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陸徒「これ見ていい奴か？」
音魅(いいなぁ…成功したらあんな感じなのかな)
陸徒「結局柚璃達は間に合わなかったけど」
音魅(なんで目の前にいるのに気持ちを伝えられないんだろ)
音魅(…苦しい……な)
陸徒「音魅？」
音魅「どうしたの？」
陸徒「音魅…なんで泣いて…」
音魅「え…？」
音魅「あれ？本当だ、なんで…」
音魅「ごめんね、すぐ止まると思うから」
陸徒「でも…」
音魅「すぐに…」
音魅(これまずいやつだ……)
陸徒「音魅ついてきて」
公園
陸徒「はい、水」
音魅「ありが、とう」
音魅「…ごめんね、なんか」
陸徒「ううん、別に大丈夫」
音魅(言えないのは苦しいけどでも自分で決めた事だし)
音魅(結構辛い事だって分かってたのに)
音魅(分かってたのに、『告白』を目の当たりにして羨ましくなってなんで自分は言えないんだろうって)
音魅(思ったら、苦しくなったんだ)
音魅「ごめん…」
陸徒「本当に、本当に大丈夫だよ」
陸徒「誰だって泣きたい時はあるだろうし」
陸徒「なんで泣いたのかも聞かないから」
陸徒「なんだったらもう帰ってもいいし」
音魅「別に嫌な事があったから泣いたわけじゃなくて」
音魅「なんでみんなはできて自分はできないんだろうって思ったら辛くて」
音魅「私もみんなと同じ気持ちなのに」
音魅「悔しいのかもしれない」
音魅「ただ今の状況がすごく辛くて泣いちゃったの」
陸徒「……俺にできることは少ないかもだけど、遠慮なくわがまま言っても大丈夫だよ」
陸徒「頑張って応えるから！」
陸徒「1人で泣かないならそれでいいよ」
音魅「……！」
陸徒「雪も降ってきたし、帰ろっか？」
音魅「うん……//」
音魅(もう陸徒くんの笑顔すら直視出来ない…)
音魅(陸徒くん……大好きです)
音魅(心の中では言えるのに)
