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『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.49
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
るな→❄️
じゃぱぱ→🟢
Midwinter→” ”
7→「 」
lua→【 】
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side:猫宮伊舞 -nekomiya imu
まず言わせて貰おう……
👀「フレーッッ!!!!!(全力 」
🐤「ふれーーっ!!!(上に同じく」
とても、やかましいです。()
マジでコイツら0か100かしかないんですか???
…いや誰に聞いてんだ俺。ついに疲れすぎて壊れちまったかもしれない。
👀「鬼姉貴ー!!!!!」
🎀「ぜってぇ殺すからなそこ二人ッ!!!」
🐤「え”“っおれもっすか?!?!?」
諦めろぽん太。こう言うときのひなこは何を言っても止まらない。手が付けられないから諦めてボコされるべきだな、よし。(何も良くない)
…そして、そんなむさ苦しい男共の応援とは打って代わり……
❄️「きゃ~っ!ひなこちゃんかっこいい~!!」
🍪「さっすが我らがお嬢~!」
🟢「えっと…が、頑張って祭さん!」
🎀「頑張るね!!!!!」
🐾『贔屓が過ぎるだろお前。』
横槍を入れながら、安全地帯と化したテント下でプログラムの紙を団扇代わりにぱたぱたと動かす。
🐾『……もう終わりか』
👀「なーにー?いむくん寂しいのー?」
🐾『うざい』
👀「いでっ」
背後からニヤニヤした顔で両肩に手を置かれる。うざい。
プログラムの紙でぺしっと叩いて振り払う。
👀「ぽん太ぁ~いむがいじめる~」
🐤「それは酷いですねぇよしよし」
よしよし、とは言いつつも容赦なくぶっ叩いているように見えるのは俺の気のせいなのだろうか…いや絶対気のせいじゃねぇなこれ。流石の俺も同情した。
🐾(楽しかったな、今まで)
最初は…俺が風邪ひいたんだったっけ。
そこからぽん太に合って…海行って、問題起こして…ぽん太の話聞いて……
文化祭もやったっけ。あれは体感すっげぇ長かったなー…会長とか清水先輩とも仲良くなったし。ひなこも、なんとなくぷっちーともっと仲良くなってたような気がする。
喧嘩するほど仲がいいって言うし…ひなこが一方的にボコしてるのは見ないことにしよう。
…で、体育祭。準備中にサボりかけてたときはじゃっぴと仲良くやってたっけ…
言葉に表すと随分短く思える物語だった。波乱万丈だけど、それでいて楽しくて…くだらない毎日だった。
🐾『……』
もう秋だ。来年には二年生になる。
俺もぷっちーもぽん太も、二年生。
ひなことかじゃっぴは三年生になる。
来年だって確かに体育祭はできるけど、それでも名残惜しいものがあった。
🐾(俺らが一年で、ひなこ達が二年として過ごす体育祭は…これで終わる)
🐾(あぁ、「終わりたくない」な)
#👀🎀👾🐤🌰🐺
ほのん👾
1,934
#ごほんにんさまとはかんけーありません
かしわもチ
747
──────────────
「じゃあ、終わらないようにする?」
🐾『うわっ?!』
急に世界が暗転して、目覚めたとき…
俺は野原の上で寝転がっていた。
そんな俺を見下ろすのは、俺と同じ紫髪の背の低い子供…白いマフラーを巻いていた。季節外れにもほどがある。
🐾『…おいガキ、親が心配するだろ。一人でこんなとこ来んなよ帰れ』
「えー、酷いなぁお兄さん。オレは自分自身の意思でここにいるの!」
「……あとさぁ」
「帰るのはオマエの方だよ?」
🐾『…!』
見たことがある。
このガキ、前…文化祭のときに見たあのガキだ。
【ガキ、ですって。可哀想ですね、7さん】
「あ、ねーさん!」
🐾『…アンタ、誰?』
【lua…ルアとお呼びください。彼は7…ナナで良いわ】
【急に呼び出してしまってごめんなさい】
🐾『……』
ナナに「ねーさん」と呼ばれた女?は、ナナを抱え上げて言った。
【7さん、そろそろ帰らないとMidさんに怒られますよ。今日のプリンが抜きになってしまいます】
「それは嫌!!」
【だったら早く帰りましょう。
……警戒対象の猫宮伊舞さん、で間違いありませんね】
🐾『…そーですけど?』
警戒対象、ね…何が危ないのか分かんねーけど、コイツらからは人間らしい気配を全く感じない。
多分、とっくに死んでる奴らだ。
そっちでわいわいすんのは構わないけど、俺たちにまで害をなすのは許せない…あんまり面倒なことしないでほしいんだけどな。
【貴方に折り入ってお願いがあるのです…簡潔に言いましょう】
【警戒対象、清水月を呼んでほしいのです】
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side:Midwinter
ピコン、と通知が鳴る。デスクの方からだ。
“あー…?はぁ、またかよ。だりぃな”
デスクに座ってコンピューターを操作する。どうやらまたもや上司からの連絡だそうだ。超だるい。
“なるほど…『姐さんと7がまたあっちに干渉しに行ったから呼び戻せ』、と……”
“……はぁ?!?!”
