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主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
柳生敦也(51)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
赤木龍一(33)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官付き監察官
工藤哲也(45)…警衛局中央監察部首席監察官
有藤慶之(25)…警衛局最高監察部最高監
「緊急非常事案入電中。現在時より1時間前、同士HP(警衛局附属病院)にて感染者1名が医官及び病棟警備に当たっていた警衛官3名を襲撃し逃走。対象者の名前は蔵島壱成。警衛局特殊広域緊急機動部隊(ULTIMATE)所属の警衛官との情報あり。対象者の身柄拘束を最大目標とし現在時より対象者の捜索を開始せよ。以上中央指令部」
中央指令部からの緊急無線を受け本隊のメンバー達は一斉に警衛局を後にした。
かつての中央指令部はULTIMATEの指揮を目的に当時の総統であった長内貴也により創設された。そのため中央指令部はULTIMATE所属の部署であった。
その後総統が変わると中央指令部は警衛隊全ての部隊の最高指揮を担当することになった。そしてそれと同時に中央指令部はULTIMATE所属から中央監察部と同じ無所属の部署となり総統に中央指令部最高指揮官としての権利が与えられた。そのため今では中央指令部内ではULの擁護派が減りつつあった。
「失礼します」
中央指令部長室に1人の中央指令部員がやってきた。
「どうした?」
「長内さんあなたに中央指令部長解任の要請書が届きました」そう言うと男は1枚の紙を見せた。
「何だと?」長内がその紙を取ったその時部屋に次々とスーツを着た男達が入ってきた。
「最高監察部だ。長内貴也、お前に中央指令部長解任の警告をしに来た。」そう言うと男は自分の名刺を机の上に置いた。
「俺の名は有藤慶之だ。最高監察部で頭張ってる。」最高監察部とは総統直属の部署であり中央監察部よりも上に属する。首席監察官及び中央監察部の取り締まりを唯一行える部署でもある。
「あの人有藤さんじゃね?」
「有藤?誰だそいつ」
「知らねーのか?最高監察部のトップだよ。最高監の有藤慶之だよ」有藤の姿を見て中央指令部員達はざわついていた。
「いくらなんでも急すぎないか?」
「下手な真似でもしてみろ。俺はお前を無職にする。とにかくお前はしばらく自宅謹慎だ」そう言うと有藤は笑みを浮かべながら部屋から出て行った。
「有藤さんよー。目的はなんだ?」長内が聞くと有藤は長内を睨みつけた。
「目的?そんなのお前に言って何になる?」そう言うと有藤はそのまま中央指令部室から去っていった。
その後荷物をまとめると長内は中央指令部室から出た。その時だった、赤木が目の前に立っていた。
「お前も有藤に言われたか?」
「赤木もか?」
「あの男、色々とやばい過去がある。まー俺についてこい。詳しい説明してやるから」そう言うと赤木はそのままエレベーターに乗った。
「ちょっと待ってって」長内はダンボールを抱えながらエレベーターに乗った。
その後赤木は警衛局を出ると止まっていた車に乗り近くの廃ビルに向かった。
「ここはULの一時的な待機所と思ってくれ」赤木が言うと長内は戸惑いながらも近くにダンボールを置いた。 ……………………………………………………………「俺だ。ULの解体作業は順調だ。後は〜そうだなー総統も辞めさせるか」有藤は笑いながら電話をしていた。
電話の相手……それは亜細亜連合の頭 上妻龍臥だった。
「有藤、お前しくじったらどうなるか分かってんだよな?」
「わかってるよ。全ては革命のためだ。任せろ。革命に犠牲はつきものだ。彼には犠牲者になってもらう。そうだな、医官への暴行容疑で死んでもらうか笑笑」
そう言うと有藤は電話を切った。
その後有藤はUL出身者であった首席監察官の工藤を拘束し中央監察部を廃止に追い込んだ。そして中央指令部長の座に自ら就任し警衛隊の最高指揮権を得た。
当初、有藤の勝手すぎる行動に総統は疑問の声をあげていた。
すると有藤は総統を拘束し最高監察部主導での総統解任会議を開いた。これにより解任に追い込まれた4代目総統はそのまま警衛隊から身を引いた。
そして8月9日、有藤慶之は5代目総統の座についた。(後に8·9の悲劇と呼ばれる)