのはもう時間の問題だ。安心して見ていられる。よくここまで志を変えずに、諦めずに、頑張り抜いたと思う。
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