モノローグ メズリア・フロートver.
私は気弱で、すぐに騙される人だった。
小学生の頃だって、脅されて嘘の答えをそのまま書いてバツになった事もあったし、頭が悪いせいで一年生の漢字や算数のテストさえまともに出来なかった。その代わり音楽だけはいつも100点だったから私は音楽を中心に頑張ることを決めた。私はその日からどのように周りに音楽を広めるか、ずっと考えるようになった。ピアノを公の場で弾く?ギターを演奏する?色々考えていた。
ある日、リコーダーの練習中、大きな地震が起きた。私達の校舎は速攻で崩れ落ちた。私達は3階にいたため、そのまま1階に落っこちた。色々なところを骨折して動かなかったし、意識も遠くなっていた。誰も助けてくれなかった。この時、私は人の事を信用出来なくなった。
気づいたら私は寝ていた。目を開くとすぐそこまで火の気が広がっていた。周りには誰もいないし、同時に私は瓦礫の下敷きで、呼吸がしづらくなっていた。轟音と共に来たのは余震。更に潰されて、とうとう揺れによって瓦礫と瓦礫の摩擦台となって全身に擦り傷ができた。それでも私は耐え続けた。でも、徐々に眠くなってくる。今日寝てないのかな…と思いながらも、起きようとする。
すると、急に身体の重さがなくなって、目を開けると辺り全体が真緑な草原だった。ねこのようなものが近づいてきて、注射を見せた。私は何も考えられず、その注射を受けるしかなかった。感覚的に採血だろうか。なんかチクチクした。そして私は気を確かにして、自分で注射の針を抜いた。ねこだろうが今の私は誰も信用出来なかったから、採血と騙して毒を入れるかもしれないと思ったからだ。腕からは擦り傷や裂傷、無理やり注射を抜いたせいで血が流れ、滲んでいた。
でもそのねこ達は注射を刺そうとするから、抵抗した。でもなんでだろう。ねこ1匹なのに圧倒的にこっちが負けてる。力も立場も負けている。遂に私は抵抗をやめて、大人しく採血を受けた。終わり次第、ねこたちは去ろうとした。私はその後を追ったら、ねこの街が見えてきた。でも不思議だ。夢でも1回見たことがあるのがいる。そのねこに話しかけると、「きてくれたんだね」と言った。
どうやらその夢で見たねこはゴマたんというらしく、この街、この国のリーダーらしい。数日経つと周りのあたたかい雰囲気によって私の心は打ち解け、優しく接せるようになった。
人に優しくされると、相手も自然的に優しくなる。そんな事を学んだ時でした。
今私には、人ではないけど、ねこの友達がたくさんいます。
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