“あんっっのクソガキ共が!!こっちの仕事増やしてンじゃねぇよ!!!”
姐さんよりは年下だけど。
台パンを通り越して台バンをしてから、収まりきらない怒りをどうにか抑えるために拳を握りしめる……
結果から言おう、逆効果だった。全く収まらないし、何なら増えてる。時間差で怒りが増幅する魔法でもかかってんのか。
“あーーもーーめんっっどくせーー…いい加減退職したい……”
退職なんて言う概念はないんだけど、と心の中でひとりツッコミをする。
姐さんは心が読めるから面倒だけど、危険度で言えばcaution。
メンタル面で危ないって言うだけで、直接的に殺しに来るわけではない…が、
“人間にとっては、むしろそっちの方がめんどくせぇんだよなぁ…”
しかも干渉してるのは警戒対象の猫宮伊舞。
オレが前まで契約していた松海冬知は、オレが契約していたから警戒対象ではなく微保護対象になる…だから問題はないけど、
「警戒対象」は違う。
保護対象は守るべき存在…微は付くけど、松海冬知もこの部類に当たる。契約していた時代はバリッバリの保護対象だった。
警戒対象は警戒するべき存在。これには猫宮伊舞と清水月が当たる。
…そして、姐さんと7はその二人と契約していない。
“悪魔と契約していない人間で、その悪魔と関わりが深かったり共通点があったりする20歳以下の人間……ねぇ”
“猫宮伊舞は7のちょっと遠い血縁で、清水月は…姐さんの妹の曾孫か。つまり血縁だな”
成仏しきれなかった奴らが悪魔になる…そして、成仏しきれなかったって言うことは未練があるってことだ。
未練があるなら、血縁関係にある人間や生前に親しかった人間、共通点の多い人間なんかに害を及ぼす可能性がある。
害を及ぼす……つまり、”こっちに引き寄せてしまう”かもしれないっていうことだ。
“姐さんはまだ多少倫理観があるから良いが、7は善悪の区別がついてない…つーか善悪の区別がバグっちまったガキだ。どうすっかな…”
子供時代に死んじまった悪魔は、精神的に幼いことが多い。虐待や病死、事故なんかで死んじまった子供は未練なく死んでいくタイプがほとんどだが、偶然7みたいなガキがこっちに流れて来ちまうケースもある。
“……それもこれも、ほぼ人間のせいだっつーのに…”
恵まれない子供を助けたいと思うのは悪いことなのだろうか。悪魔だからと言って、そこまで良心が無いわけじゃない。
むしろ、オレは悪魔の中でなら割と優しい方だと思う…これは自意識過剰ってわけじゃねぇからな。
“っよし、行くか”
“あんまり長く7を放っておくと何が起こるか分からねぇし、姐さんもストッパーが外れちまうかもしれねぇ”
“下手な真似して警戒対象を殺しちまわねーようにしねぇと…”
どれだけ運動神経が良くても、どれだけ肉体的に強くても、
人間は内側からの攻撃…つまり、「精神的ダメージ」には弱い傾向にある。
むしろ、肉体的に強いやつほど…内側が弱いのを隠すためにわざと強がるんだから。
“猫宮伊舞はその典型だ…普段はヘラヘラ笑ってるが、中身はガラス並みに弱い…叩いたらすぐ壊れちまう”
“……ま、それはオレも同じか”
同類同士仲良くしようぜ。
あいにく、オレは松海冬知よりもお前と似ているらしい。不本意だけど。
オレは拡声器を取り出した。スイッチをオンにして、試し撃ちとして近くの実験用ラットに拡声器を向け…言葉を口にする。
“……《止まれ》”
ピタリと止まったラットは、10秒ほどすれば自動的にすっと動き出した。
──主にwarningのみに与えられるものだけど、悪魔には能力と言うものがある。…オレや姐さんみたいに、悪魔になってからかなり長い年月が経ったcautionも後天的にそれを得ることがある。
姐さんは姐さんの存在を認識した人間や悪魔の心を読める…まぁつまり、盗み聞きはできないわけだ。匿名で聞ければそれほど良いことはねぇけど、そこまで便利にできてない。
7は…確か、世界間での移動が可能らしい。オレ達は普通、特別な何か…言うなれば上からの許可とか、契約している悪魔を人間が呼び出したときとか。そう言う時にしか移動ができないものだけど、アイツは違う…自分の好きなときに遊びに行って、問題を起こして帰ってくる。言うなれば空間を自由に行き来できる某どこでも○アだ。
上にとってはとんでもない優れものでありつつも、同時に危険な存在でもある。
だからwarning認定されてんだけど…とぼんやり思いながら、拡声器のスイッチを切る。
コレはオレが長らく愛用している拡声器だ…一応予備は幾つか持っているが、一番効き目があるのはコレだ。
さっきは試し撃ちだったからあんまり力込めてなかったけど、五感の何かしらを一時的に機能しないようにすればさらに効果が増す。
通常では、持続時間は10秒から30秒程度…こう言う動作停止系は苦手だから10秒余りしか効果が持続しない。クッソめんどい。
どちらかと言えば意識に干渉する方が得意なんだけど…
そして、五感のどれか1つを封じたときでは大体2~3倍くらいの効果になる。我ながら恐ろしい。
封じるものが増える度に効果も上がっていくのだから更に恐ろしい。我ながら。
頬を両手で軽く叩き、深呼吸をする。
“あっち”に行くためには、前述した通り上からの許可が必要になるが…オレは上から気に入られているからある程度の勝手は許されるだろう。それに、
“まだ松海冬知とオレは接続が繋がってる。”
(契約した人間側が生きているんだから、契約が終了している今の状況でも向こうに行くことくらいはできるはずだ……)
(それに、松海冬知はオレと契約していた人間。つまりオレの痕跡が少なからず残っている)
それを利用しながら、7が向こうに行ったときの空間の歪みを利用して……
──────────────
“おっ、行けた行けた”
青い空、緑の草原…それが一面に広がるところ。おそらく7が作った簡易的な歪みだ。悪魔の棲む地獄的な場所でもなく、人間の住む現実世界でもない…どこまでも中途半端なところ。
“……うぇ、何お前ら…辛気くさ。通夜中のご老人共かよ……”
🐾「…また増えた……(小声)」
🐾「お前は?なんでここに来た」
“あー…姐さん、コイツはぁ……”
【…警戒対象、猫宮伊舞です】
“なんっっでだよ…”
分かっていたけど。元から知ってたけど…だとしても酷くないか。
急にエンカウントさせないでくれよ…こっちは一回、松海冬知の体を借りたときに会ってるんだから。(向こうは確かオレだと気付いてなかったはずだけど…)
“あー…オレはMidwinter。コイツらからはMidとかなんかそんな風に呼ばれてる。ヨロシク”
🐾「お前らとよろしくするつもりはねぇよ。要件済ませて早く出してくれ」
【ここで過ごした時間は向こうには影響しません。話が終われば、自然に向こうに返すと約束しましょう】
🐾「……ふーん」
器用なこって。
7はこう言うの得意だからなぁ…無意識に歪み作っちまうんだよ。後始末するこっちの身にもなってほしい…
オレは7の方へ向き直る。猫宮伊舞はオレの方をまだ見たままだ…ま、RPGゲームで言えば「倒した敵が勇者パーティー側に寝返ってきた」ようなものだしな。なんだこの例え。なんでオレはミステリアスキャラにありがちな属性を知ってんだ。
(よし決めた。コイツ今日のプリン抜き。)
…っつーくだらねぇ茶番はここまでにしよう。いつまでもバカみてぇにツラツラ話してんのも何かと面倒だしな。
“7、説明しろ”
オレは7を睨み付ける。
7は下を向いて、口を一文字に結んだまま…動かない。
オレは持ってきていた拡声器を口元に当てる。
“……《言え》”
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Episode.49
『命令』 終了──
Episode.50・・・11/29公開
次回もお楽しみに。
-作者より-
なんとか間に合った…お疲れ様です。
広告がちょっと鬱陶しくて今回はWeb版で書いたのですが、文字数がスクロールしないと見えないのでかなり長めに書いてしまいました…
最近別アプリ(プ○小説)の方で時々自己満で小説を書いていたりするので文章が難しくなりがちなのですが…今回はMidくんサイドが長かったので、初期のように心情をそのまま地文に入れるのが難しかったですね。
次回は7くん達が話していたことについてちょっと深掘りしてから本題へ移るかと思っています…いつのあさん宅エピソードが出せるのやら。
テスト期間とモロ被りするのでまたもや期間が空きます…いい肉の日ですね((
コメント
1件
うわっ…まさか体育祭のあの温かい空気から、一気に悪魔サイドの話に突入するとは思わなかったです。イムが「終わりたくない」って思った瞬間に7とルアが現れる展開、怖いけどすごくワクワクしました。Midの拡声器の能力とか、悪魔同士の力関係も気になる…。日常と非日常のバランスが絶妙で、次の話が待ち遠しいです!